ウェスタン村

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ウェスタン村
Western Village.jpg
施設情報
前身 鬼怒川ファミリー牧場(1973年-1982年)
テーマ 西部開拓時代のアメリカ西部
キャッチコピー 古き良きアメリカと太陽の国メキシコが出会う国(※開園時)
事業主体 大高企業(株)
管理運営 大高企業(株)
面積 約15,000平方メートル
開園 1973年10月
所在地 321-2421
栃木県日光市栗原315-1
位置 北緯36度46分22.7秒 東経139度42分36.3秒 / 北緯36.772972度 東経139.710083度 / 36.772972; 139.710083座標: 北緯36度46分22.7秒 東経139度42分36.3秒 / 北緯36.772972度 東経139.710083度 / 36.772972; 139.710083
公式サイト ウェスタン村公式サイト - ウェイバックマシン(2008年10月29日アーカイブ分)
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ウェスタン村(ウェスタンむら)は、栃木県日光市にあるテーマパークである。2006年(平成18年)12月7日より長期休園中となっている。

概要[編集]

1969年末まで地元でホテル・旅館業を営んでいた大高企業株式会社の大南志津子と大南兼一が西部開拓史に興味を抱き、大南家の所有地だった創業地に前身の「鬼怒川ファミリー牧場」を1973年10月に開き、観光牧場を開園したことがきっかけとなり、初代支配人の嶋田伸之を迎え、自社所有地に資本金300万円で開業。[1]経営母体は大高企業株式会社(代表取締役社長:大南志津子、専務:大南兼一)、施設設計は中隣設計事務所、建設は東武建設が担当。開園時のキャッチフレーズは『古き良きアメリカと太陽の国メキシコが出会う国』[2]で、西部開拓時代のアメリカ西部を再現し、西部劇のアクションショーが見られる「ウェスタンランド」、「イベントプラザ」、マウントラッシュモアのレプリカがある「アメリカンドリームランド」(1995年開設)の3つのエリアからなる。アメリカから輸入した動態保存蒸気機関車(ワイパウ号、バージニア号)が乗客を乗せて村内を一周する「ウェスタン村鉄道」もあった。なお、周辺のテーマパークとは異なり地元資本で運営されていたパークである。

プロモーションビデオテレビコマーシャルの撮影を行う際、西部劇風のロケ地として使われた事もあった。 コマーシャルは主にテレビ東京に出稿をしていた。

歴史[編集]

  • 1973年10月 - 大高企業(株)により前身の「鬼怒川ファミリー牧場」を開設
  • 1976年5月 - 大バーベキューレストランを開設
  • 1977年4月 - ウェスタン砦を開設し「ウェスタンショー」を上演[3]
  • 1978年4月 - ウェスタンタウンを開設
  • 1979年7月 - 四次元ホテル「UFO」を開設
  • 1980年4月 - ウェスタンスリラーハウスを開設
  • 1982年3月 - 施設名を「鬼怒川ファミリー牧場」から『ウェスタン村』に正式変更。新アトラクションの保安官事務所、酒場、ゼネラルストア等が立ち並ぶ「ストリートミュージアム」を開設[4][5]
  • 1983年4月 - 回転台付き大観覧席を開設
  • 1984年5月 - バンパーボート場を開設
  • 1986年8月 - メキシカンタウンを新設、パノラマゴルフ場を開設、ウェスタンストリートからメキシカンタウンへの連絡橋(吊り橋)を設置
  • 1987年5月 - 日墨修交100周年を記念しメキシコフォルクロールダンスを公演
  • 1988年5月1日 - SL「ワイパウ号」をアメリカから輸入して導入
  • 1988年10月 - リゾート開発整備振興地区重点拠点に指定される
  • 1989年9月 - レストラン・チャックワゴンとレストラン・ニューローハイドを新設
  • 1990年6月 - 社員寮を新築、整備
  • 1990年7月 - メキシカンプラザにメヒコメルカードを開設
  • 1991年4月 - ストリートミュージアム内に「インディアンシアター」を開設し、アメリカ開拓時代の歴史とインディアンの歴史を立体劇場で上演
  • 1992年8月 - ウェスタンゲームカーニバルを新設
  • 1993年4月 - ミストリーサークル、カウボーイキッチンを新設
  • 1994年5月 - ミステリーショックを新設
  • 1995年6月1日 - アメリカンドリームランドエリアを開設(マウントラッシュモアを新設<※事業主体:大高企業、企画・デザイン:電通、設計:ロイヤル設計、旭硝子マイックス、施工:大成建設、能登高分子株式会社、構造:地上3階建GRC強化FRPコンクリート造、総事業費25億円>)[6]
  • 1995年7月 - クラシックカーミュージアムをアメリカンドリームランド内に新設
  • 2003年から2006年夏頃にかけて、セグウェイに試乗体験できるアトラクションが設けられていた。
  • 2006年12月7日 - 長期休園となる

※入園料は大人2,400円だったが、2004年より感謝プライスとして恒常的に1,500円へ実質値下げした。

長期休園[編集]

2006年12月7日から2007年3月末まで施設メンテナンスを理由に冬期休業すると公式サイト上で発表(※それ以前は通年営業だった)。しかし、2007年2月末に4月以降も休園すると同様に発表した。

2007年4月28日の産経新聞栃木県地方版において、従業員を全員解雇したこと、2006年9月に銀行融資を債権譲受したニッシン債権回収が土地建物の差押えを東京地裁に申し立てたことが報じられ、資金難により営業再開が出来ない状況に陥っていた事が明らかとなっている。

実質的には閉園状態となっているが、2012年10月時点では建物の撤去は行われず、廃墟に近い状態となっている。2007年3月には施設内で金属を使用した窓枠が大量盗難に遭う窃盗事件が発生したが、管理者が定期的に巡回している事が合わせて報じられた。

2014年に矢板市の木材加工業者トーセンが施設跡地に木質バイオマス発電所「バイオマスホフ」の設置を計画している。しかし送電線系統接続の問題や、燃焼の排気による反対に遭い建設が中断、現在は敷地の一部が貯木場として使われている[7][8]

交通アクセス[編集]

  • 国道121号鬼怒バイパスと会津西街道沿い
  • 東武鬼怒川線新高徳駅から徒歩約10分、800メートル
  • 施設前の鬼怒バイパス沿いに日光交通日光江戸村線「ウエスタン村入口」バス停(※さるの学校 - 柄倉入口の間)が休園後も存在したが、2012年秋頃に停留所が廃止され通過となっている。

所在地[編集]

  • 栃木県日光市(旧:今市市)栗原315-1

園内の主な設備とアトラクション[編集]

ラシュモア山
  • メインエントランスゲート
  • チケットカウンター
  • ストリートミュージアム(西部開拓時代の街並み)
教会
貸し馬車屋
保安官事務所
銀行
郵便局
歯医者
荷受窓口
酒場とホテル
床屋
雑貨店
  • メキシカンタウン(「メヒコメルカード」(メキシコ工芸市場)を併設)
  • インディアンシアター
  • ウェスタンフォトスタジオ(西部開拓時代のウェスタン衣装を着て写真が撮れるスタジオ/S判1,500円、L判2,500円)
  • ミステリーショック(平衡感覚を試すアトラクション/入場料400円)
  • ミステリースクール(入場料400円)
  • コミックハウス
  • ウェスタン・ガンシューティング
  • シェリフスピリット(保安官適性検査アトラクション)
  • レーザーガン(レーザー式のシューティングアトラクション)
  • バズーカ砲
  • アーチェリー(10本500円)
  • 水上ボート(5分間500円)
  • 3Dシアター
  • マウントラッシュモア
  • パノラマゴルフ場
  • 乗馬場
  • クラシックカーミュージアム
  • ゲームセンター(ウェスタン・ガンシューティング場に併設)
  • 動くテディベアミュージアム「アメリカンドーム」と「テディわんぱくパラダイス」と「フェスティバルホール」(マウントラッシュモアの裏側に併設)
  • ウェスタン村鉄道・アメリカンSL「ワイパウ号」と「バージニア号」(バージニア号は1993年4月導入、ワイパウ号は2017年5月から6月に東武ワールドスクウェア内へ移転)とSL広場
  • ウェスタンショーシアター「バッファロースタジアム」(観覧無料)
※遊戯施設設置・建設:トーゴ、大高企業、H.Kポーター社、ボールドウィン社

サービス設備[編集]

  • インフォメーションカウンター
  • 医務室
  • バーベキューハウス(※団体専用エリア、家族利用エリア)
  • グルメスポット「ウェスタン村オリジナル 夢国籍バイキング」(バイキングメニュー専用レストラン)
  • レストラン「チャックワゴン」(ウェスタン村直営、洋食メニュー取り扱い)
  • ウェスタン村グッズショップ(※日光鬼怒川の名産も取り扱っていた)
※サービス設備建設:東武建設 [9]

SL「ワイパウ号」と「バージニア号」について[編集]

蒸気機関車「ワイパウ号 4型」は1897年アメリカ製の蒸気機関車で、ハワイのオアフ島製糖工場で使用された後に真珠湾付近のワイパウ工場に配置となり「ワイパウ」の愛称が付けられた機関車で、ワイパウ工場から引退した後はアメリカ・カリフォルニア州の保存鉄道で動態保存をされていたが1975年(昭和50年)2月からサンフランシスコに近いローリングキャンプ&ビックツリー鉄道に移されて山間を駆け抜けていた。ワイパウ号はサドルタンク機で水タンクをボイラー部に背負った愛嬌ある姿から、通称「亀の子」と呼ばれて親しまれていた。軌条間は日本国内のJRや東武鉄道よりも狭い914ミリ(※標準軌は1,067ミリ)の特殊ゲージであり珍しい軌間の汽車である。1988年(昭和63年)5月1日にウェスタン村がアメリカから機体を輸入し、園内アトラクションとして有料(大人1,200円→後に800円→500円に料金変更)で運行していたが2006年(平成18年)ウェスタン村が休園した事に伴い、機体が個人に払い下げられた後に東武鉄道に移管し、2017年7月から機体が東武ワールドスクウェア園内の『SL広場』に静態保存されている。

蒸気機関車「バージニア号」は1926年に製造された機体で、製造はボーダー社、機体番号は7036。アメリカのウェストバージニア州の鉱山鉄道で使用され、ミネソタ州の実業家(トム・シュラーテ)に渡りその後は同氏が経営したヒンクレーのテーマパークで蒸気機関車の予備機として保存されていた機体をウェスタン村が交渉し入手して日本に移設導入をした。

ワイパウ号の性能諸元[編集]

  • 製造年:1897年(明治30年)5月
  • 製造所:ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス(アメリカ製)
  • 軌間:914ミリ(3フィートゲージ)
  • 車両重量:18.8トン
  • サイズ:長さ8.7メートル、幅2.34メートル、高さ2.85メートル
  • 製造番号:15321

バージニア号の性能諸元[編集]

  • 製造年:1926年(大正15年)4月
  • 製造所:ボーダー社(アメリカ製)
  • 軌間:914ミリ(3フィートゲージ)
  • 車両重量:約19.5トン
  • 軸配置:2-4-0
  • 動輪直径:27インチ
  • ボイラー圧力:150ポンド平方/インチ
  • シリンダーサイズ:9インチ×ストローク14インチ
  • 製造番号:7036
  • 動力:石炭焚きを重油内燃式に改造し日本に輸入、導入

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日経地域情報(日経産業情報消費研究所刊)1991年9月
  2. ^ 日経地域情報(日経産業情報消費研究所刊)1991年9月
  3. ^ 日経地域情報(日経産業情報消費研究所刊)1991年9月
  4. ^ 日経地域情報(日経産業情報消費研究所刊)1991年9月
  5. ^ アミューズメント産業情報(アミューズメント産業情報社刊)1994年1月
  6. ^ レジャー産業資料1995年7月
  7. ^ “「ウェスタン村」跡地でバイオマス発電計画 矢板のトーセン”. 下野新聞. (2014年7月11日). http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20140711/1651675 
  8. ^ 日光市の木質バイオマス発電を考える会 (2015年7月1日). “事業者に提出していた【申し入れ書】の回答が回覧されました。”. 2018年2月26日閲覧。
  9. ^ 日経地域情報(日経産業情報消費研究所刊)1991年9月

外部リンク[編集]