ウィーンの森の物語

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ウィーンの森の物語』(ウィーンのもりのものがたり、ドイツ語: Geschichten aus dem Wienerwald作品325は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したウィンナ・ワルツである。

概要[編集]

1868年に作曲された、前作のポルカ雷鳴と電光』作品324と同時期の作品である。また『美しく青きドナウ』と共にヨハン・シュトラウス2世の代表的なワルツとして親しまれている。1869年6月19日にウィーンで初演された。

ウィーンの森」の名で知られるその美しい緑地帯は、今日までウィーンの人々の憩いの場であるが、当のヨハン2世は自然が大の苦手で、自然の中に出かけていくことに対して尋常ならざる恐怖を抱いていたという[1]。そんな彼がどのような心境でこのワルツの作曲に至ったかは明らかでない。

序奏に登場するツィターは南ドイツからオーストリアにわたる地域の民族楽器で、ヨハン2世は首都ウィーンと周辺地域の融合を表現するためにこの楽器を使用したといわれている。なお、ツィターによる演奏も行なうこともあるが、弦楽合奏による演奏も行なわれている。

構成[編集]

演奏譜の一部

楽曲の構成は他の曲と比べて複雑であり、踊るためのワルツというよりは演奏会用の交響詩だと思える部分がある。実際にヨハン2世は、ロシアのパヴロフスク駅での仕事を受け持つようになった頃から、聴くためのワルツに関心を寄せるようになっていた[2]

演奏時間は約11分。長大な序奏は、夜明けを告げるようなホルンの牧歌的な吹奏で始まり、小鳥のさえずりを模した管楽器に続いて、ツィターによるのんびりとした序奏を経て、4つのワルツによって、慕わしい気分が歌われてゆく。

ニューイヤーコンサート[編集]

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへの登場は以下の通りである。

  • 1939年 - クレメンス・クラウス指揮
  • 1945年 - クレメンス・クラウス指揮
  • 1953年 - クレメンス・クラウス指揮
  • 1957年 - ヴィリー・ボスコフスキー指揮
  • 1959年 - ヴィリー・ボスコフスキー指揮
  • 1964年 - ヴィリー・ボスコフスキー指揮
  • 1974年 - ヴィリー・ボスコフスキー指揮

出典[編集]

  1. ^ 小宮(2000) p.132
  2. ^ 加藤(2003) p.120

参考文献[編集]

外部リンク[編集]