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ウィルフォード・ブリムリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィルフォード・ブリムリー
Wilford Brimley
Wilford Brimley
Brimley, 2012年
本名 Anthony Wilford Brimley
別名義 A. Wilford Brimley
Wilford A. Brimley
生年月日 (1934-09-27) 1934年9月27日
没年月日 (2020-08-01) 2020年8月1日(85歳没)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡サンタモニカ
死没地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ユタ州セントジョージ[1]
身長 173 cm
職業 俳優
ジャンル テレビ、映画
活動期間 1969年 - 2020年
配偶者 リン・ブリムリー(1956年 - 2000年死別)
ビヴァリー・ベリー(2007年 - )
主な作品
映画
コクーン
コクーン2/遥かなる地球
テレビシリーズ
頑固じいさん孫3人
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ウィルフォード・ブリムリーWilford Brimley, 1934年9月27日 - 2020年8月1日[1])は、アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ生まれの俳優A・ウィルフォード・ブリムリークレジットされることもある[2]

経歴

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生い立ちとキャリア

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6歳の時にサンタモニカに移住。朝鮮戦争勃発後、高校を中退して海兵隊に入隊した。アリューシャン列島に3年間駐屯し、除隊後はロデオの選手、ハワード・ヒューズ監督のボディ・ガードなどの職に就き、やがて映画のエキストラスタントマンを始めるようになり、1969年の『勇気ある追跡』で映画デビューをはたす[2]

1979年の『チャイナ・シンドローム』あたりから次第に顔も知られるようになり、1982年の『遊星からの物体X』で名を上げた。以降『ナチュラル』、『コクーン』、『エンドア/魔空の妖精』等多くの作品で重要な役柄を演じ、テレビシリーズ『頑固じいさん孫3人』では主役を演じて、頑固だが心優しいおじいさんを素敵な雰囲気で演じていた[2]。この作品はヒットし、シーズン2まで作成された。

オートミールなどのメーカーとして知られるクエーカーオーツカンパニーテレビCMでも知られている[3]

口髭のイメージが強いことから、フルの口髭(full mustache)を「ウィルフォード・ブリムリーひげ(The Wilford Brimley)」と呼ぶこともある[4]

晩年は長年、人工透析を受けており[5]、腎臓の病で2ヶ月間の闘病の末、2020年8月1日に自宅のあるユタ州セントジョージの病院で死去[1]

私生活

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1956年に結婚した妻リンとの間に4人の息子をもうけるが、彼女とは2000年に死別[6]。 その後、2007年にビヴァリー・ベリーと再婚[7][3]

1979年糖尿病と診断されて以来、糖尿病に関するチャリティに参加していた[8]

主な出演作品

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映画

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公開年 日本語題
原題
役名 備考 日本語吹替
1969 勇気ある追跡
True Grit
- 端役でクレジットなし
1970 追跡者
Lawman
- 端役でクレジットなし
1979 チャイナ・シンドローム
The China Syndrome
テッド・スピンドラー 峰恵研(日本テレビ版)
ミスター・ウエストの奇妙な冒険
The Wild Wild West Revisited
クリーヴランド テレビ映画
出逢い
The Electric Horseman
農夫
1980 ブルベイカー
Brubaker
ロジャース 峰恵研(日本テレビ版)
ボーダーライン
Borderline
スコット・ジャクソン
1981 私立探偵ジョー・ダンサー/非情の罠
The Big Black Pill
ウォリー・ハスケル テレビ映画
スクープ 悪意の不在
Absence of Malice
ウェルズ
1982 遊星からの物体X
The Thing
ブレア 富田耕生(フジテレビ版、Netflix版)
1983 テンダー・マーシー
Tender Mercies
ハリー
殺人鬼
10 to Midnight
マローン 宮川洋一(テレビ朝日版)
ハイ・ロード
High Road to China
ブラッドリー・トーザー 小松方正(フジテレビ版)
ザ・ファイト
Tough Enough
ビル・ロング
1984 ポール・ニューマンの ハリー&サン
Harry & Son
トム
ホテル・ニューハンプシャー
The Hotel New Hampshire
アイオワ・ボブ
ナチュラル
The Natural
ポップ・フィッシャー 宮川洋一(テレビ朝日版)
宝亀克寿(ソフト版)
カントリー
Country
オーティス
1985 コクーン
Cocoon
ベンジャミン・ラケット 宮川洋一(テレビ朝日版)
マーダー・イン・スペース
Murder in Space
アンドリュー・マカリスター博士 テレビ映画
エンドア/魔空の妖精
Ewoks: The Battle for Endor
ノア テレビ映画 緒方賢一(DVD版)
永井一郎(劇場公開版)
レモ/第1の挑戦
Remo Williams: The Adventure Begins
ハロルド・スミス 宮川洋一(テレビ朝日版)
1986 ロバート・ミッチャム/男たちの勲章
Thompson's Last Run
レッド・ヘインズ テレビ映画
アクト・オブ・ベンジェンス
Act of Vengeance
トニー・ボイル テレビ映画
真夜中のバイオレンス
Jackals
ミッチェル保安官
殺しのクランクイン
Shadows on the Wall
フロイド・バックマン
1987 ハロー・マイ・トレイン
End of the Line
ウィル
1988 コクーン2/遥かなる地球
Cocoon The Return
ベンジャミン・ラケット 富田耕生(ソフト版)
宮川洋一(テレビ朝日版)
1989 ビリー・ザ・キッド
Billy the Kid
ルー・ウォーレス テレビ映画
1990 エタニティ 永遠の愛
Eternity
王/エリック
1993 ザ・ファーム 法律事務所
The Firm
ウィリアム・デヴァシャー 今西正男(ソフト版)
富田耕生(フジテレビ版)
ハード・ターゲット
Hard Target
ドゥービー 今西正男(VHS&DVD版)
富田耕生(フジテレビ版)
1995 バイオ・スピーシーズ/新生命体誕生
Mutant Species
デヴロ
オプ・センター
OP Center
トロイ・デイヴィス テレビ映画
ワイルド・メン
The Good Old Boys
タープリー テレビ映画
1996 ネイティブ・ハート
Last of the Dogmen
- ナレーション
クレジットなし
元大統領危機一発/プレジデント・クライシス
My Fellow Americans
ジョー・ホリス
1997 イン&アウト
In & Out
フランク・ブラケット 長島雄一
2001 クロスファイア・トレイル
Crossfire Trail
ジョー テレビ映画
2009 噂のモーガン夫妻
Did You Hear About the Morgans?
アール 村松康雄

テレビシリーズ

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放映年 日本語題
原題
役名 備考 日本語吹替
1986-1988 頑固じいさん孫3人
Our House
ガス・ウィザースプーン(おじいちゃん) 46エピソード ハナ肇
1994 ホミサイド/殺人捜査課
Homicide: Life on the Street
ハリー・プレンティス 1エピソード
1995 炎のテキサス・レンジャー
Walker, Texas Ranger
バート 1エピソード

出典

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  1. ^ a b c Grimes, William (2020年8月1日). “Wilford Brimley, ‘Cocoon’ Star and Quaker Oats Pitchman, Is Dead at 85” (英語). The New York Times. https://www.nytimes.com/2020/08/01/obituaries/wilford-brimley-dead.html 2020年8月2日閲覧。 
  2. ^ a b c ウィルフォード・ブリムリー”. allcinema. 2019年8月12日閲覧。
  3. ^ a b Akarsh Shekhar (2019年7月26日). “Who is Wilford Brimley – All You Need to Know” (英語). Daily Hawker. https://www.dailyhawker.com/articles/who-is-wilford-brimley-all-you-need-to-know/ 2019年8月12日閲覧。 
  4. ^ “「このヒゲは良いヒゲか?」、ヒゲを見る目を養うヒゲ信用度チャート”. GIGAZINE. (2010年4月25日). https://gigazine.net/news/20100425_trustworthiness_of_beards/ 2020年8月2日閲覧。 
  5. ^ “『ビバヒル』ブレンダ役、亡き名優ウィルフォード・ブリムリーを偲ぶ”. 海外ドラマNAVI. (2020年8月5日). https://dramanavi.net/articles/103377 2020年9月19日閲覧。 
  6. ^ “Obituary: Lynne Bagley Brimley” (英語). Deseret News. (2000年6月17日). https://www.deseretnews.com/article/801576/Obituary-Lynne-Bagley-Brimley.html 2019年8月12日閲覧。 
  7. ^ Brian Passey (2017年1月19日). “Wilford Brimley to act on Electric Theater stage” (英語). The Spectrum. https://www.thespectrum.com/story/life/2017/01/19/wilford-brimley-act-electric-theater-stage/96799982/ 2019年8月12日閲覧。 
  8. ^ Blandford, Laurie K. (December 19, 2008). “Actor Wilford Brimley surprised with award from American Diabetes Association in Port St. Lucie”. The St. Lucie News-Tribune (TCPalm). http://www.tcpalm.com/news/2008/dec/19/actor-wilford-brimley-surprised-award-american-dia/ June 22, 2009閲覧。 

外部リンク

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