ウィリン・ロザリオ

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  • ウィリン・ロサリオ
この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はロサリオ第二姓(母方の)はエルナンデスです。
ウィリン・ロサリオ
Wilin Rosario
阪神タイガース #20
Wilin Rosario on August 16, 2013.jpg
コロラド・ロッキーズ時代
(2013年8月16日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 モンセニョール・ノウエル州ボナオ
生年月日 (1989-02-23) 1989年2月23日(28歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手一塁手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 MLB/ 2011年9月6日
KBO/ 2016年4月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

ウィリン・ロサリオWilin Rosario、本名:ウィリーン・アリースメンディ・ロサリオ・エルナンデス、“Wilin Arismendy Rosario Hernández1989年2月23日 - )は、ドミニカ共和国モンセニョール・ノウエル州ボナオ出身のプロ野球選手捕手一塁手)。右投右打。

愛称はBaby Bull[1]Toroスペイン語で「闘牛雄牛」の意)[2]2016年から2年間在籍していたKBOハンファ・イーグルス時代には、로사리오[3](ロサリオ)という登録名を用いていた。

経歴[編集]

MLB時代[編集]

2006年2月13日、アマチュアFAとしてMLBコロラド・ロッキーズと契約。

2007年は傘下Rookie+クラスパイオニアリーグキャスパー・ゴースツでプロデビュー。翌2008年までプレーした。

2009年はA+クラスに昇格、カリフォルニアリーグモデスト・ナッツに所属。

2010年はAAクラスに昇格しテキサスリーグタルサ・ドリラーズでプレー。翌年9月にメジャー初昇格を果たすまで所属。

2011年9月6日アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。

2012年8月27日ロサンゼルス・ドジャース戦で21号2ランを放ち、チャールズ・ジョンソンが保持していたロッキーズの捕手最多本塁打記録を9年ぶりに更新した[4]。最終的に本塁打数を28まで伸ばし、トッド・ヘルトンのロッキーズ新人記録(25本)を塗り替えた。

2013年、正捕手としてプレイし121試合に出場。打率.292・21本塁打・79打点と活躍し、特に打率を大きく向上させミート力の成長をアピールした。一方で早打ち傾向が強まり、出場試合数が増えたにもかかわらず、四球は前年比-10、打率を伸ばしながら出塁率は前年と同水準に終わるなど、一部課題も残した。

2014年、3年連続で正捕手として試合に出場し、3年連続で100試合出場をクリア (106試合) した。打率.267・13本塁打・54打点という打撃成績を残し、3年連続で2ケタ本塁打を放った。20発には届かなかったが、二塁打を自己ベストの25本放ち、パワー健在だったが、それまでの成績からすれば、やや不本意な数字だった。前年比-15試合の出場ながら四球を8個上乗せし、選球眼を磨いた。盗塁阻止率が16%に終わり、リーグ平均値 (28%) よりもかなり低かった。また、パスボールの多さも改善されず、3年連続でリーグ最多の捕逸(12)を記録した。

2015年は開幕からロースター入りしていたが4月22日にAAAクラスパシフィック・コーストリーグアルバカーキ・アイソトープスに降格、5月8日にタイラー・マツェックと入れ替わりで再昇格した。7月の打率が.167に低迷したためAAA級アルバカーキに降格、9月1日にセプテンバー・コールアップにより再昇格したが9月も打率.238に留まった[5]。2015年は捕手としての出場は2試合に留まり、残りは一塁手や代打のみの出場となった[6]。12月2日にノンテンダーFAとなり、オフはドミニカ共和国ウィンターリーグアギラス・シバエーニャスでプレー。

ハンファ・イーグルス時代[編集]

2016年1月22日、KBOハンファ・イーグルスと契約。シーズン中には、主軸打者としてリーグ戦127試合に出場すると、打率.321、33本塁打、120打点、出塁率.367、OPS.961を記録した。

2017年には、リーグ戦119試合の出場で、打率.339、37本塁打、111打点、OPS1.075の成績を残し、2年連続で「3割30本100打点」を記録した。また、MLB時代を含め毎年一桁台に留まっていた盗塁が自身初めて二桁10盗塁に達した他、出塁率が.414を記録し、前年の.367やメジャー通算の.306から大きく向上した。

2017年シーズン終了後、11月30日にKBOが発表したハンファの2018年保留選手名簿にはロザリオの名前が記載されていた[7]が、ロザリオ自身はハンファへ退団の意を示した[8]。そのため、NPBやMLBの複数球団による争奪戦が予想されていたが、その中で12月上旬にNPBの阪神タイガースへの入団で合意に至ったことが判明[9][10]。同月13日未明(日本時間)には、阪神球団からの正式発表に先んじてロザリオ自身が自身のtwitter公式アカウント上(後述)で阪神と契約を結んだことを公表した[11]

阪神タイガース時代[編集]

2017年12月13日、阪神タイガースがロサリオと入団契約を結んだことを正式に発表した[12]。阪神歴代外国人選手の入団1年目では事実上の最高額とされる[13][注 1]推定年俸3億4,000万円に出来高分を加えた1年契約で、2年目の契約に関する選択権が付く[14]。背番号は20[12]で、登録名は「ロサリオ[15]

選手としての特徴[編集]

打撃[編集]

MLBで3年連続2ケタ本塁打、KBOで2年連続3割30本100打点を記録した長打力を備える一方で、早打ちで四球が少ない。100三振を記録するなど不安は残していたものの、ハンファでの最終年は61三振と大幅に改善された[16]

ロッキーズ時代の2012年から2014年は“打てる捕手”として62本塁打を記録し、その名を馳せた。 標高1600mと高地にあり空気抵抗が少ないことから本塁打が出やすい打者有利と言われているクアーズ・フィールドが本拠地であるもののスタンド上段や場外に運んだり、他球場ではボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークの“グリーン・モンスター”を優に超える打球を放つなどそのパワーを見せつけており、当時はMLBでトップクラスの飛距離を誇っていた。MLB通算のwRC+は94。左投手に対してはwRC+145という数値を残している反面、右投手に対してはwRC+73という数値となっている。

内外問わず速球に強く、広角に長打を放つ。夏場に調子が上がるタイプであり、固め打ちの傾向がある[17][18]。韓国でのプレーを経験したことで「打席での考え方が全く変わった」と語っており、配球を読んで打つスタイルとなった[19]

飛距離に拘るあまりバットが下から出、左脇が開く癖があり、調子が悪くなると軸足で回転せず左足の方へ体重が流れる傾向がある[18]

守備[編集]

捕手の守備に就くロサリオ(ロッキーズ時代、2012年9月6日)

MLB時代は捕手での出場がほとんどであったが、MLB通算2752.1回を守って、RFが6.94、守備率.987、DRS-21と総じて低い数字を示している他、2012年にレギュラーに定着してから3年連続でリーグワーストの捕逸数を記録している。また盗塁阻止率が1割台に終わるシーズンもあるなど安定感がなく、捕手としての能力は高いとは言えない[20]。 2015年に打撃不振に陥りレギュラー落ちしてからは翌年以降のハンファ時代も含め一塁手としての出場が大半を占めるようになった。一塁手としてはMLB通算433.0回を守ってDRS-8という数値を残している。

人物・エピソード[編集]

2017年シーズンハンファで打撃コーチを務めた中島輝士は「技術などを吸収しようとする姿勢、野球に取り組む姿勢はすごくまじめで、よく練習もする」と努力家であると評している[17]

ニューヨーク・ヤンキースホルヘ・ポサダを敬愛しており、ロッキーズ時代、阪神時代の背番号20はポサダの背番号20に因んだものである[21]

阪神でチームメイトとなったラファエル・ドリスとはドミニカのシカゴ・カブスアカデミーでチームメイトであったなど少年時代から面識がある他、MLB公式戦でも2打席対戦している[22]

ドミニカ共和国のウィンターリーグに参加しながら阪神との入団交渉に臨んでいたため、交渉中には正式に契約を結んだ後もリーグ戦の閉幕(2017年12月中旬)まで参加を続ける意向を表明。NPBのシーズン全日程終了後に新規の入団契約を結んだ外国人選手に対して、正式契約後から翌シーズンの春季キャンプ開始まで対外試合への出場を認めない方針を取ってきた阪神球団も、ロサリオの意向を特例として受け入れた[19]。球団の正式発表を受けてウィンターリーグでのプレーを再開する[14]と、リーグ閉幕前の12月17日(日本時間)まで、一塁手・捕手・指名打者としてリーグ戦に出場した[23]

名前の表記について

一部報道[8][9]や本ページの表題名にも用いられる「ロザリオ」という表記は英語による実際の発音を基にしたものであり、発音指示に従った正しい発音は「ウィリーン・ロソリーオ(wih-LEAN roh-SORRY-oh)」 [注 2][1]となる。なお、NPBでの登録名「ロサリオ」はスペイン語の発音を基にしたものである[15]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2011 COL 16 57 54 6 11 3 1 3 25 8 0 0 0 1 2 0 0 20 1 .204 .228 .463 .691
2012 117 426 396 67 107 19 0 28 210 71 4 5 0 4 25 2 1 99 10 .270 .312 .530 .843
2013 121 466 449 63 131 22 1 21 218 79 4 1 0 1 15 0 1 109 7 .292 .315 .486 .801
2014 106 410 382 46 102 25 0 13 166 54 1 0 0 5 23 5 0 70 17 .267 .305 .435 .739
2015 87 242 231 22 62 14 1 6 96 29 2 1 1 1 8 2 1 56 8 .268 .295 .416 .710
2016 ハンファ 127 532 492 78 158 31 2 33 292 120 1 3 1 2 33 3 4 90 16 .321 .367 .593 .961
2017 119 510 445 100 151 30 1 37 294 111 10 5 0 5 50 4 10 61 12 .339 .414 .661 1.075
MLB:5年 447 1601 1512 204 413 83 3 71 715 241 11 7 1 12 73 9 3 354 43 .273 .306 .473 .779
KBO:2年 246 1042 937 178 309 61 3 70 586 231 11 8 1 7 83 7 14 151 28 .330 .390 .625 1.015
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



捕手(C) 一塁(1B) 三塁(3B)












































2011 COL 14 87 16 1 1 .990 3 3 5 .625 - -
2012 105 694 78 13 5 .983 21 64 30 .319 1 8 0 1 1 .889 3 0 1 1 0 .500
2013 106 646 63 9 2 .987 9 53 19 .264 4 21 2 2 3 .920 -
2014 96 585 54 7 5 .989 12 37 7 .159 4 25 0 0 7 1.000 -
2015 2 19 1 0 0 1.000 0 0 0 .--- 53 389 22 6 38 .986 -
MLB 323 2031 212 30 13 .987 45 157 61 .280 62 443 24 9 49 .981 3 0 1 1 0 .500
  • 2017年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 12 (2011年)
  • 20 (2012年 - 2015年、2018年 - )
  • 40 (2016年 - 2017年)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 1997年にマイク・グリーンウェル外野手が推定年俸4億円という条件で入団したが、一軍公式戦7試合に出場しただけで、シーズン途中の5月に現役引退を表明した。グリーンウェルはそのまま退団に至ったため、球団は「契約条項の不履行」を理由に、グリーンウェルへ損害賠償を請求。その結果、前述した年俸に25%の減俸措置が適用されたため、グリーンウェルの実質年俸は3億円とされている。
  2. ^ 母音の後ろの h は長音ではなく、その母音をローマ字読みすることを意味する。

出典[編集]

  1. ^ a b Wilin Rosario Stats” (英語). Baseball Reference.com. 2017年12月15日閲覧。
  2. ^ 俺は闘牛!阪神・新助っ人ロサリオ来たァ~「本塁打は一番大事」 SANSPO.COM 2018年1月29日
  3. ^ 선수페이지 (타자)” (韓国語). KBO. 2017年12月16日閲覧。
  4. ^ Rockies rookie Wilin Rosario hitting homers at record pace” (英語). The Denver Post (2012年8月28日). 2015年11月23日閲覧。
  5. ^ Wilin Rosario Stats, Fantasy & News (GAMELOGS)” (英語). MLB.com. 2015年11月23日閲覧。
  6. ^ Wilin Rosario Stats, Fantasy & News (CAREER)” (英語). MLB.com. 2015年11月23日閲覧。
  7. ^ KBO, 2018년 보류선수 명단 공시” (韓国語). KBO. 2017年12月13日閲覧。
  8. ^ a b  虎の恋人・ロザリオ、日米争奪戦勃発 韓国ハンファ退団へデイリースポーツ2017年11月6日
  9. ^ a b  阪神ロザリオ誕生へ 韓国で2年連続3割30発大砲日刊スポーツ 2017年12月2日
  10. ^  Wilin Rosario To Sign With NPB’s Hanshin TigersMLB Trade Rumors 2017年12月7日(現地時間)
  11. ^  “ロサリオ 阪神との契約をツイッターで報告「日本が新しい家になる」” (日本語). スポーツニッポン. 2017年12月13日閲覧。
  12. ^ a b ウィリン・ロサリオ選手との契約締結について” (日本語). 阪神タイガース. 2017年12月13日閲覧。
  13. ^ 阪神ロサリオ 年俸3億4000万円は“実質”球団来日1年目最高額スポーツニッポン 2017年12月14日
  14. ^ a b 阪神 ロサリオ争奪戦勝った!メジャー、韓国、日本複数球団から選ばれるスポーツニッポン 2017年12月14日
  15. ^ a b 阪神、新助っ人登録名は「ロサリオ」母国語を忠実再現で濁りなしスポニチアネックス2017年12月13日
  16. ^ 獲得秒読み!? 阪神入りがウワサされるウィリン・ロザリオ。本領発揮にはベンチの「我慢」がカギ?野球太郎 2017年12月10日
  17. ^ a b ロザリオに太鼓判!今季指導の中島輝士氏が証言「広角に本塁打打てる」スポニチアネックス 2017年12月11日
  18. ^ a b 阪神ロサリオ3割25発保証 恩師が素顔ぶっちゃけ日刊スポーツ 2018年1月1日
  19. ^ a b ロザリオ特例!契約後もウインターリーグへの出場OK 「日本はレベル高い」直訴に阪神応えた” (日本語). デイリースポーツ. 2017年12月12日閲覧。
  20. ^ Willin Rosario Stats, Fantasy & NewsMLB.com 2017年12月10日
  21. ^ ロザリオ、背番号「20」熱望 阪神では現在空き番号…「もちろんつけたい」デイリースポーツ 2017年12月6日
  22. ^ 阪神ドリスが予言「ロサリオ3割打つ」なぜならば… 日刊スポーツ 2018年1月28日
  23. ^ ロサリオいざ日本へ ウィンターリーグ打ち上げツイッターで充実ぶり報告デイリースポーツ 2017年12月18日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]