ウィリアム・フラワー (初代キャッスル・ダロー男爵)
初代キャッスル・ダロー男爵ウィリアム・フラワー（英語: William Flower, 1st Baron Castle Durrow PC (Ire)、1686年3月11日洗礼 – 1746年4月29日）は、アイルランド王国の政治家、貴族。
生涯[編集]
トマス・フラワー（Thomas Flower）とメアリー・テンプル（Mary Temple、アイルランド庶民院議長サー・ジョン・テンプルの娘）の息子として生まれ、1686年3月11日に洗礼を受けた[1][2]。1701年7月21日、オックスフォード大学クライスト・チャーチに入学した[3]。
1717年までにイーディス・コールフィールド（Edith Caulfield、トビー・コールフィールドの娘）と結婚した[1]。
- 男子 - 早世[1]
- ヘンリー（1720年 – 1752年） - 第2代キャッスル・ダロー男爵、初代アシュブルック子爵
- レベッカ（1789年3月3日没） - 1741年7月6日、ジェームズ・アガー（James Agar、1713年9月7日 – 1769年8月3日、ジェームズ・アガーの息子）と結婚、子供あり[4]
1715年にキルケニー・カウンティ選挙区とトマスタウン選挙区の両方で当選し、前者の代表としてアイルランド庶民院議員を務めた[2]。1727年にポーターリントン選挙区に鞍替えして議員に続投、1733年まで務めた[2]。1733年10月27日、アイルランド貴族であるキルケニー県におけるキャッスル・ダロー男爵に叙された[1]。
1731年にキルケニー県長官を務め、1735年11月15日にアイルランド枢密院の枢密顧問官に任命された[1]。
1746年4月29日に死去、フィングラス（Finglass）にある家族納骨所で埋葬された[1]。息子ヘンリーが爵位を継承した[1]。
人物[編集]
1736年2月、ジョナサン・スウィフトは初代キャッスル・ダロー男爵を「センスが良く、ウィットに富む人物」と評した[1]。
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary; Doubleday, H. Arthur, eds. (1913). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Canonteign to Cutts) (英語). Vol. 3 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. p. 85.
- ^ a b c "Biographies of Members of the Irish Parliament 1692-1800". Ulster Historical Foundation (英語). 2020年3月26日閲覧。
- ^ Foster, Joseph, ed. (1891). "Flooke-Fyrmin". Alumni Oxonienses 1500-1714 (英語). Oxford: University of Oxford. pp. 510–541.
- ^ "Castle Durrow, Baron (I, 1733)". Cracroft's Peerage (英語). 9 August 2020. 2020年3月27日閲覧。
| アイルランド議会 | ||
|---|---|---|
| 先代 アミャス・ブッシュ アーサー・ブッシュ |
庶民院議員（トマスタウン選挙区選出） 1715年 同職：ジョン・カフ |
次代 ウィリアム・デスパード ジョン・カフ |
| 先代 サー・ヘンリー・ウィームズ ウィリアム・ポンソンビー |
庶民院議員（キルケニー・カウンティ選挙区選出） 1715年 – 1727年 同職：ウィリアム・ポンソンビー 1715年 – 1721年 パトリック・ウィームズ 1721年 – 1727年 |
次代 ウィリアム・ポンソンビー閣下 パトリック・ウィームズ |
| 先代 リチャード・ウォーバートン ランスロット・サンズ |
庶民院議員（ポーターリントン選挙区選出） 1727年 – 1733年 同職：ジョージ・ジョンストン 1727年 – 1730年 ウィリアム・スタナス 1730年 – 1733年 |
次代 ジョージ・サックヴィル卿 ウィリアム・ヘンリー・ドーソン |
| アイルランドの爵位 | ||
| 爵位創設 | キャッスル・ダロー男爵 1733年 – 1746年 |
次代 ヘンリー・フラワー |
