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ウィキペディアの終焉予測

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
学者ヨハイ・ベンクラーとウィキメディア財団事務局長キャサリン・メアによる2017年の対談の様子。

ウィキペディアの終焉予測(ウィキペディアのしゅうえんよそく)ではインターネット百科事典ウィキペディアのプロジェクト終焉に関する様々な予測について述べる。

様々な出版物や批評家が、ウィキペディアの終焉について予測を立てている。知名度が上がった2005年頃から、様々なプロジェクト衰退のシナリオが示された。記事の質の低下や、編集者の減少が衰退のシナリオとして考えられている。また、ウィキペディアのコミュニティ内での意見の相違が、プロジェクトの崩壊につながるとする説もある。他にも、ウィキペディアに代わる類似サイトが成長し、結果ウィキペディアが衰退するという予測も出た。しかし、この予想に反しウィキペディアは成長を続けている[1][2][3][4][5]

原因

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考えられる原因として、

  • 一部の批評家はデマや宣伝、誤りを挙げ、良質なコンテンツの欠如は人々が他のより良いコンテンツを見つけ、ウィキペディアの衰退につながると主張している[6]
  • 編集者の減少で機能しなくなり、崩壊する[7]
  • 管理者の不平な行動が利用者または、他の編集者の怒りを買い衰退に繋がる[8]
  • 有用な記事が不当に削除され、衰退につながる[9]
  • 他言語版からの機械翻訳によって読みにくい文章になり、信頼性も落ちる[10]

などがあげられる。

脚注

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  1. ^ “Wikipedia is 20, and its reputation has never been higher”. The Economist. ISSN 0013-0613. https://www.economist.com/international/2021/01/09/wikipedia-is-20-and-its-reputation-has-never-been-higher 2022年7月17日閲覧。 
  2. ^ Google Knol - Yup, it's a Wikipedia killer”. The Washington Post. 2022年7月17日閲覧。
  3. ^ Cooke, Richard. “Wikipedia Is the Last Best Place on the Internet” (英語). Wired. ISSN 1059-1028. https://www.wired.com/story/wikipedia-online-encyclopedia-best-place-internet/ 2022年7月17日閲覧。 
  4. ^ Greene, Tristan (2017年9月20日). “Forget what your school says, MIT research proves Wikipedia is a source for science” (英語). TNW | Insights. 2022年7月17日閲覧。
  5. ^ Helft, Miguel (1216839884). “Wikipedia, Meet Knol” (英語). Bits Blog. 2022年7月17日閲覧。
  6. ^ The Decline of Wikipedia” (英語). MIT Technology Review. 2022年7月17日閲覧。
  7. ^ Lih, Andrew (2015年6月20日). “Opinion | Can Wikipedia Survive?” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2015/06/21/opinion/can-wikipedia-survive.html 2022年7月17日閲覧。 
  8. ^ Andrea James (2017年2月14日). “Watching Wikipedia's extinction event from a distance” (英語). Boing Boing. 2022年7月17日閲覧。
  9. ^ protected, email (2013年12月29日). “Archive of deleted Wikipedia files reveals encyclopedia's imperfections” (英語). The Daily Dot. 2022年7月17日閲覧。
  10. ^ Inc, mediagene (2019年7月16日). “ウィキペディアが機械翻訳に汚染されてめちゃくちゃだって”. www.gizmodo.jp. 2022年7月17日閲覧。