イーサリアム
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作者 | Vitalik Buterin、Gavin Wood |
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開発元 | Gavin Wood、Jeffrey Wilcke、Vitalik Buterin等 |
リポジトリ |
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プログラミング 言語 | C++, Go, JavaScript, Python, Java, node.js |
対応OS | Linux、Windows、macOS、POSIX準拠 |
種別 | 分散コンピューティング |
ライセンス | GPL3、MIT、LGPL、等 |
公式サイト |
www |
イーサリアム(英: Ethereum)とは、分散型アプリケーション (DApps) やスマート・コントラクトを構築するためのプラットフォームの名称、及び関連するオープンソース・ソフトウェア・プロジェクトの総称である。イーサリアム・プロジェクト[1]によって開発が進められている。
イーサリアムでは、イーサリアム・ネットワークと呼ばれるP2Pのネットワーク上でスマート・コントラクトの履行履歴をブロックチェーンに記録していく。またイーサリアムは、スマート・コントラクトを記述するチューリング完全なプログラミング言語を持ち、ネットワーク参加者はこのネットワーク上のブロックチェーンに任意のDAppsやスマート・コントラクトを記述しそれを実行することが可能になる。ネットワーク参加者が「Ether」と呼ばれるイーサリアム内部通貨の報酬を目当てに、採掘と呼ばれるブロックチェーンへのスマート・コントラクトの履行結果の記録を行うことで、その正統性を保証していく[2]。このような仕組みにより特定の中央管理組織に依拠せず、P2P全体を実行環境としてプログラムの実行とその結果を共有することが可能になった。
歴史[編集]
イーサリアムの構想は2013年にウォータールー大学の学生であったヴィタリック・ブテリンにより示され[3]、その構想はGavin Woodにより学術的な整理がなされた[4]。また、プラットフォームの開発においては、2014年2月にProof of Conceptの最初のフェーズ (PoC-1) として、プログラミング言語C++で実装されたクライアントがリリースされた。以降、順次開発が進められ、POC-9である「Olympic」を経て、2015年7月30日に最初のβ版である「Frontier」がリリースされた。今後、Frontierでのネットワークの安定性の確認やユーザビリティの向上を含めた改良がなされ「Homestead」、「Metropolis」、「Serenity」と呼ばれるバージョンが順次リリースされていく予定である[5]。イーサリアムのブロックチェーンを稼動させるソフト・アプリを開発する目的で設立された企業コンセンシスが、2016年にデロイト トウシュ トーマツと技術提携して、イーサリアムのプラットフォームを基礎にした銀行をつくることになった。
Ether[編集]
Ether[6] | |
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使用 国・地域 | 全世界 |
補助単位 | |
10−3 | finney |
10−6 | szabo |
10−18 | wei |
通貨記号 | Ξ[7] |
Ethereumでは、内部通貨「Ether」が規定されている。ビットコインと同様に採掘者による採掘の報酬としてEtherが発行される。Etherはスマート・コントラクトを履行するための手数料として用いられる。
イーサリアムを用いたプロジェクト[編集]
イーサリアムはDapp及びスマート・コントラクトを実現するためのプラットフォームであり、任意のプロジェクトがイーサリアムのプラットフォーム上で動作が可能である。現在までに、予測市場をEthereum上で実現するAugur[8]など、幾つかのプロジェクトが発足されている。
Devcon[編集]
Devcon(デブコン)は、世界のイーサリアムの開発者・研究者向けにイーサリアム財団が開催する年に1度の会議である[9]。
- Devcon 1 - 2015年11月9-13日 イギリス(ロンドン)
- Devcon 2 - 2016年9月19-21日 中国(上海)
- Devcon 3 - 2017年11月1-4日 メキシコ(カンクン)
- Devcon 4 - 2018年10月30日-11月2日 チェコ(プラハ)
- Devcon 5 - 2019年10月8-11日 日本(大阪)- 大阪市住之江区のATCホールにて開催[10]
脚注[編集]
- ^ Ethereum Project
- ^ Buterin, Vitalik. “White Paper: A Next-Generation Smart Contract and Decentralized Application Platform”. wiki on GitHub (Self-published) 2015年4月11日閲覧。.
- ^ Buterin, Vitalik (2014年1月23日). “Ethereum: A Next-Generation Cryptocurrency and Decentralized Application Platform”. Bitcoin Magazine. 2014年4月9日閲覧。
- ^ Wood, Gavin (2014年4月6日). “Ethereum: A Secure Decentralised Generalised Transaction Ledger”. Self published. 2015年2月20日閲覧。
- ^ Gupta, Vinay (2015年3月3日). “The Ethereum Launch Process”. blog.ethereum.org. 2015年8月9日閲覧。
- ^ Ether
- ^ “The symbol for Ether is...” (2014年6月7日). 2014年8月14日閲覧。
- ^ Augur Project
- ^ devcon2020年2月29日閲覧
- ^ impress仮想通貨Watch_2019.5.132020年2月29日閲覧
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- イーサリアム
- Ethereum Community Forum (英語)
- 開発リポジトリ (英語)
- 日本語解説
- Enterprise Ethereum Alliance (英語)
- HelioWallet - Ethereum Wallet (英語)
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