インベスターZ

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漫画:インベスターZ
作者 三田紀房
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
レーベル モーニングKC
発表号 2013年28号 - 2017年29号
発表期間 2013年6月13日 - 2017年6月15日
巻数 既刊20巻(2017年9月22日現在)
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インベスターZ』は、三田紀房による日本漫画。『モーニング』(講談社)にて2013年28号から2017年29号まで連載。投資をテーマにした作品で、実在の人物や、『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』や『マネーの拳』の登場人物も出てくる。

あらすじ[編集]

北海道札幌市にある道塾学園は、全国屈指の学業成績を誇る私立の男子中高一貫校炭鉱開発や漁業によって財を成した豪商・藤田金七により創設された。彼の方針により、開校以来生徒やその家族には授業料などの金銭的負担を一切かけないことになっている。

入学試験満点の成績で道塾に入学した財前孝史は、始業初日の放課後に野球部の活動に加わろうとしていたところ、ちょうど野球部まで案内するという先輩に出会う。しかし、行先は校内図書館奥の扉からさらに先にある地下室であった。そこでマージャンをして遊んでいた数人の生徒は、自分たちは学校の運営資金を稼ぎ出す「投資部」であると名乗る。

財前は、得体の知れない投資部という存在に疑念を抱きながらも、マージャンで遊べるのならということで活動に参加することにする。

新年度になり、財前が新入部員候補を部室の入口まで連れ出したところで物語は終わる。

登場人物[編集]

道塾学園 投資部[編集]

学校創設当初は藤田家の番頭らにより運営費を得るための投資活動が行われていたが、後にそこへ数学の天才少年が加わり、より多くの利益を得るようになった。その結果を受け、少年をはじめとした優秀な生徒らのみで構成される投資部によって運用が行われるようになり、以後100年以上にわたり最優秀成績の新入生を入部させ、校内の地下室で秘密裏に活動している。道塾学園では表向き、創始者藤田一族の財団により生徒個人にかかる学費が払われているとされているが、実態は投資部員が学園の資産3000億円を運用した利回りにより、学食で提供される食事や教職員の給与、施設の維持拡張に至るまですべての経費が賄われている。

財前 孝史
主人公。『インベスターZ』の【Z】はこの財前の頭文字をとったもの。登場当時は中学1年。投資部初代主将の曽孫。道塾学園始まって以来、初めて全教科試験満点で入学した。運用資金のうち100億円を任されている。小学校時代にはソフトボールをしており、道塾でも野球をしようと考えていた。家族には、部活は今のところは入らずに図書館の手伝いをしていると言って誤魔化している。
時々思い切った売買をする時があり、その都度投資部の面々を冷や冷やさせている。如何なる勝負も絶対に圧倒的な強さで勝つことにこだわっている。初めて投資部を訪れた際に、麻雀で神代に負けた悔しさで入部を決意した。
家族は父の孝彦(公立高校教諭)、母の律子(専業主婦)、妹の愛子。また、父方の祖父幸之助は地球物理学者(故人)。父は「金は汚いもの」という考えを持っており、食卓で学費や家計のことが話題となったり、テレビのニュース番組で汚職事件の報道がなされたりしただけでも強い不快感を示す。また、父は子供のころに父方の祖母から決して北海道に行ってはならないと警告されていた。そして、孝史は父方の叔父が祖父の遺産相続の件で訪ねてくるまで、父以外の財前の人間の存在を知らなかった。
過去に戻って龍五郎と邂逅する。
神代 圭介
登場当時は高校3年生であり主将。運用資金は1500億円。スポーツはテニスの壁打ちを日に1,2時間しており、現役テニス部員を打ち負かす実力も持っている。
投資を続けることに比べたら校内でトップの成績を維持することぐらい何てことはないと財前に言い放った。
財前孝史に藤田慎司から投資の三番勝負を受けたことを報告された時は、投資部主将の名で宣戦布告するように財前孝史に命じた。また、ゼンさんについても、何かしら感づいている様子。
学校中から注目される存在であるが、本人が家族や生い立ちについて語らないため荒唐無稽な噂話が流されているほどである。
物語終盤で東京大学理科三類に合格。そのネームバリューを活かし家庭教師をして貯金をし、オックスフォード大学へ行き放射性物質の研究をしようと考えている。
渡辺 信隆
登場当時は高校2年生であり副主将。運用資金は500億円。スポーツは剣道で、部室内でも木刀を使って素振りをしている光景が見られる。
の渡辺」と呼ばれているほど金投資に精通しており、守りを主軸とする資産運用を展開する。
そのため思い切った行動を起こす財前を戒める役割を持っている人物である。
神代引退後は主将の座を譲り受けるものの責任の重さに耐えられず逃亡、その後旅先で「徹底的に心配性で臆病な投資をする」ことを見出し保有資産維持を目標とすることを決意をした。
富永 大貴
登場当時は高校1年。運用資金は400億円。スポーツはボウリングをしている。為替に詳しくFXの取引を得意としており、藤田慎司の勝負の際には財前に助言を行っている。
安ヶ平 慎也
登場当時は中学3年。運用資金は300億円。スポーツはゴルフをしている。気づけば部室に消臭芳香剤を散布するほどのキレイ好きである。
月浜 蓮
登場当時は中学2年。運用資金は200億円。スポーツは5キロのランニングを日課としている。入学したばかりの財前を騙して投資部まで連れていき、財前の教育係を担った。実家は東京の神楽坂にあり、ユーグレナや藤田家に向かう際に財前とともに同行している。
木村 善吉
通称「ゼンさん」。表向きは校内で働く用務員であるが、学校創始者一族の財団と投資部とを繋ぐ人物である。
元道塾生であり投資部の主将、東大に入学するがアルバイト先であった映画会社の女優と駆け落ちして藤田家の庇護を受け中退、道塾の教師となった経緯がある。
先述の経緯を含め3度の婚姻歴を持ち、「道塾のジゴロ」と呼ばれるほど女性を虜にする魅力があることから、独身教師の婚活相談にも一役買っている。
財前 龍五郎
明治時代に投資部を設立した数学の天才。財前孝史の曽祖父。
藤田繁富及び慎司によると、道塾卒業後は東京帝国大学数学科で金融界のカリスマとなり、太平洋戦争(日米戦争)の引き金を引いたとされる。山本五十六が戦費を調達するための資金を投資で提供した。また、太平洋戦争中に投資部の合宿を始めた。

桂蔭学園 投資部[編集]

桂蔭学園は明治後期に創立された東京の中高一貫女子校。東大合格60名と女子校では日本一の進学実績を誇る。女子御三家では筆頭の地位を誇る。藤田美雪が道塾学園に対抗する形で、投資部「インベスターP」を設立する。名前の由来は、メンバー全員の苗字に「田」 (paddy) の字が入っているため。道塾のものとはちがい、こちらは私設サークルである。

藤田 美雪
登場当時は中学1年生。道塾学園創設者である藤田金七の玄孫。10000ドルを3年で2000万円に増やした実績がある。中学入学まではアメリカで暮らしていて、現在は祖父やその身の回りの世話をする人たちとで暮らしている。
道塾投資部が活動していない休日にその部室を視察しにいった際に、財前と出くわすこととなった。経験が浅く受動的な彼を見下していたが、逆に自身の虚栄心が投資家として三流ではないかと指摘され、敵対心を抱くようになった。
町田 倫子
登場当時は中学1年生。10万円を資金として投資を始める。社会勉強のつもりで株を始める。
家族に姉浩子がいる。就職活動をしており始めは迷走していたが、倫子の助言や海老沢康生の講演会から将来投資家になることを決意、DMMの内定を得る。
久保田 さくら
登場当時は中学1年生。母子家庭であり、大学に通う資金を得るために株を始める。さくらの母も娘さくらの提案により始めた投資をきっかけに経済を勉強することになる。
母親は大手企業に勤めていたが職場結婚を機に寿退社しさくらを出産する。しかし業績不振により退職した夫を、離婚後はさくらを支えるためのパートの掛け持ちしていたが、パート先で高齢になった喫茶店オーナーの経営を任されることになった。

藤田家[編集]

藤田 金七
道塾学園創始者。
上州沢田郷の小作農出身。油商に奉公の後17歳で藤田商店を開業し道塾設立を含め北海道を基軸とした多角的企業へと成長させる。
しかし太平洋戦争直前に財前龍五郎及び山本五十六による石油部門の買収工作に遭い、築いた基盤や財産の多くを失う中で終戦直後に永眠。
藤田 繁富
道塾学園創設者藤田金七の孫であり藤田家現当主。
財前孝史に龍五郎の面影を見る。また、財前孝史が道塾学園投資部にある財産を売却して始めたベンチャー投資に失敗した場合は、一生藤田家に書生として仕えることを約束させた。慎司と美雪の父である自らの息子は音楽の道に進んだため、次の当主を孫の慎司に任せることを決めている。
藤田 慎司
藤田美雪の兄。登場当時はアメリカ在住の高校2年生。
幼い時から投資手法の手ほどきを受けており資産は1億円を超える。神代にも「どんな状況下でも淡々と取引を行う精密機械のよう」とも言わしめたほどの実力者。
高祖父の藤田金七に憧れており、道塾学園投資部を解散に追い込みその資金を自身が直接運用するため、財前一族を強く嫌悪していることを含め財前孝史に投資の三番勝負を申し込む。勝負に負けた場合は、(本人曰く「馬鹿しか行かない」)東京大学に入学及び卒業することを財前孝史に約束させられた。ただし、本人は高校卒業後にスタンフォード大学かハーバード大学に進学することを望んでいた。麻生巌との出会いで北海道大学も進路の選択肢に入れた。
上記の財前への恨みに加え、受験難関校となって久しい道塾で学費無料を続けることは時代にそぐわないと考え、貧困層から優秀な人材を育てる学校を新たに作りたいと思っている。
藤田 美雪
詳細は桂蔭学園投資部を参照。

実在の人物[編集]

出雲充
ユーグレナを起業した経緯を財前と月浜に説明した。
堀江貴文
ベンチャー村で財前と出会う。
亀山敬司
町田 倫子の姉浩子のDMM企業訪問にて登場し説明し、浩子の行動力を認めて内定を出した。
麻生巌
藤田慎司に帝王学を教えた。
前澤友作
インベスターPが藤田美雪の母とともに訪問。スタートトゥデイの企業を説明した。

コラボレーション[編集]

GOLD RUSH
沖縄県出身の音楽グループGOLD RUSHの楽曲『正夢きっとfind』とのコラボレーション動画が製作された。youtubeMANGAPOLOチャンネルにて視聴可能。
マネックス証券
コミックス巻末で書き下ろし投資入門講座を担当。
トレダビ
日経・QUICKグループのFanetが運営する株式投資シミュレーションゲーム『トレダビ』[1]とのコラボレーション。第19話でも初心者にオススメの練習ツールとして紹介される。

書誌情報[編集]

単行本[編集]

関連書籍[編集]

  • 『『インベスターZ』公式副読本 16歳のお金の教科書』 お金の特別講義プロジェクト編著 ダイヤモンド社 2016年10月21日発売 ISBN 978-4-478-06665-2

出典[編集]

外部リンク[編集]