イントゥ・ザ・ストーム
イントゥ・ザ・ストーム | |
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Into the Storm | |
監督 | スティーヴン・クォーレ |
脚本 | ジョン・スウェットナン |
製作 | トッド・ガーナー |
出演者 |
リチャード・アーミティッジ サラ・ウェイン・キャリーズ マット・ウォルシュ アリシア・デブナム=ケアリー アーレン・エスカーペタ |
音楽 | ブライアン・タイラー |
撮影 | ブライアン・ピアーソン |
編集 |
スティヴン・クアーレ エリック・A・シアーズ |
製作会社 |
ニュー・ライン・シネマ ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 |
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上映時間 | 89分[1] |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $50,000,000[2] |
興行収入 |
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『イントゥ・ザ・ストーム』 (Into the Storm、制作段階でのタイトルはBlack Sky) は、2014年のアメリカ合衆国のパニック映画。監督はスティーヴン・クォーレ、脚本はジョン・スウェットナンが務め、出演はリチャード・アーミティッジとサラ・ウェイン・キャリーズなど[4]。この映画はアメリカ合衆国で2014年8月8日に、日本では2014年8月22日に公開された[5]。
ストーリー[編集]
アメリカ合衆国の片田舎に位置する小さな町シルバートン。その日、高校の卒業式を迎えた教頭のゲイリーは、竜巻の注意報を受けたことで式の延期を校長に訴えるが、その提案は却下され、予定通り式は執り行われることになった。
一方その頃、巨大な竜巻を追い、その姿を撮影することで生計を立てている「竜巻ハンター(ストーム・チェイサー)」のチーム「タイタス」も、シルバートンの町を訪れていた。彼らは巨大竜巻を撮影することに躍起になっていた。
だが、これまでに無い大規模な竜巻が学校を襲い、式の参加者はパニックに陥る。何とか生き延びたゲイリーは、長男のドニーが町外れの廃工場にいることを知り、次男のトレイと共に助けに向かう。だが、途中で竜巻に遭遇し、「タイタス」のメンバーの一人である気象学者のアリソンを救ったことから、ゲイリー一行は「タイタス」チームと行動を共にすることになる。
やがてアリソンは、この竜巻がこれまでに類を見ない超巨大なものであることを解明する。超巨大竜巻から逃げるため、学校からバスに乗る住民たちだったが、超巨大竜巻の脅威は想像を超えていた。排水パイプに逃げ込んだゲイリー達だったは、超巨大竜巻の目の中に入って、タイタスの車両が竜巻によって上空に飛ばされていき地上に墜落する。
超巨大竜巻により、シルバートンの町は壊滅的な被害を受けるが、アリソンとゲイリー親子は生きていた事に感謝し、親子で力を合わせて生きていくことを誓う。
キャスト[編集]
※括弧内は日本語吹替
フラー家[編集]
- ゲイリー・フラー
- 演 - リチャード・アーミティッジ[6](てらそままさき)
- シルバートン高校の教頭。妻を亡くし、家族は他に自分の勤める高校に通う息子2人。仕事で多忙を極めており、2人の息子とはうまくいっていない。「タイタス」のアリソンを助けたことから、彼らと共に行動をするようになる。超巨大竜巻に遭遇したことで、家族の大切さを理解するようになっていく。
- ドニー・フラー
- 演 - マックス・ディーコン[7](内山昂輝)
- ゲイリーの長男。シルバートン高校の3年生。
- トレイ・フラー
- 演 - ネイサン・クレス[8](河西健吾)
- ゲイリーの次男。シルバートン高校の2年生。
タイタスのメンバー[編集]
- ピート・ムーア
- 演 - マット・ウォルシュ[9](咲野俊介)
- 竜巻ハンター兼ドキュメンタリー制作者。「タイタス」のリーダー。
- アリソン・ストーン
- 演 - サラ・ウェイン・キャリーズ[10](山像かおり)
- 気象学の博士。「タイタス」のメンバー。
- ダリル・カーリー
- 演 - アーレン・エスカーペタ[11](菅原雅芳)
- カメラマン。「タイタス」のメンバー。
- ジェイコブ・ホッジス
- 演 - ジェレミー・サンプター[7](三宅貴大)
- カメラマン。「タイタス」のメンバー。
- ルーカス・ギュレット
- 演 - リー・ウィテカー(倉富亮)
- カメラマン。「タイタス」のメンバー。
シルバートン高校[編集]
- ケイトリン・ジョンストン
- 演 - アリシア・デブナム=ケアリー[12](早見沙織)
- シルバートン高校の3年生。ドニーが惹かれている。
- トム・ウォーカー
- 演 - スコット・ローレンス(宮本克哉)
- シルバートン高校の校長。
- トッド・ホワイト
- 演 - ブランドン・ライター(竹内栄治)
- シルバートン高校の生徒。バスケ代表チームの主将。
- ダスティン・クーパー
- 演 - ジミー・グロース
- シルバートン高校の生徒。優等生。
- マデレン・スミス
- 演 - ロンドン・エリース・ムーア(下山田綾華)
- シルバートン高校の生徒。チアリーダー。
その他[編集]
- ドンク
- 演 - カイル・デイヴィス(松下宣夫〈デニス〉)
- お調子者。過激な動画をYouTubeに投稿している、自称YouTuber。ちなみに再生回数は302回。
- リービス
- 演 - ジョン・リープ(植野行雄〈デニス〉)
- お調子者。ドンクの相棒。
- チェスター・キャンベル
- 演 - デヴィッド・ドラム(小山武宏)
- シルバートンの住民。愛犬スーナーと住む老人。
- ケニー・ハースト
- 演 - フランク・ジーガー(赤城進)
- シルバートンの住民。工事現場の監督。
制作[編集]
2011年10月28日、ニュー・ライン・シネマはジョン・スウェットナン著『自然災害映画』の脚本を購入し、トッド・ガーナーが彼のブロークン・ロード・プロダクションズで制作するとされた[13]。2012年1月5日、ニュー・ライン・シネマによってスティーヴン・クォーレが『タイトル未定の竜巻映画』を監督すると発表された[4]。
2012年4月24日、『バラエティ誌』がニュー・ラインがカテゴリー6の竜巻についての映画制作にゴー・サインを出し、7月9日からデトロイトで撮影予定だと報じた[14]。2012年8月23日、デトロイトで撮影されている『タイトル未定のカテゴリー6の竜巻映画計画』は『ブラック・スカイ』とタイトルが付けられた[15]。2013年9月24日、ニュー・ラインは映画のタイトルを『イントゥ・ザ・ストーム』へと変更し、アメリカ合衆国で2014年8月8日に公開するとした[5]。
キャスティング[編集]
一般オーディションは2012年5月19日にミシガン州ポンティアックで行われた[16]。5月24日に、アリシア・デブナム=カーレイが『タイトル未定のスティーヴン・クォーレ 竜巻スリラー』で女性陣の主演として出演する契約を交わした[12]。6月1日、ニュー・ラインはアーレン・エスカルペタを出演陣に加えた[11]。6月22日、サラ・ウェイン・キャリーズがアリソン・ストーン役で出演する契約を交わした[10]。7月2日、ニュー・ラインは行方不明になった兄弟を探す役にネイサン・クレスを採用した[8]。2012年7月11日、リチャード・アーミティッジが妻を失くした夫が、息子を救出しようとするゲイリー・モリス役で出演する契約を交わした。撮影は7月23日からデトロイトで始まった[6]。7月13日にマックス・ディーコンが、通う高校一の美女に恋したよくいるティーン役で出演が決まった[7]。コメディアンのマット・ウォルシュが2012年8月1日にタイトル未定の映画にピート役で出演陣に加わった[9]。
撮影[編集]
撮影は2012年7月にデトロイトで始まった[17]。2012年8月13日、撮影はデトロイトでの2週間に及ぶ撮影の後、ミシガン州ロチェスターへ移動した[18]。撮影はオークランド・チャーター・タウンシップ、オークビュー中学校とオークランド大学でも行われた[19]。
公開[編集]
2014年3月24日、ワーナー・ブラザースによって映画の数場面の写真が公開され[20]、続けて2014年3月27日に、第一予告編が公開された[21]。
2013年9月24日に、ニュー・ラインは映画を2014年8月8日にアメリカ合衆国で公開するとした[5]。
日本では2014年8月22日より公開され、公開初週土日2日間で動員10万4233人、興収1億3532万3000円を記録して初登場で4位にランクインした[22]。
作品の評価[編集]
Rotten Tomatoesによれば、160件の評論のうち高評価は21%にあたる33件で、平均点は10点満点中4.3点、批評家の一致した見解は「ぎこちない脚本と忘れられがちなキャラクターで構成された『イントゥ・ザ・ストーム』には、確かにスリリングではある特殊効果以上のものはほとんどない。」となっている[23]。 Metacriticによれば、32件の評論のうち、高評価は6件、賛否混在は18件、低評価は8件で、平均点は100点満点中44点となっている[24]。
出典[編集]
- ^ “Into The Storm” (英語). British Board of Film Classification (2014年4月3日). 2014年4月3日閲覧。
- ^ a b c “Into the Storm” (英語). Box Office Mojo. 2022年9月27日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2015年3月下旬号、73頁。
- ^ a b Billington, Alex (2012年1月5日). “'Final Destination' Director Steve Quale to Helm 'Cat 6' Tornado Movie” (英語). FirstShowing.net 2014年1月6日閲覧。
- ^ a b c McClintock, Pamela (2013年9月24日). “Found-Footage Tornado Pic 'Into the Storm' to Hit Theaters August 2014” (英語). The Hollywood Reporter 2014年1月6日閲覧。
- ^ a b Rottenberg, Josh (2012年7月11日). “'Hobbit' star Richard Armitage lands major role in tornado thriller” (英語). Entertainment Weekly 2014年1月4日閲覧。
- ^ a b c McNary, Dave (2012年7月13日). “Max Deacon in New Line’s tornado vortex” (英語). Variety 2014年1月6日閲覧。
- ^ a b McNary, Dave (2012年7月2日). “Nathan Kress joins ‘Category Six’” (英語). Variety 2014年1月6日閲覧。
- ^ a b Patten, Dominic (2012年8月1日). “‘Veep’s’ Matt Walsh Joins Steve Quale’s ‘Untitled’ Tornado Movie” (英語). Deadline.com 2014年1月4日閲覧。
- ^ a b Patten, Dominic (2012年6月22日). “‘Walking Dead’s’ Sarah Wayne Callies Joins Steve Quale Tornado Film” (英語). Deadline.com 2014年1月4日閲覧。
- ^ a b McNary, Dave (2012年6月1日). “Arlen Escarpeta joins ‘Category Six’ cast” (英語). Variety 2014年1月4日閲覧。
- ^ a b Patten, Dominic (2012年5月24日). “Alycia Debnam-Carey Joins Steve Quale Tornado Film” (英語). Deadline.com 2014年1月4日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2011年10月28日). “New Line Cinema Lands ‘Category Six’ Spec” (英語). Deadline.com 2014年1月6日閲覧。
- ^ McNary, Dave (2012年4月24日). “‘Six’ gets whirl at New Line” (英語). Variety 2014年1月6日閲覧。
- ^ “New Line's Tornado Thriller Gets a Title” (英語). ComingSoon.net. (2012年8月23日) 2014年1月6日閲覧。
- ^ Christine (2012年5月15日). “Open Casting Call for ‘Category 6′ will take place at ActorFest in Pontiac, MI this weekend” (英語). On Location Vacations. オリジナルの2012年10月27日時点におけるアーカイブ。 2014年1月4日閲覧。
- ^ Xenia (2012年8月25日). “Richard Armitage Filming Black Sky” (英語). Collar City Brownstone. オリジナルの2014年1月5日時点におけるアーカイブ。 2014年1月4日閲覧。
- ^ Bull, Kristin (2012年8月11日). “Tornado Movie Filming in Rochester This Week” (英語). MI Patch 2014年1月6日閲覧。
- ^ Bull, Kristin (2013年3月18日). “No Release Date Yet for Tornado Movie Filmed in Oakland Township” (英語). Oakland Township-Lake Orion, MI Patch. オリジナルの2014年1月5日時点におけるアーカイブ。 2014年1月4日閲覧。
- ^ Alexander, Bryan (2014年3月24日). “Sneak peek: 'Into the Storm' unleashes tornado power” (英語). USA Today 2014年3月25日閲覧。
- ^ Hipes, Patrick (2014年3月27日). “Hot Trailer: Warner Bros’ ‘Into The Storm’” (英語). Deadline.com 2014年3月28日閲覧。
- ^ “【国内映画ランキング】「ドラえもん」以下上位陣は安泰、「イントゥ・ザ・ストーム」が4位に”. 映画.com. (2014年8月26日) 2014年8月30日閲覧。
- ^ "Into the Storm". Rotten Tomatoes (英語). 2022年9月27日閲覧。
- ^ "Into the Storm" (英語). Metacritic. 2022年9月27日閲覧。
外部サイト[編集]
- イントゥ・ザ・ストーム - allcinema
- イントゥ・ザ・ストーム - KINENOTE
- Into the Storm - IMDb(英語)
- Into the Storm - Box Office Mojo(英語)
- Into the Storm - Rotten Tomatoes(英語)
- Into the Storm - Metacritic(英語)
- イントゥ・ザ・ストーム - YouTubeプレイリスト