インシディアス 第2章
インシディアス 第2章 | |
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Insidious: Chapter 2 | |
監督 | ジェームズ・ワン |
脚本 | リー・ワネル |
原案 |
ジェームズ・ワン リー・ワネル |
製作 |
ジェイソン・ブラム オーレン・ペリ |
製作総指揮 |
スティーヴン・シュナイダー ブライアン・カバナー=ジョーンズ |
出演者 |
パトリック・ウィルソン ローズ・バーン |
音楽 | ジョセフ・ビシャラ |
撮影 | ジョン・R・レオネッティ |
編集 | カーク・モッリ |
製作会社 |
ブラムハウス・プロダクションズ IMグローバル エンターテイメント・ワン |
配給 |
![]() ステージ6フィルムズ ![]() |
公開 |
![]() ![]() |
上映時間 | 105分 |
製作国 |
![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $5,000,000[1] |
興行収入 |
$83,586,447[1] ![]() ![]() $161,919,318[1] ![]() 3900万円[2] ![]() |
前作 | インシディアス |
次作 | インシディアス 序章(前日譚) |
『インシディアス 第2章』(原題:Insidious: Chapter 2)は、2013年のアメリカ合衆国のホラー映画。2011年の映画『インシディアス』の続編である。
目次
ストーリー[編集]
1986年、ロレイン・ランバートは老婆の霊に取り憑かれた息子のジョシュを救うべく、悪魔学者のエリーズ・ライナーに助力を仰いだ。家を一通り見回った後、エリーズは「ジョシュには霊能力があり、それが原因で霊に取り憑かれてしまった。彼の安全のためにも、能力を押さえ込まなければならない」とロレインに言った。
現在。ルネ・ランバートはエリーズの死について取り調べを受けていた。警察は「貴方のご主人、ジョシュの指紋が犯罪現場から見つかったなら、彼はエリーズ殺害容疑で逮捕されるでしょう」とルネに告げた。捜査が終わるまで、ランバート一家はロレインの家に引っ越すことになったのだが、一家はそこで超常現象に遭遇することになった。
その頃、エリーズの自宅を訪れていたスペックスとタッカーは、1986年に起きた超常現象に関するビデオテープを発見していた。そのビデオには、ジョシュの後ろに何者かが佇んでいる様子が記録されていた。翌朝、ダルトンは「白いドレスを着た女性が出てくる悪夢を見た」「ジョシュが見知らぬ人間と玄関で話しているのを聞いた」とルネに言った。その後、ルネの元に警察から電話がかかってきて、「現場で見つかった指紋とご主人の指紋は一致しなかった」と言われた。その直後、白いドレスを着た女性が突然現れてルネを攻撃した。その頃、ジョシュは「家族を皆殺しにせよ」と囁く声に悩まされていた。
スペックスとタッカーの元を訪れたロレインは例のビデオテープを見せてもらった。その後、3人はエリーズの同僚であったカールを訪ね、エリーズの魂との交信を試みた。エリーゼは「ロレインが医者として勤務していた病院に全ての答えがある」と3人に告げた。病院に到着すると、ロレインはパーカー・クレーンという名前の患者についてスペックスとタッカーに語り始めた。クレーンは自分で去勢しようとしたために半強制的に入院させられたのだという。2日後、ロレインはエレベーターの中でクレーンに遭遇した。ロレインが看護師に「何故クレーンが病棟内を自由に動き回っているのか」と問いただすと、看護師は「クレーンさんは昨日飛び降り自殺しましたよ」と驚愕するのだった。
ロレイン一行がクレーンの自宅を訪れると、そこには隠し部屋があった。部屋に入った一行が目にしたのは死体の山であった。
キャスト[編集]
※括弧内は日本語吹替
- ジョシュ・ランバート - パトリック・ウィルソン(咲野俊介)
- ルネ・ランバート - ローズ・バーン(園崎未恵)
- ダルトン・ランバート - タイ・シンプキンス(村瀬歩)
- フォスター・ランバート - アンドリュー・アスター(羽飼まり)
- ロレイン・ランバート - バーバラ・ハーシー(岡本嘉子)
- エリーズ・ライナー - リン・シェイ(宮沢きよこ)
- スペックス - リー・ワネル(逢笠恵祐)
- タッカー - アンガス・サンプソン(山本格)
- カール - スティーヴ・コールター(こねり翔)
製作[編集]
構想[編集]
『インシディアス』が興行的成功を収めた直後、続編の企画が浮上した。ジェイソン・ブラムがジェームズ・ワンとリー・ワネルの続投を強硬に主張したが、スタジオ側がその要求をなかなか呑まなかったため、続編の製作が決まるまでには時間を要することとなった[3]。2012年2月2日、ジェームズ・ワンとリー・ワネルに続編製作の話が持ちかけられているとの報道があった[4]。同年10月、ジェームズ・ワンはニューヨーク・コミコンの会場で「私は『インシディアス』の続編が同作と地続きになる作品として作るつもりです」という主旨のことを述べた[5]。そうした監督の意向も踏まえた結果、本作のタイトルは『Insidious: Chapter 2』に決まった[6]。ただ、『死霊館』製作の経験から、ウォンは設定を前作以上にきっちり決めた上で本作の製作に臨んだのだという[7]。
キャスティング[編集]
2012年11月19日、パトリック・ウィルソン、ローズ・バーン、タイ・シンプキンス、リン・シェイが前作に引き続いて出演することになったと報じられた[8]。11月、バーバラ・ハーシーの続投が決まった[9]。2013年2月、リンジー・サイムとジョスリン・ドナヒューがキャスト入りした[10][11]。また、リー・ワネルとアンガス・サンプソンの続投も同月中に決まった[12]。
撮影[編集]
2013年1月15日、本作の主要撮影がロサンゼルスで始まった。製作費が前作より増額されたため、余裕のある撮影日程を組むことができた[13]。撮影の大部分は市内のハイランド・パークにある住居で行われた[14]。また、病院でのシーンの撮影には前作で使用された小道具が再利用された[15]。
サウンドトラック[編集]
2013年10月8日、本作のサウンドトラックが発売された[16]。
マーケティング[編集]
2011年11月28日の段階で、ソニー・ピクチャーズは本作のためのドメインを多数使用していた[17]。2013年1月30日、リー・ワネルが自身のTwitterにセットで撮影した写真を投稿した[18]。2月1日にも撮影中の様子を写した写真が複数公開された[19]。4月、ラスベガスで開催されたコミコンで、本作の宣伝用ポスターがお披露目された[20]。6月4日、本作のファースト・トレイラーが上映され、翌日にはネットでも公開された[21]。8月10日、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのハロウィン・ホラー・ナイトでインシディアス・シリーズの特設アトラクションが設置されるとの発表があった[22]。
公開[編集]
本作は2013年8月30日に全米公開される予定だったが、後に公開日は同年9月20日に変更され[23]、最終的には同年9月13日に公開された[24]。
9月10日、本作はロサンゼルスでプレミアを迎えた[25]。12日には、前作と本作の2本立て上映が複数の映画館で行われた[26]。
興行収入[編集]
本作はリュック・ベッソン監督の新作『マラヴィータ』と同じ週に封切られ、公開初週末に3200万ドルから3500万ドルを稼ぎ出すと予想されていたが[27]、実際の数字はそれを上回るものであった。2013年9月13日、本作は全米3049館で公開され、公開初週末に4027万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[28]。この数字は前作の公開初週末の興行収入(1327万ドル)の3倍以上の数字であった[29]。
評価[編集]
本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには116件のレビューがあり、批評家支持率は39%、平均点は10点満点で4.8点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『インシディアス 第2章』は緊張感とサプライズが決定的に足りない。それらこそが1作目を背筋も凍るほどの作品にしたものなのに。」となっている[30]。また、Metacriticには30件のレビューがあり、加重平均値は40/100となっている[31]。なお、本作のシネマスコアはB+となっている[32]。
前日譚[編集]
2013年9月16日、リー・ワネルとジェイソン・ブラムが第3作の契約にサインしたと報じられた[33]。しかし、パトリック・ウィルソンは第3作への出演に否定的な考えを示した[34]。2014年3月11日、第3作にランバート一家は登場しないと明言された[35]。5月7日、第3作の監督にワネルが起用されるとの発表があった[36]。
第3作は2015年6月5日に全米公開された。
参考文献[編集]
- ^ a b c “Insidious: Chapter 2 (2013)”. Box Office Mojo. 2013年12月24日閲覧。
- ^ 「キネマ旬報」2015年3月下旬号 95頁
- ^ “‘Insidious Chapter 2’ Producer Talks Micro-Budget Horror & ‘Amityville: Lost Tapes’”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Horror Hit 'Insidious' to Get Sequel”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “NYCC Exclusive: James Wan & Patrick Wilson on Insidious 2”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “25 Things to Know about INSIDIOUS: CHAPTER 2 from Our Set Visit”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “‘Insidious: Chapter 2’ director James Wan on weird, surreal horror”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Patrick Wilson, Rose Byrne Coming Back for 'Insidious' Sequel”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Barbara Hershey Back For ‘Insidious Chapter 2’”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Donahue to ‘Insidious’ role”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Lindsay Seim Enters ‘Insidious 2’ Role”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Exclusive: Writer/Actor Leigh Whannell Confirms Specs and Tucker Characters to Return for Insidious 2”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “James Wan, Leigh Whannell, Jason Blum, Patrick Wilson, Rose Byrne, Lin Shaye and Barbara Hershey Talk INSIDIOUS: CHAPTER 2 from Our Set Visit”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Insidious: Chapter 2 Filming in Highland Park”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Getting Answers And Escaping Ghosts On The Set Of ‘Insidious Chapter 2’!!”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “‘Insidious: Chapter 2’ Soundtrack Details”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Insidious 2 is in the works according to domain registrations by Sony Pictures”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “First Photo From the Set of Insidious Chapter 2”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “First Look: Candles and The Kid in James Wan's 'Insidious: Chapter 2'”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “First Posters for Spike Lee’s OLDBOY and James Wan’s INSIDIOUS: CHAPTER 2”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “The Further Awaits In Debut INSIDIOUS CHAPTER 2 Trailer!”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Insidious: Into the Further haunted house announced for Halloween Horror Nights 2013 at Universal Studios Hollywood”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Things Get ‘Insidious’ This September!”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “New Release Dates for ‘Kung Fu Panda 3’, ‘Insidious 2’, ‘I, Frankenstein’ and ‘Pompeii’”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “A rose for a Rose! Miss Byrne is stunning in a flower print pink dress which reveals her slim legs at Insidious: Chapter 2 premiere”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “INSIDIOUS and INSIDIOUS: CHAPTER 2 Double Feature Screening on Thursday, September 12th”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Forecast: 'Insidious 2' Poised to Possess Audiences on Friday The 13th”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “September 13-15, 2013”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “April 1-3, 2011”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Insidious: Chapter 2”. 2018年2月4日閲覧。
- ^ “Insidious: Chapter 2 (2013)”. 2018年2月4日閲覧。
- ^ “Box office report: 'Insidious 2' boasts a stunning $41 million debut”. 2018年2月4日閲覧。
- ^ “INSIDIOUS: CHAPTER THREE Moving Forward; Leigh Whannell Returning to Write the Script”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “Patrick Wilson On Why There Won’t Be an ‘Insidious 3’ and His Love for ‘Conjuring’ Director James Wan”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “‘Insidious 3’ Will Introduce New Story and Characters; Ghost Hunters Will Return”. 2018年2月3日閲覧。
- ^ “3:13 - 2014年5月8日 by@creepypuppet”. 2018年2月3日閲覧。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト (日本語)
- 公式ウェブサイト (英語)
- インシディアス 第2章 - allcinema
- インシディアス 第2章 - KINENOTE
- Insidious: Chapter 2 - オールムービー(英語)
- Insidious: Chapter 2 - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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