イロイロ ぬくもりの記憶

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イロイロ ぬくもりの記憶
タイトル表記
繁体字 爸媽不在家
簡体字 爸妈不在家
英題 Ilo Ilo
各種情報
監督 アンソニー・チェン(陳哲芸)
脚本 アンソニー・チェン
製作 黄文鴻
翁蕙心
アンソニー・チェン
ワユン・A・ハディ
出演者 許家楽
アンジェリ・バヤニ
楊雁雁
陳天文
撮影 ブノワ・ソレール
編集 陳合平
張佩詩
製作会社 Fisheye Pictures
公開 シンガポールの旗 2013年8月29日
日本の旗 2014年12月13日
上映時間 99分
製作国 シンガポールの旗 シンガポール
言語 中国語
タガログ語
英語
閩南語
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イロイロ ぬくもりの記憶』(原題: 爸妈不在家/英題: Ilo Ilo)は、シンガポールの映画監督アンソニー・チェンの初の長編映画である。

概要[編集]

第66回カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)、第14回東京フィルメックスで観客賞を受賞したシンガポール映画。長編デビュー作となった若手監督アンソニー・チェンが、自身の少年時代のエピソードをベースに、シンガポール人一家とフィリピン人のメイドとの心の交流を描いた作品。英題の「イロイロ」は、フィリピンの地名イロイロのことで、監督の少年時代のメイドの出身地から取られたもの。

あらすじ[編集]

1997年のシンガポール。両親は共働きの中国系家族で、一人っ子のジャールーは問題児のため母親の悩みの種になっている。そこでフィリピン人のメイドのテレサが雇われ、ジャールーと同じ部屋で暮らすことになった。当初はテレサに反発し問題行動を起こしていたジャールーだったが、真剣に自分と向き合おうとする彼女に次第に心を開いていく。 そんな折、父親がリストラで失業し、母も霊感商法に引っ掛かり大損をしてしまい、家庭内はゴタゴタが続く。 ジャールーとテレサはバトルを繰り返しながらも少しずつ心を通わせ、次第にジャールーにとってテレサが母親以上に身近な存在になっていく。そんな二人に母親はテレサへの嫉妬心が芽生え、新たな悩みが生まれていく。 そして父と母の失態によって経済的余裕がなくなった両親は、テレサをフィリピンに帰国させることにする。空港で見送った帰りの車中、ジャールーはフィリピンの音楽を聴きながら涙を流した。

出演[編集]

スタッフ[編集]

受賞[編集]

  • 第66回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール 受賞
  • 第14回東京フィルメックス:観客賞 受賞
  • 2013年台湾金馬奨:作品賞、新人監督賞、助演女優賞、脚本賞 受賞
  • ウラジオストック国際映画祭:NETPACアワード・主演女優賞 受賞
  • ユーラシア国際映画祭:最優秀主演男優賞 受賞
  • フィラデルフィア映画祭:作品賞 受賞
  • アジア・フィルム・アワード:助演女優賞 受賞
  • ミシュコルツ国際映画祭:エキュメニカル賞・国際批評家連盟賞 受賞
  • BFIロンドン映画祭:作品賞 受賞
  • 香港アジア映画祭:新人監督賞 受賞
  • アジア太平洋スクリーン・アワード:監督賞 受賞
  • ムンバイ映画祭:監督賞・女優賞 受賞
  • キエフ国際映画祭:作品賞・国際批評家連盟賞 受賞
  • ドバイ国際映画祭:アジア・アフリカ部門 作品賞・主演女優賞 受賞
  • アジア太平洋映画祭:助演女優賞 受賞

外部リンク[編集]