イヌシデ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
イヌシデ
Hornbeam, 1935-2007.jpg
イヌシデの盆栽
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : マンサク亜綱 Hamamelidae
: ブナ目 Fagales
: カバノキ科 Betulaceae
: クマシデ属 Carpinus
: イヌシデ C. tschonoskii
学名
Carpinus tschonoskii Maxim.[1]
シノニム

Carpinus fauriei Nakai[2]

和名
イヌシデ、シロシデ、ソネ[1]
品種
  • C. t. f. pendula Hayashi シダレイヌシデ[3]

イヌシデ(犬四手、犬垂、学名Carpinus tschonoskii)は、カバノキ科クマシデ属の落葉高木。別名はシロシデソロソネ

特徴[編集]

内陸の冷温帯と暖温帯の中間である中間温帯林の構成種であり[4]本州四国九州の山野に自生する。基本的に陽樹だが、稚樹や幼樹には一定の耐陰性がある[4]

高さ15-20m。樹皮は灰白色でなめらかであり、縦に網目模様ができる。花期は4-5月頃、雌雄異花で花序は穂状で下垂する。 風によって花粉を飛ばす風媒花であり、種子も風を利用した種子散布に適応した羽根形の構造となっている[4]。 葉の側脈の間に白い毛が多くあり、秋には葉が黄色く紅葉する。

和名の由来は、花穂の垂れ下がる様子が注連縄(しめなわ)などに使われる紙垂(しで)に似ているから。学名の種小名 tschonoskii須川長之助献名されたもの。

近縁種にアカシデクマシデがある。アカシデは新芽と紅葉の葉が赤くなることから、クマシデは葉の脈が倍以上あることからイヌシデと区別することができる。

人との関わり[編集]

シイタケほだ木、庭園木として利用される。 かつては炭材として利用され、巨木になると樹形が美しいことから地域の境界を示す境界木として植えられる事もあった[4]

広島県北広島町にあるイヌシデの変異種の群生「天狗シデ」は、2000年に天然記念物に指定されている[5]

脚注[編集]

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - イヌシデ(2011年9月19日閲覧)
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - イヌシデ synonym(2011年9月19日閲覧)
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - シダレイヌシデ(2011年9月19日閲覧)
  4. ^ a b c d 渡辺一夫 『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか:樹木の個性と生き残り戦略』 築地書館 2009 ISBN 9784806713937 pp.132-138.
  5. ^ 大朝のテングシデ群落 - 文化遺産オンライン、2017年11月25日閲覧。