イトヒキイワシ

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イトヒキイワシ
Bathypterois grallator.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
: ヒメ目 Aulopiformes
: チョウチンハダカ科 Ipnopidae
: イトヒキイワシ属 Bathypterois
: イトヒキイワシ B. atricolor
学名
Bathypterois atricolor
Alcock, 1896
和名
イトヒキイワシ

イトヒキイワシ(糸引鰯、Bathypterois atricolor)は、脊索動物門条鰭綱ヒメ目チョウチンハダカ科に属する深海魚の一種。

特徴[編集]

本種は腹鰭と尾鰭の端が異常に伸び、これによって体を深海底に立たせて餌を待つ独自の生態から、”三脚魚”という通称を持つ。胸びれもスジ部分が非常に長く発達し、ムチのように長く伸び、これを動かして餌であるプランクトンなどを引き寄せるという。潜水技術の進歩で海底での調査でその生態が判明した。深海に住むヒメ目に多い雌雄同体である。

体長は普通15cm程で、大型のオオイトヒキイワシ (Bathypterois grallator)となると、体長38cmほどになる。目は小さく、イワシという名が付けられてはいるが、イワシとは類縁関係が遠い。

生態[編集]

深度500~1000mほどの海底にじっとして餌がくるのを待ち受けている。餌の少ない深海でエネルギー効率を抑えるために、独自の体型へと変わっていったとされている。

幼魚時は海の表層辺りに出て、そこで餌のプランクトンを食べながら成長し、深海に戻って独自の姿に変わるという。

近縁種[編集]

チョウチンハダカ科は、世界に4属28種生息するとされ、日本近海では主にイトヒキイワシとナガヅエエソの2種が生息している。

  • イトヒキイワシ属 Bathypterois 
    • イトヒキイワシ Bathypterois atricolor
    • カギイトヒキイワシ Bathypterois quadrifilis
    • ナガヅエエソ Bathypterois guentheri
    • ミツマタイトヒキイワシ Bathypterois viridensis
    • Bathypterois longipes
    • Bathypterois phenax
    • Bathypterois longifilis
    • Bathypterois dubius
    • Bathypterois grallator
    • Bathypterois andriashevi
    • Bathypterois bigelowi
    • Bathypterois filiferus
    • Bathypterois insularum
    • Bathypterois longicauda
    • Bathypterois oddi
    • Bathypterois parini
    • Bathypterois pectinatus
    • Bathypterois perceptor
    • Bathypterois ventralis
  • ソコエソ属 Bathytyphlops 
    • ソコエソ Bathytyphlops marionae
    • Bathytyphlops sewelli
  • Bathymicrops属 
    • Bathymicrops belyaninae
    • Bathymicrops brevianalis
    • Bathymicrops multispinis
    • Bathymicrops regis
  • Ipnops属 
    • Ipnops agassizii
    • Ipnops meadi
    • Ipnops murrayi