イクチオルニス

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イクチオルニス
Ichthyornis skeleton.jpg
マーシュによる骨格図
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
亜綱 : 真鳥亜綱 Ornithurae
: イクチオルニス目
Ichthyorniqthiforms
: アンビオルトゥス科
Ambiortidae
: イクチオルニス
Ichthyornis
  • I.dispar

イクチオルニス (学名:Ichthyornis)は、白亜紀後期に存在した鳥類

白亜紀後期(9600万~6500万年前)に北アメリカの海岸に生息していた水鳥。 アメリカのカンザス州で発見された。

学名Ichthyornis は、アメリカの古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュによって命名。「魚食いの鳥」を意味する。

形態と生態[編集]

長いクチバシを持つその体型は現在のアジサシとよく似ている。体長は20センチメートルと白亜紀の終わりごろの鳥類としてはいずれも小型の種類である。 翼は長く発達しており、尾の骨もかなり短くなっているので、中生代の鳥類としては最も活発に現生鳥類とそれほど変わらないくらい上手に羽ばたき飛行もできたのだと考えられている。しかし、現生鳥類と異なり、僅かに指が残っている上、小さく少なくなっているがクチバシに歯を持っている。イクチオルニスの発見によって、白亜紀後期に現れたの現代型の鳥類でも大半の種類にはまだ歯や指があったといえる。恐らく全ての鳥類の歯や指が完全になくなるまでは始新世の中盤まではかかったかもしれない。 後足も現代型の鳥類と同じく短くなっている。また、化石には残っていないが海鳥なので指に水掻きがあったと推定される。

沿岸部に生息し、このクチバシを使い、現在のアジサシと同様に水面から海中に飛び込み魚類を捕食していたと考えられている。

イクチオルニスは、白亜紀の後半に登場した現代型の鳥類の真鳥類 (Ornithurae) のグループに含まれるが、白亜紀末のK-Pg境界を境に大きな打撃を受け、後に子孫を残すことなく滅んだ。また、同じ時代・場所に生息していたヘスペロルニス翼竜類首長竜類とほぼ同時に絶滅したといえる。 いずれも歯や指が生えている原始的なものなので、現世の鳥類にイクチオルニス類の子孫はない。

分類体系[編集]

系統樹[編集]

Aves
古鳥類

始祖鳥Archaeopteryx, ジュラ紀




孔子鳥Confuciusornis, 白亜紀



エナンティオルニス類Enantiornithes, 白亜紀)




真鳥類


ヘスペロルニスHesperornis, 白亜紀)



バプトルニス(Baptornis, 白亜紀)





イクチオルニスIchthyornis, 白亜紀)


    

現生鳥類 (Neornithes)





外部リンク[編集]