イェジィ・フィツォフスキ

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ワルシャワにて、2002年

イェジィ・フィツォフスキ(Jerzy Ficowski、1924年9月4日 - 2006年5月9日)は、ポーランドの詩人・作家・翻訳者。熱心なカトリック教徒であるが、ポーランドマイノリティ、とりわけユダヤジプシーロマ)の文化に造詣が深い。

経歴[編集]

ワルシャワ生まれ。第二次世界大戦中、ドイツの占領下にあったポーランドで、国内軍(Armia Krajowa, 略称AK)のメンバーとしてワルシャワ蜂起に参戦する。戦後、ワルシャワ大学で哲学と社会学を学ぶ。

1948年に最初の詩集『ブリキの兵士』(Ołowiani żołnierze)を出版。詩作の傍ら、ジプシーの生活する森のキャンプをたびたび訪れ、1948年から50年にかけてジプシーの集団とともに放浪の旅に出る。1953年に、これまで収集した資料と情報をもとにポーランドに住むジプシーの歴史民俗学の研究書『ポーランドのジプシー』(Cyganie polscy)を出版。フィツォフスキはフェデリコ・ガルシーア・ロルカの専門家でもあり、ロルカの『ジプシー歌集』の翻訳を手掛けている。

フィツォフスキはユダヤの文化や民間伝承の収集・記録・研究にも大きな業績を残している。とくに、ポーランドのユダヤ系作家ブルーノ・シュルツの研究はフィツォフスキのライフワークであり、1967年に出版されたシュルツの評伝『大いなる異端の領域』(Regiony wielkiej herezji)は各国語に翻訳されている。

1977年ポーランドPENクラブ賞を受賞。2006年5月9日、ワルシャワで死去。

著作[編集]

  • 『ブリキの兵士』Ołowiani żołnierze, (1948)
  • Zwierzenia, (1952)
  • Po polsku, (1955)
  • Moje strony świata, (1957)
  • Amulety i defilacje, (1960)
  • Pismo obrazkowe, (1962)
  • Ptak poza ptakiem, (1968)
  • Makowskie bajki, (1959)
  • Errata,
  • Śmierć jednorożca,
  • Inicjał
  • Zawczas z poniewczasem, (2004)
  • Pantareja, (2006).

散文詩

  • Czekanie na sen psa, (1970)
  • Wspominki starowarszawskie. (1959)

その他

  • 『ポーランドのジプシー』Cyganie polscy, (1953)
  • Cyganie na polskich drogach, (1965)
  • 『太陽の木の枝』Gałązka z drzewa słońca, (1961) 邦訳『太陽の木の枝―ジプシーのむかしばなし』(内田莉莎子訳、福音館書店、書籍情報: ISBN 4-8340-1883-0
  • Rodzynki z migdałami, (1964)
  • 『大いなる異端の領域』Regiony wielkiej herezji. (1967)