アンドレイ・アルロフスキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンドレイ・アルロフスキー
Andrei Arlovski 2018.jpg
基本情報
本名 アンドレイ・ヴァレリエヴィッチ・アルロフスキー
(Andrei Valeryevich Arlovski)
通称 ザ・ピットブル (The Pit Bull)
国籍  ベラルーシ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1979-02-04) 1979年2月4日(43歳)
出身地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
白ロシア・ソビエト社会主義共和国の旗 白ロシア・ソビエト社会主義共和国ミンスク
所属 アルロフスキー・ピットブル・チーム
ジャクソン・ウィンクMMA
アメリカン・トップチーム
身長 193cm
体重 109kg
リーチ 196cm
階級 ヘビー級
バックボーン サンボ (国際スポーツマスター)
キックボクシング
テーマ曲 Onward to Victory
総合格闘技戦績
総試合数 56
勝ち 34
KO勝ち 17
一本勝ち 3
判定勝ち 14
敗け 20
無効試合 2
テンプレートを表示
獲得メダル
 ベラルーシ
男子 サンボ
世界サンボ選手権
1999 サンクトペテルブルク 100kg超級

アンドレイ・アルロフスキーベラルーシ語: Андрэй Арлоўскі英語: Andrei Arlovski1979年2月4日 - )は、ベラルーシ男性総合格闘家ミンスク出身。アメリカ合衆国ニューメキシコ州アルバカーキ在住。アメリカン・トップチーム所属。元UFC世界ヘビー級王者。ベラルーシ人史上初のUFC世界王者。

来歴[編集]

16歳からサンボ柔道キックボクシングを始める。18歳で警察学校に入学し、世界ユースサンボ選手権で優勝、世界サンボ選手権とワールドカップで銀メダルを獲得した。

1999年4月9日、ロシアで開催されたM-1 MFCでプロ総合格闘技デビュー。ヴィアチェスラフ・ダトシクと対戦し、1ラウンドでKO負け。1年後の2000年4月9日にはM-1のヨーロッパ選手権ヘビー級に出場し、決勝でローマン・ゼンツォフをTKOで下し優勝を果たした。

UFC[編集]

アルロフスキー(2007年)

2000年11月11日、UFC初参戦となったUFC 28でアーロン・ブリンクと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。

2001年6月29日、UFC 32リコ・ロドリゲスと対戦し、マウントパンチでTKO負けを喫した。続くペドロ・ヒーゾとの試合では散発的な打撃に終始してしまい、3ラウンドに勝負をかけてきたヒーゾにKO負けを喫し、UFC2連敗となった。

2002年、UFC 40イアン・フリーマンと対戦し、1ラウンドTKO勝ち。UFC 44ウラジミール・マティシェンコと対戦し、右アッパーで1ラウンドTKO勝ちを収めた。UFC 47ではウェズリー・コレイラに2ラウンドTKO勝ち。

2005年2月5日、UFC 51でUFC世界ヘビー級王者フランク・ミアの交通事故による負傷によって制定された暫定王座を懸けてティム・シルビアと対戦。開始早々に右のパンチでダウンを奪い、アキレス腱固めで一本勝ちを収め王座獲得に成功した。

2005年6月4日、暫定王座初防衛戦となったUFC 53ジャスティン・エイラーズと対戦し、試合中に右膝の負傷でダウンしたエイラーズにパウンドを浴びせTKO勝ちを収め初防衛に成功した。

2005年10月7日、UFC 55の暫定王座防衛戦でポール・ブエンテロと対戦。開始15秒、ブエンテロの左に合わせたカウンターの右フックによるKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。一瞬の出来事だったため観客が理解出来ずブーイングが起こってしまい、実況も分からずに「何が起こった!」と言ってしまう程だったが、KOの瞬間がスクリーンに映し出されると大歓声で称えられた。また、ミアが防衛戦を行えなかったために、遡って8月12日付けで正規王座に認定された。

2006年4月15日、UFC 59で王座防衛戦としてティム・シルビアと再戦。1ラウンドに右のパンチでシルビアからダウンを奪うも、背を向け立ち上がろうとするシルビアに対しスタンドを許してしまう。再びパンチで前に出たがシルビアがカウンター気味に放ったアッパーでダウンしてしまい、そのままパウンドを貰い逆転のTKO負けを喫し王座陥落した。

2006年7月8日、UFC 61でティム・シルビアとの3度目の対戦が組まれ、0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

2006年12月30日、UFC 66アブダビコンバット王者のマーシオ・"ペジパーノ"・クルーズと対戦。グラウンドでの反則をめぐり揉める場面もあったが、パウンドでKO勝ちを収めた。

2007年4月21日、イギリスで行われたUFC 70ファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、3-0の判定勝ち。

2008年3月1日、UFC 82ジェイク・オブライエンと対戦し、マウントパンチでTKO勝ち。

同年、契約延長の交渉がまとまらずUFCを離れることとなった。

UFC離脱後[編集]

2008年7月19日、Affliction旗揚げ戦Affliction: Bannedベン・ロズウェルと対戦し、パンチラッシュでKO勝ち[1]。10月4日にはEliteXC: Heatに出場し、IFLヘビー級王者ロイ・ネルソンと対戦。パスガードを許す場面もあったが、2Rに右ストレートでKO勝ちを収めた[2]

2009年1月24日、Affliction: Day of ReckoningWAMMA世界ヘビー級タイトルマッチでエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦。相手をコーナーに追いつめ、跳び膝蹴りを浴びせようとするも、カウンターの右フックで失神KO負けを喫し王座獲得に失敗した[3]

2009年6月6日、Strikeforce初参戦となったStrikeforce: Lawler vs. Shieldsブレット・ロジャースと対戦し、試合開始早々パンチラッシュを受け22秒でTKO負けを喫した[4]

2010年5月15日、Strikeforce: Heavy Artilleryアントニオ・シウバと対戦し、0-3の判定負け[5]

2010年10月2日に開催されたK-1トーナメント(K-1 WORLD GP 2010 IN SEOUL FINAL16)でラウル・カティナスと対戦予定だったが[6]鼻骨骨折のため出場できなかった[7]

2011年2月12日、Strikeforce: Fedor vs. Silvaのワールドグランプリ1回戦でセルゲイ・ハリトーノフと対戦し、失神KO負けを喫した[8]

2012年8月31日、ONE FC初参戦となったONE FC 5ティム・シルビアと対戦。アルロフスキーの放った反則のサッカーボールキックでシルビアが戦闘不能となったためノーコンテストとなった。

UFC復帰[編集]

2014年6月14日、6年3か月ぶりのUFC参戦となったUFC 174でヘビー級ランキング14位のブレンダン・シャウブと対戦し、2-1の判定勝ちを収めた。

2014年9月13日、UFC Fight Night: Bigfoot vs. Arlovskiでヘビー級ランキング4位のアントニオ・シウバと4年ぶりに再戦し、右ストレートでダウンを奪いパウンドでKO勝ち。リベンジを果たし、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年5月23日、UFC 187でヘビー級ランキング3位のトラヴィス・ブラウンと対戦し、パンチラッシュでTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年9月5日、UFC 191でヘビー級ランキング10位のフランク・ミアと元ヘビー級王者同士の対戦を制し、3-0の判定勝ちを収めた。

2016年1月2日、UFC 195でヘビー級ランキング3位のスティーペ・ミオシッチと対戦し、1RKO負け。

2016年5月8日、UFC Fight Night: Overeem vs. Arlovskiでヘビー級ランキング3位のアリスター・オーフレイムと対戦し、パウンドでTKO負け。

2016年9月3日、UFC Fight Night: Arlovski vs. Barnettでヘビー級ランキング9位のジョシュ・バーネットと対戦し、リアネイキドチョークで一本負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年1月28日、UFC on FOX 23でヘビー級ランキング10位のフランシス・ガヌーと対戦し、パウンドでTKO負け。

2017年6月17日、UFC Fight Night: Holm vs. Correiaでヘビー級ランキング13位のマルチン・ティブラと対戦し、0-3の判定負け。5連敗となった。

2017年11月11日、UFC Fight Night: Poirier vs. Pettisでヘビー級ランキング12位のジュニオール・アルビニと対戦し、3-0の判定勝ち。

2018年3月3日、UFC 222でヘビー級ランキング10位のステファン・ストルーフェと対戦し、3-0の判定勝ち。

2018年6月9日、UFC 225でヘビー級ランキング12位のタイ・トゥイバサと対戦し、0-3の判定負け。

2018年9月15日、UFC Fight Night: Hunt vs. Oliynykでヘビー級ランキング14位のシャミル・アブドゥラヒモフと対戦し、0-3の判定負け。

2018年12月29日、UFC 232ウォルト・ハリスと対戦し、1-2の判定負けを喫するも、ハリスが薬物検査に失格したためカリフォルニア州アスレチック・コミッションは試合結果をノーコンテストに変更した[9]。後日ハリスは全米アンチ・ドーピング機関(USADA)とカリフォルニア州アスレチックコミッションから出場停止4カ月と罰金4000ドルが科せられた[10]

2019年11月2日、UFC 244ジャルジーニョ・ホーゼンストライクと対戦し、試合開始29秒にカウンターの左フックでKO負け。

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
56 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
34 17 3 14 0 0 2
20 11 2 7 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ジェイク・コリアー 5分3R終了 判定2-1 UFC on ESPN 35: Font vs. Vera 2022年4月30日
ジャレッド・バンデラ 5分3R終了 判定2-1 UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2 2022年2月12日
カルロス・フェリペ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Ladd vs. Dumont 2021年10月16日
チェイス・シャーマン 5分3R終了 判定3-0 UFC on ESPN 22: Whittaker vs. Gastelum 2021年4月17日
× トム・アスピナル 2R 1:09 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Blaydes vs. Lewis 2021年2月20日
タナー・ボーザー 5分3R終了 判定3-0 UFC on ESPN 17: Santos vs. Teixeira 2020年11月7日
フェリペ・リンス 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Smith vs. Teixeira 2020年5月13日
× ジャルジーニョ・ホーゼンストライク 1R 0:29 KO(左フック) UFC 244: Masvidal vs. Diaz 2019年11月2日
ベン・ロズウェル 5分3R終了 判定3-0 UFC on ESPN 4: dos Anjos vs. Edwards 2019年7月20日
× アウグスト・サカイ 5分3R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Jacaré vs. Hermansson 2019年4月27日
ウォルト・ハリス ノーコンテスト(ハリスの薬物検査失格) UFC 232: Jones vs. Gustafsson 2 2018年12月29日
× シャミル・アブドゥラヒモフ 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Hunt vs. Oliynyk 2018年9月15日
× タイ・トゥイバサ 5分3R終了 判定0-3 UFC 225: Whittaker vs. Romero 2 2018年6月9日
ステファン・ストルーフェ 5分3R終了 判定3-0 UFC 222: Cyborg vs. Kunitskaya 2018年3月3日
ジュニオール・アルビニ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Poirier vs. Pettis 2017年11月11日
× マルチン・ティブラ 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Holm vs. Correia 2017年6月17日
× フランシス・ガヌー 1R 1:32 TKO(右アッパー→パウンド) UFC on FOX 23: Shevchenko vs. Pena 2017年1月28日
× ジョシュ・バーネット 3R 2:53 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Arlovski vs. Barnett 2016年9月3日
× アリスター・オーフレイム 2R 1:12 TKO(左フック→パウンド) UFC Fight Night: Overeem vs. Arlovski 2016年5月8日
× スティーペ・ミオシッチ 1R 0:54 TKO(右フック→パウンド) UFC 195: Lawler vs. Condit 2016年1月2日
フランク・ミア 5分3R終了 判定3-0 UFC 191: Johnson vs. Dodson 2 2015年9月5日
トラヴィス・ブラウン 1R 4:41 TKO(スタンドパンチ連打) UFC 187: Johnson vs. Cormier 2015年5月23日
アントニオ・シウバ 1R 2:59 KO(右ストレート→パウンド) UFC Fight Night: Bigfoot vs. Arlovski 2014年9月13日
ブレンダン・シャウブ 5分3R終了 判定2-1 UFC 174: Johnson vs. Bagautinov 2014年6月14日
アンドレアス・クラニオタキス 2R 3:14 TKO(パンチ連打) Fight Nights: Battle on Nyamiha 2013年11月29日
マイク・カイル 5分3R終了 判定3-0 WSOF 5: Arlovski vs. Kyle 2013年9月14日
× アンソニー・ジョンソン 5分3R終了 判定0-3 WSOF 2: Arlovski vs. Johnson 2013年3月23日
マイク・ヘイズ 5分3R終了 判定3-0 Fight Nights: Battle of Moscow 9 2012年12月16日
デヴィン・コール 1R 2:37 TKO(右フック→パウンド) WSOF 1: Arlovski vs. Cole 2012年11月3日
ティム・シルビア 2R 4:46 ノーコンテスト(反則) ONE FC 5: Pride of a Nation 2012年8月31日
トラビス・フルトン 3R 4:59 KO(左ハイキック) ProElite 2: Big Guns 2011年11月5日
レイ・ロペス 3R 2:43 TKO(マウントパンチ) ProElite 1: Arlovski vs. Lopez 2011年8月27日
× セルゲイ・ハリトーノフ 1R 2:49 KO(右フック→パウンド) Strikeforce: Fedor vs. Silva
【ワールドグランプリ・ヘビー級トーナメント1回戦】
2011年2月12日
× アントニオ・シウバ 5分3R終了 判定0-3 Strikeforce: Heavy Artillery 2010年5月15日
× ブレット・ロジャース 1R 0:22 TKO(スタンドパンチ連打) Strikeforce: Lawler vs. Shields 2009年6月6日
× エメリヤーエンコ・ヒョードル 1R 3:14 KO(右フック) Affliction: Day of Reckoning
【WAMMA世界ヘビー級タイトルマッチ】
2009年1月24日
ロイ・ネルソン 2R 3:14 KO(右ストレート) EliteXC: Heat 2008年10月4日
ベン・ロズウェル 3R 1:13 KO(スタンドパンチ連打) Affliction: Banned 2008年7月19日
ジェイク・オブライエン 2R 4:17 TKO(マウントパンチ) UFC 82: Pride of a Champion 2008年3月1日
ファブリシオ・ヴェウドゥム 5分3R終了 判定3-0 UFC 70: Nations Collide 2007年4月21日
マーシオ・"ペジパーノ"・クルーズ 1R 3:15 KO(パウンド) UFC 66: Liddell vs. Ortiz 2 2006年12月30日
× ティム・シルビア 5分5R終了 判定0-3 UFC 61: Bitter Rivals
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2006年7月8日
× ティム・シルビア 1R 2:43 TKO(右アッパー→パウンド) UFC 59: Reality Check
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2006年4月15日
ポール・ブエンテロ 1R 0:15 KO(右フック) UFC 55: Fury
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2005年10月7日
ジャスティン・エイラーズ 1R 4:10 TKO(パウンド) UFC 53: Heavy Hitters
【UFC世界ヘビー級暫定タイトルマッチ】
2005年6月4日
ティム・シルビア 1R 0:47 アキレス腱固め UFC 51: Super Saturday
【UFC世界ヘビー級暫定王座決定戦】
2005年2月5日
ウェズリー・コレイラ 2R 1:15 TKO(スタンドパンチ連打) UFC 47: It's On 2004年4月2日
ウラジミール・マティシェンコ 1R 1:59 KO(右アッパー) UFC 44: Undisputed 2003年9月26日
イアン・フリーマン 1R 1:25 TKO(スタンドパンチ連打) UFC 40: Vendetta 2002年11月22日
× ペドロ・ヒーゾ 3R 1:45 KO(スタンドパンチ連打) UFC 36: Worlds Collide 2002年3月22日
× リコ・ロドリゲス 3R 1:23 TKO(マウントパンチ) UFC 32: Showdown in the Meadowlands 2001年6月29日
アーロン・ブリンク 1R 0:55 腕ひしぎ十字固め UFC 28: High Stakes 2000年11月17日
ジョン・ディクソン 1R KO(パンチ連打) Super Fight at International Tournament 2000年5月13日
ローマン・ゼンツォフ 1R 1:18 TKO(パンチ連打) M-1 MFC: European Championship 2000
【ヘビー級 決勝】
2000年4月9日
ミハエル・ティエロイ 1R 1:25 フロントチョーク M-1 MFC: European Championship 2000
【ヘビー級 1回戦】
2000年4月9日
× ヴィアチェスラフ・ダトシク 1R 6:05 KO(右ストレート) M-1 MFC: World Championship 1999
【1回戦】
1999年4月9日

獲得タイトル[編集]

  • 世界サンボ選手権 100kg超級 準優勝(1999年)
  • M-1 MFC European Championship 2000 ヘビー級 優勝(2000年)
  • UFC世界ヘビー級暫定王座(2005年)
  • 第11代UFC世界ヘビー級王座(2005年)

表彰[編集]

出演映画[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
王座新設
UFC世界ヘビー級暫定王者

2005年2月5日 - 2005年8月12日

次王者
王座廃止
空位
前タイトル保持者
フランク・ミア
第11代UFC世界ヘビー級王者

2005年8月12日 - 2006年4月15日

次王者
ティム・シルビア