ALPH LYLA

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ALPH LYLA
別名 アルフ・ライラ・ワ・ライラ
ALFH LYRA
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ゲームミュージック
レーベル カプコン
メンバー 河本圭代
下村陽子
松前真奈美
民谷淳子
藤田晴美
高岡宏光
阿部功

ALPH LYLA(アルフ・ライラ)は、かつてのカプコンのサウンドチーム。メンバーは女性を中心として構成されていた。

概要・来歴[編集]

初期チーム名称はアルフ・ライラ・ワ・ライラで、初めてその名が登場したのは1988年3月25日発売のアルバム『カプコン・ゲーム・ミュージック VOL.2』から(1986年発売の『カプコン・ゲーム・ミュージック』には記載されておらず、VOL.2が事実上のデビューアルバムとなる)。名前の由来は『千夜一夜物語』で、初期のバンドロゴはアラビア文字がそのまま使われていた。1991年に男性メンバーが加入し[注釈 1]、名称をALFH LYRAに変更[注釈 2]、顔のようなロゴマークを制定。1994年ソニーレコードへの移籍後も名称は継続していたが、ロゴマークは使われなくなった。

サウンドチームとしてだけではなく、1980年代末からのビデオゲームメーカー内のバンドブームに合わせ、ガールズバンドとして「ゲームミュージックフェスティバル」等のイベントでライブ活動も行っていた。1993年からバンド活動はAlph-Lylaという別名義になり、メンバーを女性に固定。カプコンのゲーム曲のアレンジや演奏だけにとどまらず『キャプテンコマンドー』の1ステージをボーカルアレンジした「CRIME JUNGLE」、『ストリートファイターII MOVIE』においては挿入歌として「Break!!」、「傷つきながら熱くなれ」といったガールズロックバンドとしてのボーカル曲も披露した。

1990年代半ばになるとゲームサウンドチームのバンドブームも去り、バンドの主要メンバーであった女性スタッフの退職や移籍が重なったこともあってバンドとしての活動も少なくなったためガールズバンド色も薄れるとともに「ALPH LYRA」の名称も使われることが少なくなっていった。

主に『ストリートファイターII』のゲームミュージックなどで知られるが、同様にFM音源を使用したカプコンCPシステムのほぼ全てのゲームミュージックを担当している。初期CPシステムの同時発音数の少ない音源を最大限に駆使し、エジプト面やパイプオルガンの荘厳なBGMで世界観の構築に貢献した『ロストワールド』、『ストライダー飛竜』、また後に音源が強化され映画音楽的で活劇を盛り上げた『天地を喰らうII 赤壁の戦い』に至るまで、音源の進化にもいち早く対応している。

作品[編集]

サウンドトラック[編集]

G.M.O.レコードアルファレコード
  • カプコン・ゲーム・ミュージック VOL.2(1988年3月25日)
  • カプコン・ゲーム・ミュージック VOL.3(1988年4月20日)
サイトロン・レーベルポニーキャニオン
ソニーレコードソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)
セルピュータ(SMEインターメディア
  • STREET FIGHTER ARTIST ALBUM(1998年10月21日)

シングルCD[編集]

以下は非売品としてリリース

  • ROCKMAN SPECIAL CD Vol.1 (1992年)
  • FinalFight GUY SPECIAL CD
  • FinalFight SPECIAL CD (1992年)
    • X68000用ゲームソフト『ファイナルファイト』付属特典
  • ROCKMAN SPECIAL CD Vol.2 (1993年)

ゲーム[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 例として『ストリートファイターII』の曲はほとんどが一人の女性(下村陽子)によって作曲されているが、サガットの曲など一部のみ男性(阿部功)が担当した。
  2. ^ アラビア語として間違いではないものの「千の夜」という意味になってしまい、由来との関連はなくなっている。

関連項目[編集]