アルツール・アブラハム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アルツール・アブラハム
Arthur-Abraham-mit-WM-Gürtel.jpg
基本情報
本名 アヴェティック・アブラハミヤン
通称 King Arthur
階級 スーパーミドル級
身長 178cm
リーチ 183cm
国籍 ドイツの旗 ドイツ
誕生日 1980年2月20日(35歳)
出身地 アルメニアの旗 アルメニアエレバン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 46
勝ち 42
KO勝ち 28
敗け 4
テンプレートを表示

アルツール・アブラハムArthur Abraham、男性、1980年2月20日 - )は、ドイツプロボクサーアルメニアエレバン出身。第8代IBF世界ミドル級王者。第8代・第10代WBO世界スーパーミドル級王者。世界2階級制覇王者。攻防分離型の選手で、がっちりとした防御技術と攻撃に転じた時には猛烈なラッシュをみせる。「King(キング)」の愛称で呼ばれる。アルメニア出身としてはビック・ダルチニアンに次いで2人目の世界王者である。デビュー以来14連続KOを記録している。ウィルフリード・ザウアーランド( Wilfried Sauerland )が代表兼プロモーターを務めるザウアーランド・イベント所属。

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

アルツール・アブラハムは1980年にアルメニアで生まれた。幼少の頃からボクシングを始めた。旧ソビエト連邦の一角であったアルメニアではプロボクシングは盛んではなく、プロを目指して2003年にドイツへ移住した。

プロ時代[編集]

ドイツに帰化後、2003年8月16日に23歳でプロデビューする。デビュー後12戦12勝12KOと圧倒的な強さを見せ、13戦目となる2004年9月4日も12回TKOで勝利し空位のWBAインターナショナルミドル級タイトルを獲得。15戦目の2005年2月12日には空位のWBAインターコンチネンタルタイトルを獲得するが、この試合でデビュー以来の連続KO勝利の記録は途絶えた。16戦目の2005年4月25日にはWBAインターコンチネンタル王座の初防衛を成功すると同時に、空位のWBFインターコンチネンタルミドル級タイトルを獲得する。

2005年12月10日、キンスリー・アイキキを5回KOで倒し、空位のIBF世界ミドル級タイトルを獲得した。 2009年6月27日、ベルリンプレンツラウアー・ベルクマックス・シュメリング・ホールで11位マヒール・オラルから5度のダウンを奪って10RTKO勝利を収め、10度目の防衛に成功した[1]。その後、王座を返上。

2009年10月に開始したSuper Six World Boxing Classicに参加。10月17日、グループステージ1でジャーメイン・テイラーと対戦し、12回KO勝ち[2]2010年3月27日、Super Sixのグループステージ2でアンドレ・ディレルと対戦し、4回にキャリア初のダウンを奪われると、11回にディレルがスリップして倒れたところにパンチを繰り出し失格負け。キャリア初黒星となった[3]

2010年11月27日、Super Sixのグループステージ3で2階級制覇を目指して空位のWBC世界スーパーミドル級王座をカール・フローチと争ったが、0-3の判定負けで2階級制覇に失敗。 2011年5月14日、Super Sixの準決勝でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者アンドレ・ウォードと対戦し2度目の2階級制覇に挑戦したが、0-3の判定負けでSuper Sixに敗退し、再び2階級制覇に失敗[4]

2012年1月14日、パブロ・オスカル・ナタリオ・ファリアスとWBOヨーロピアンスーパーミドル級王座決定戦を行い5回TKO勝利で同王座の獲得に成功した。

2012年8月25日、ベルリン・O2アリーナにてWBO世界スーパーミドル級王者ロベルト・ステイグリッツとの対戦で3度目の2階級制覇を目指し、3-0の判定勝ちで2階級制覇に成功した。

2012年12月15日、バイエルン州ニュルンベルクにてWBO世界スーパーミドル級王座の初防衛戦を行い、同級12位のメディ・ボウドラと対戦し8回2分11秒TKO勝ちを収めWBO王座初防衛に成功した[5]

2013年3月23日、ザクセン=アンハルト州マクデブルクにてロベルト・ステイグリッツと再戦し、4回1秒TKO負けを喫し2度目の防衛に失敗、王座から陥落した[6]

2014年3月1日、マクデブルクでロベルト・ステイグリッツとリマッチを行い、2-1の判定勝ちを収め1年振りの王座返り咲きに成功した[7]

2014年5月3日、ヨアン・パブロ・エルナンデスマルコ・フックが相次いで欠場になったことで急遽5月31日に試合予定だったアブラハムがこの日にカードを移動して、ベルリンのヴェロドロムでニコラ・スジェクロカと対戦し、3-0の判定勝ちで王座返り咲き後初防衛に成功した。アブラハムは、ほぼ左手一本で試合を戦ったが試合後に、試合前から右手の指を2本骨折していたこと、さらに試合中に右拳を骨折したことを明かした[8]

2014年9月27日、キールのパルカッセン・アリーナにて、WBO世界スーパーミドル級5位でBBBofC英国スーパーミドル級王者のポウル・スミスと対戦し、3-0(117-111が2者、119-109が1者)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した[9]。試合後にポウル・スミスがジャッジの判定を不服としてダイレトクリマッチを要求しWBOに提訴するが、WBOは特に119-109の点差が開きすぎなのは問題であるが、勝敗は判定の通りであるとして却下した[10]

2015年2月21日、ベルリンO2ワールドでWBO世界スーパーミドル級4位のポウル・スミスとダイレクトリマッチを行い、3-0(116-112が2者、117-112)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[11]

2015年2月25日、WBOがロベルト・ステイグリッツと指名戦を行うよう指令を出した[12]

2015年7月18日、ロベルト・ステイグリッツと4度目の対戦となる指名試合を行う予定で4度目の防衛を目指す。

獲得タイトル[編集]

  • WBAインターナショナルミドル級王座
  • WBAインターコンチネンタルミドル級王座
  • WBFインターコンチネンタルミドル級王座
  • WBOヨーロピアンスーパーミドル級王座
  • 第8代IBF世界ミドル級王座(防衛10)
  • 第8代WBO世界スーパーミドル級王座(防衛1)
  • 第10代WBO世界スーパーミドル級王座(防衛3)

脚注[編集]

  1. ^ アブラハム激闘制しV10 IBFミドル級 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年6月28日
  2. ^ スーパー6開幕 アブラハム豪快KO、フロッチ競り勝つ ボクシングニュース「Box-on!」 2009年10月18日
  3. ^ スーパー6大荒れ――ディーレル失格勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2010年3月29日
  4. ^ ウォード王座防衛 スーパー6ファイナルへ ボクシングニュース「Box-on!」 2011年5月17日
  5. ^ アブラハム初防衛 WBO・S・ミドル級 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年12月17日
  6. ^ スティグリッツ王座奪回 アブラハムに負傷TKO勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月24日日
  7. ^ アブラハムがベルト奪回 WBO・S・ミドル級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年3月2日
  8. ^ Arthur Abraham retains WBO belt”. Associated Press (2014年5月3日). 2014年5月4日閲覧。
  9. ^ アブラハム、英国人挑戦者下す WBO・S・ミドル級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月28日
  10. ^ WBO Denies Smith's Request For Abraham Rematch”. BoxingScene.com (2014年10月17日). 2014年11月8日閲覧。
  11. ^ アブラハム今度は明白決着、スミスを返り討ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月22日
  12. ^ WBO orders Abraham-Stieglitz IV”. Fight.News (2015年2月25日). 2015年2月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
ジャーメイン・テイラー
第8代IBF世界ミドル級王者

2005年12月10日 - 2009年7月12日(返上)

空位
次タイトル獲得者
セバスチャン・シルベスター
前王者
ロベルト・ステイグリッツ
第8代WBO世界スーパーミドル級王者

2012年8月25日 - 2013年3月23日

次王者
ロベルト・ステイグリッツ
前王者
ロベルト・ステイグリッツ
第10代WBO世界スーパーミドル級王者

2014年3月1日 - 現在

次王者
N/A