アリソン・ベッカー

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この名前は、ポルトガル語圏の人名慣習に従っています。第一姓(母方の)はラムセス第二姓(父方の)はベッカーです。
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  • アリソン・ベッカー
  • アリソン・ベッケル
  • アリソン・ベケル
アリソン Football pictogram.svg
20180610 FIFA Friendly Match Austria vs. Brazil 850 1625.jpg
ブラジル代表でのアリソン (2018年)
名前
本名 アリソン・ラムセス・ベッカー
Alisson Ramses Becker
ラテン文字 ALISSON
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1992-10-02) 1992年10月2日(27歳)
出身地 ノヴォ・アンブルゴ
身長 191cm
体重 91kg
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 リヴァプールFC
ポジション GK
背番号 1
利き足 右足
ユース
2002-2012 ブラジルの旗 SCインテルナシオナル
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2013-2016 ブラジルの旗 SCインテルナシオナル 44 (0)
2016-2018 イタリアの旗 ASローマ 37 (0)
2018- イングランドの旗 リヴァプールFC 68 (0)
代表歴2
2009  ブラジル U-17 3 (0)
2013  ブラジル U-20 5 (0)
2015- ブラジルの旗 ブラジル 44 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2020年9月12日現在。
2. 2019年11月19日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

アリソン(Alisson)もしくはアリソン・ベッカー(Alisson Becker)ことアリソン・ラムセス・ベッカー(Alisson Ramses Becker、1992年10月2日 - )は、ブラジルリオグランデ・ド・スル州ノヴォ・アンブルゴ出身のドイツ系ブラジル人サッカー選手。ポジションはGKプレミアリーグリヴァプールFC所属。ブラジル代表

5歳上の兄のムリエウSCインテルナシオナルなどでプレーしたゴールキーパー[1]

クラブ経歴[編集]

インテルナシオナル[編集]

リオグランデ・ド・スル州ノヴォ・アンブルゴで生まれ、2002年、10歳の時にSCインテルナシオナルのアカデミーに加入した[2][3]。U-23チームでレギュラーとしてプレーし、2013年2月17日にカンピオナート・ガウショクルゼイロEC戦でデビューした[4]。2013年8月25日のゴイアスEC戦に出場し、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA初出場を果たした[5]。デビューシーズンは、兄のムリエウ・ベッカーのバックアップとして、アヘノール・デトフォルポルトガル語版と第2GKの立場を争い、6試合に出場した[3]

2014年シーズンには、グレミオFBPAから移籍してきたブラジルの名ゴールキーパーのジーダとポジションを争った。2014年10月からレギュラーの座を勝ち取り、11試合に出場した[6]。2015年シーズンには、不動の守護神となり、公式戦57試合に出場した。2016年2月4日、セリエAASローマに移籍することが報じられた[7]。5月15日、ローマ移籍前の最後の試合となったシャペコエンセ戦でクリーンシートを記録した[8]。インテルナシオナルでは、100試合以上に出場し、全てのシーズンでカンピオナート・ガウショを制した[3]

ローマ[編集]

2016年7月6日セリエAASローマへ5年契約で完全移籍[9]。2016年8月17日、UEFAチャンピオンズリーグプレーオフFCポルト戦でローマでの公式戦初出場を果たした。2016-17シーズンはアーセナルよりレンタルで加入していたヴォイチェフ・シュチェスニーが正GKを務めていたためリーグ戦での出場はなく、UEFAヨーロッパリーグコッパ・イタリアでプレーした。

2017-18シーズン、シュチェスニーがライバルのユヴェントスに移籍したため正GKとなり、背番号も1番に変更[10]。2017年8月20日のアタランタ戦でセリエAデビューした。セリエA37試合に出場。チャンピオンズリーグも全試合に出場しベスト4に貢献した。

リヴァプール[編集]

リヴァプールFCでのアリソン (2019年)

2018年7月19日、イングランドプレミアリーグリヴァプールへ完全移籍[11]。移籍金は2018年7月19日の時点でゴールキーパーとして歴代1位となる6250万ユーロ[12]。加入当時はチャンピオンズリーグ決勝戦にて致命的なミスを犯し、退団が濃厚だったカリウスが在籍していたため[注釈 1]、背番号は空き番の13番を選択。リーグで最多となる21回のクリーンシート(無失点)を達成し、ゴールデングローブ賞を受賞した[13]

チャンピオンズリーグ決勝トッテナム戦では後半エリクセンの枠内FKなど数度の枠内シュートを好セーブで防ぎ、攻撃面でも高精度のフィードでチャンスを演出するなどリヴァプールの優勝に貢献し、スカイスポーツのMOMにも選ばれ、ファン投票においてもMOMに選ばれた[14]。一方で4節のレスター・シティFC戦ではペナルティーエリアでボールを保持していたとき、相手をかわそうとして逆にボールを奪われ失点するなどミスもあったが[15]ユルゲン・クロップからの信頼は変わらなかった。

2019-20シーズンから背番号を1番へ変更した[16]。開幕戦のノリッジ・シティFC戦では先発出場するも、前半のうちに負傷し離脱した。11月30日のブライトン戦では不用意にペナルティエリア外で手を使ってしまい、退場処分を受けた[17]。1月19日のマンチェスターU戦では好守を見せただけでなく、後半ロスタイムにロングキックでサラーの追加点となるゴールをアシストした[18]。シーズン中は怪我で約3ヶ月欠場したが、30年振りとなるリーグ優勝に貢献した[19]

代表経歴[編集]

2015年10月13日に行われた2018W杯・南米予選ベネズエラ戦で先発出場を果たし代表初キャップを飾った。その後、エデルソン・モラレスらを抑えてレギュラーに定着。2016年には、コパ・アメリカ・センテナリオに出場した[20]

2018年1月、ブラジル代表チッチ監督が2018年6月にロシアで開催されるFIFAワールドカップのブラジル代表にアリソンを召集することを明言した[21]。クォーターファイナルでベルギーに敗退したが、全ての試合で先発フル出場した[22]

コパ・アメリカ2019ではパラグアイ戦で0-0からのPK戦でPKを止め、ブラジルのベスト4入りの立役者になった[23]。続く準決勝アルゼンチン戦ではリオネル・メッシのFKをキャッチするなど印象的な活躍を見せ決勝進出までの5試合全てを無失点に抑えた[24]。大会を通じて失点を許したのはPKによる1失点のみで勢いそのままに大会最優秀GKに選出された[25]

人物[編集]

代表歴[編集]

出場大会[編集]

試合数[編集]

2019年7月7日現在

国際Aマッチ 42試合 0得点(2015年 - )


ブラジル代表国際Aマッチ
出場得点
2015 3 0
2016 12 0
2017 7 0
2018 12 0
2019 8 0
通算 42 0

タイトル[編集]

クラブ[編集]

インテルナシオナル
リヴァプール

代表[編集]

U-23ブラジル代表
ブラジル代表

個人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ カリウスが当時1番を背負っていたが、シーズン開幕後の同年8月25日にベシクタシュJK期限付き移籍した。

出典[編集]

  1. ^ 【移籍専門記者コラム】セレソンの新守護神アリソン。ブッフォンの後継者を探すユーベが争奪戦をリード”. サッカーダイジェストWeb (2015年12月8日). 2018年7月21日閲覧。
  2. ^ Antes de ser titular, goleiro do Inter recebeu convite para virar modelo” [Before becoming a starter, Inter's goalkeeper received an invitation to be a model] (ポルトガル語). Globo Esporte (2014年11月29日). 2015年10月17日閲覧。
  3. ^ a b c 10 things you need to know about new Roma goalkeeper Alisson”. AS Roma (2016年7月6日). 2017年12月8日閲覧。
  4. ^ Inter cede empate para Cruzeiro-RS e determina Gre-Nal nas quartas” [Inter draws with Cruzeiro-RS and establishes a Gre-Nal in the quarterfinals] (ポルトガル語). Globo Esporte (2013年2月17日). 2015年10月17日閲覧。
  5. ^ Chuva de gols: Inter e Goiás fazem jogo de reviravoltas e ficam no 3 a 3” [Goal rain: Inter and Goiás make a game of comebacks and end up in 3–3] (ポルトガル語). Globo Esporte (2013年8月25日). 2015年10月17日閲覧。
  6. ^ Guichard, Diego. “Alisson segue linha de Taffarel e Dida e ganha status de "pegador de pênalti"” [Alisson follows Taffarel and Dida line and gains status of "penalty taker"] (ポルトガル語). Globo Esporte. 2018年7月28日閲覧。
  7. ^ Alisson tem pré-contrato com Roma para ser apresentado no meio do ano” [Alisson has pre-contract with Roma to be presented in the middle of the year] (ポルトガル語). Globo Esporte (2016年2月4日). 2016年5月28日閲覧。
  8. ^ Alisson recebe homenagem na despedida” [Alisson receives honour in farewell] (ポルトガル語). Internacional's official website (2016年5月15日). 2016年5月28日閲覧。
  9. ^ ローマ、コパ出場のブラジル代表GKアリソンを獲得…5年契約締結 - サッカーキング 2016年7月7日
  10. ^ ローマが新背番号を発表!トッティの「10番」は?”. サッカーダイジェストWeb (2017年8月17日). 2018年6月1日閲覧。
  11. ^ Liverpool complete Alisson Becker transfer - Liverpool FC Official Website 2018年7月20日
  12. ^ Transfer agreed for Alisson to join Liverpool”. ASRoma (2018年7月20日). 2018年7月20日閲覧。
  13. ^ Alisson takes Golden Glove prize with last-day clean sheet”. Goal (2019年5月13日). 2019年5月13日閲覧。
  14. ^ Tottenham 0-2 Liverpool: Mo Salah and Divock Origi goals hand Liverpool sixth European crown”. SKY (2019年6月2日). 2019年6月2日閲覧。
  15. ^ レスター戦で痛恨ミスのGKアリソン、反省点語る「同じミスはしない」サッカーキング 2018年9月1日
  16. ^ Alisson: Overview”. Premier League. 2019年6月10日閲覧。
  17. ^ “Liverpool 2-1 Brighton & Hove Albion: Leaders move 11 points clear despite Alisson red card” (英語). (2019年11月30日). https://www.bbc.com/sport/football/50526608 2019年12月1日閲覧。 
  18. ^ Blade, Archie (2020年1月19日). “Alisson assist to Mohamed Salah: Liverpool seal win vs Man Utd after Salah scores from brilliant Alisson assist” (英語). The SportsRush. 2020年1月19日閲覧。
  19. ^ 'The brains of the operation' – player ratings for Liverpool's title winners” (英語). www.theguardian.com (2020年6月26日). 2020年6月27日閲覧。
  20. ^ “ブラジル代表がコパ・アメリカのメンバー発表…19歳のネイマール2世が選出”. サッカーキング. (2016年5月6日). https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/copaamerica/20160506/438419.html 2018年6月1日閲覧。 
  21. ^ 前代未聞!?…ブラジル代表がW杯に臨むメンバー15名を異例の早期発表サッカーキング、2018年1月17日
  22. ^ Wilson, Jonathan (2018年7月6日). “Brazil knocked out of World Cup by Kevin De Bruyne and brilliant Belgium”. The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/football/2018/jul/06/brazil-belgium-world-cup-quarter-final-match-report 2019年6月4日閲覧。 
  23. ^ 救世主アリソン、PK戦で見せた巧妙さ。窮地のブラジル代表を救った見えない駆け引き【コパ・アメリカ】”. フットボールチャンネル (2019年6月28日). 2020年1月1日閲覧。
  24. ^ メッシのFKを超絶キャッチ「簡単だった」。アリソンはまさに守護神、無失点優勝なるか【コパ・アメリカ】”. フットボールチャンネル (2019年7月4日). 2020年1月1日閲覧。
  25. ^ コパMVPは36歳アウヴェス!得点王、最優秀GK賞と王者ブラジルが個人賞総なめ”. Goal.com (2019年7月8日). 2020年1月1日閲覧。
  26. ^ フィルミーノ、ローマ守護神をリヴァプールに勧誘?「彼には冗談で…」”. サッカーキング (2018年6月7日). 2020年1月10日閲覧。
  27. ^ アリソン移籍の裏にあった同胞のアドバイス…「移籍前にフィルミーノと話をした」”. サッカーキング (2018年7月23日). 2020年1月10日閲覧。

外部リンク[編集]