アラスカ時間

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アラスカ時間(アラスカじかん)では、アメリカ合衆国アラスカ州標準時について記す。

時間帯[編集]

アラスカ州では以下の2つの標準時が使用されている。

  • 西経169度50分(西経169度30分)以西の島

ハワイ・アリューシャン標準時UTC-10)を使用。夏時間アラスカ夏時間)はUTC-9

  • 上記以外の地域

アラスカ標準時を使用。夏時間はUTC-8。 非公式にハイダー英語版では連邦政府の施設である郵便局を除き、隣接するカナダブリティッシュ・コロンビア州と同じ太平洋標準時UTC-8)と太平洋夏時間UTC-7)が使用されている[1]。これは、ハイダーがカナダからの道路のみで繋がっている、実質アメリカとカナダ国境で分断された単一の町であるからである。また、インディアン特別保留地であるメトラカトラ英語版でも同様の措置がとられている。

歴史[編集]

アラスカでは1901年に標準時が使用され始めた[2]。それ以前は各地域で太陽の観測所を設置して、それに基づいた地方平均時を使用していた。1867年10月18日に、ロシアに属していたアラスカ(ロシア領アメリカ)がアメリカ合衆国に買い取られた(アラスカ購入)際に日付変更線の東側に移った。そのため、ロシア領アメリカの首都であったシトカ(135.3345°W)の標準時は、1867年以前は+14:59であったが、その後は-9:01となった。この時、アラスカではユリウス暦からグレゴリオ暦に暦が変更されたため、12日分日付がスキップし、10月6日の後に10月18日が続くような形になった。ヨーロッパで使用されている暦からアラスカで用いられていた暦では12日分の差があったため、1867年以前のアラスカはGMT+14ではなくGMT-274を使用していたとすることも可能である。

1901年から1983年まで、以下の標準時が使用されていた。

1942年から1945年には、アラスカを含むアメリカのすべて地域が標準時を1時間進めた。1967年にはアラスカを含むアメリカの多くの地域で夏時間が導入された。

1983年、アラスカでそれまで使われていた標準時を統廃合し、2つの時間帯に再編した。アリューシャン列島ではUTC-10を、それ以外の地域ではUTC-9を採用した[7]

tz database[編集]

tz databaseの2017年C版では、歴史的な理由からアラスカに7つの時間帯が含まれている。現在、実際に使用されているのは3つの時間帯(America/Adak、America/Anchorage、America/Metlakatla)である。

座標 TZ コメント 協定世界時との差 夏時間 備考
US +611305-1495401 America/Anchorage アラスカ時間 -09:00 -08:00
US +581807-1342511 America/Juneau アラスカ時間 - アラスカ・パンハンドル -09:00 -08:00
US +571035-1351807 America/Sitka アラスカ時間 - 南東アラスカ・パンハンドル -09:00 -08:00
US +593249-1394338 America/Yakutat アラスカ時間 - アラスカ・パンハンドル地峡 -09:00 -08:00
US +643004-1652423 America/Nome アラスカ時間 - 西アラスカ -09:00 -08:00
US +515248-1763929 America/Adak アリューシャン列島 -10:00 -09:00
US +550737-1313435 America/Metlakatla メトラカトラ時間 - アネット島 -08:00 -08:00


脚注[編集]

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  1. ^ Exceptions, Oddities and Notes”. OnTimeZone.com. 2012年6月17日閲覧。
  2. ^ a b Time Zones - Anchorage
  3. ^ Time Zones - Nome
  4. ^ Time Zones - Adak
  5. ^ Time Zones - Yakutat
  6. ^ Time Zones - Juneau
  7. ^ Wallace Turner (1983年11月1日). “Alaska's four time zones now two”. The New York Times. http://www.nytimes.com/1983/11/01/us/alaska-s-four-time-zones-now-two.html?mcubz=3 2017年11月17日閲覧. "The big change was in Juneau, Ketchikan and Sitka, the major towns in southeast Alaska, where clocks shifted back two hours to Yukon time. After decades on Pacific time, this region will now be an hour earlier, as will Anchorage and Fairbanks, which formerly were two hours earlier than Pacific time."