コンテンツにスキップ

アメリカヒレアシシギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカヒレアシシギ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: シギ科 Scolopacidae
: Phalaropus属 Phalaropus
: アメリカヒレアシシギ P. tricolor
学名
Phalaropus tricolor
和名
アメリカヒレアシシギ
英名
Wilson's Phalarope

アメリカヒレアシシギ (亜米利加鰭足鴫、学名:Phalaropus tricolor)は、チドリ目ヒレアシシギ科シギ科に分類する学説もある)に分類される鳥類の一種である。

分布

[編集]

北米大陸中西部(カナダからカリフォルニア州ネブラスカ州インディアナ州まで)で繁殖し、冬季は南米大陸南部へ渡る。

日本では迷鳥として愛知県西尾市一色町塩田跡で、1985年5月と、1986年7月に記録されたのみである。

形態

[編集]

体長約23cm。ヒレアシシギの仲間では最大種である。

夏羽は額から背にかけてが明るい灰色で、眉斑、喉から体の下面と腰は白い。通眼線は黒い。冬羽は、体の上面は灰色になる。他のヒレアシシギ類と同様に、雌の方が雄と比べて羽色が鮮やかである。

生態

[編集]

内陸部の湖沼や、入り江の海岸付近に生息する。他のヒレアシシギ類と比べると内陸部での生活が中心であり、海上に出ることはまれである。

昆虫類甲殻類を捕食する。

水辺の近くの地上や湿原の草の上に営巣し、1腹3-4個の灰白色の地に黒褐色の斑がはいった卵を産む。産卵後すぐに雌は巣から離れ、以後は雄が抱卵、育雛を行う。抱卵日数は20-21日である。

参考文献

[編集]
  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年
  • マイケル・ウォルターズ著、山岸哲監修、『世界「鳥の卵」図鑑』、新樹社、2006年、102頁。

関連項目

[編集]