アナキスト高校生連合
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アナキスト高校生連合(アナキストこうこうせいれんごう)は、1969年結成のアナキストの高校生組織。略称、アナ高連。
それまでの大阪のアナキスト高校生戦線や黒色高校生連盟と、大阪の他の高校生アナキスト・グループ、東京の高校生アナキストらが結集して、1969年に大阪で結成された高校生アナキストの全国組織。
運動の主流は、組織的なアナキズム運動を展開していた大阪・関西にあり、浪人の運動体の大阪浪共闘のアナキスト系のエスエル左派の"弟"的組織であり、エスエル左派を通してアナキスト革命連合とも結びついていた。東京地区のアナ高連は早大のアナキストと関係していた。
大阪の府立清水谷高校[1]では、同校のアナ高連が同校の高校赤軍派と共に全校バリケード封鎖を行う。当時はまだ学生運動に対する世間の支持もあり、また学生運動の"英雄時代"の最後でもあったことから、封鎖したアナ高連や高校赤軍には、同校の一般生徒から応援とファンレターもどきの、たくさんの応援の声が届いていたことは有名。進学校として有名な灘高にもアナ高連の支部が1972年頃まで存在し、72年の灘高闘争にも参加。
脚注
[編集]- ^ 皆川豪志・河居貴司「“安田講堂”が分岐点 闘士たちの「世代間闘争」」 Archived 2009年1月29日, at the Wayback Machine.【さらば革命的世代】第3部(6) 『産経新聞』2009年1月24日。「大阪では府立清水谷高校や府立市岡高校などで学生運動が盛んで・・・」
参考文献
[編集]- 千坂恭二『思想としてのファシズム』(彩流社、2015年)ISBN 978-4-7791-2143-2