アドマイヤコスモス

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アドマイヤコスモス
欧字表記 Admire Cosmos
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2007年3月3日
死没 2012年3月21日(5歳没)
アドマイヤマックス
アドマイヤラピス
母の父 Be My Guest
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産 辻牧場
馬主 近藤利一
調教師 橋田満栗東
角田輝也名古屋
→橋田満(栗東)
競走成績
生涯成績 10戦7勝
(中央:7戦5勝、地方:3戦2勝)
獲得賞金 1億115万8000円
(中央:1億77万4000円、地方:38万4000円)
勝ち鞍 GIII福島記念(2011年)
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アドマイヤコスモス日本競走馬である。馬名の意味は「冠名+花名」。主な勝ち鞍は2011年福島記念

経歴[編集]

デビューまで[編集]

2007年3月3日北海道浦河町辻牧場で誕生した。バランスが良く、牧場としても期待が大きかったが、ケガや病気もせず順調に育ったため、逆にあまり印象が無かったという[1]

3歳(2010年)[編集]

2010年4月11日、阪神競馬場で行われた3歳未勝利戦でデビュー。2着だったが、このレース中に骨折をしていたことが判明したため手術をした。そのため以降の未勝利戦には間に合わず地方競馬へ転出された[1]

その後、名古屋競馬場で3戦2勝の成績をあげて、中央再転入を果たした。

4歳(2011年)[編集]

中央再転入後の初戦となった二王子特別では最後の直線で抜け出し、後続に4馬身差をつけて勝利[2]。名古屋時代から合わせて3連勝、中央での初勝利をあげた。続く2つの条件戦でも勝利し5連勝をあげて休養を挟んだ後、大原ステークス(芝2000m)に出走し1分56秒8のレコードタイムで勝利し6連勝。3歳以上の馬が京都競馬場芝2000m内回りのレコードタイムを更新したのは14年ぶりのことであり[3]、これは2014年6月1日現在、破られていない[4]新潟競馬場で行われた福島記念[5]では1番人気に推された。中団からレースを進め、早め先頭で押し切って勝利。自身7連勝で重賞初制覇を果たした[6]。レース後、生産した辻牧場の関係者は「大きなケガ(3歳時の骨折)をした馬なので、この後は無事に競走生活を全うして欲しい」と語った[1]

5歳(2012年)[編集]

年明け初戦は中山金杯に出走した。ここでも1番人気に推されていたが3コーナーで後退し、最後は歩くようにして最下位でゴールした。レース後、右第3中手骨複骨折の診断が下された[7]。騎乗した上村洋行によるとレース直前には異変を感じなかったが、出走後2コーナーあたりから異変を感じていたという。競走を中止させなかったことについては、急に手綱を引っ張ればさらなる事故につながる恐れがあったこと、レース全体を壊さないようにしたこと、急ブレーキをかけることで馬にさらなる負担がかかることなどを考えて徐々にスピードを落としたためだという[8]

後日、骨折した患部を3本のボルトで接合する手術が行われ成功した[9]。その後は生まれ故郷の辻牧場で種牡馬入りが決まっていたが2012年3月21日、症状が悪化し予後不良となった[10][11]

後に上村は、自身の騎手引退時にアドマイヤコスモスについて、「オルフェーヴルに挑戦してみたいと思わせてくれた馬だった。競馬を止めていたら復帰できるくらいのケガで済んだんじゃないかと今でも思う。橋田先生にも馬主さんにも本当に申し訳ないことをしたと思っている」と語っている[12]

競走成績[編集]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2010.04.11 阪神 3歳未勝利 ダ1800m(良) 16 3 6 02.2(1人) 02着 R1:55.4(36.5) -0.2 藤岡佑介 56kg ウインベルカント
0000.12.03 名古屋 C6 ダ1300m(不) 9 6 6 01.9(1人) 02着 R1:22.1(37.7) -0.0 吉田稔 56kg コスモルアノーヴァ
0000.12.10 名古屋 C5 ダ1400m(稍) 8 4 4 01.0(1人) 01着 R1:31.3(39.3) -0.2 吉田稔 56kg (ゴールドスイング)
0000.12.24 名古屋 持原大志100勝 ダ1400m(重) 10 2 2 01.3(1人) 01着 R1:30.3(39.1) -0.4 吉田稔 56kg (コスモルアノーヴァ)
2011.05.07 新潟 二王子特別 芝1800m(良) 11 6 7 04.1(3人) 01着 R1:47.3(32.9) -0.7 上村洋行 57kg (ツルミプラチナム)
0000.05.21 新潟 赤倉特別 芝2000m(良) 16 2 4 01.5(1人) 01着 R1:58.8(34.2) -0.4 上村洋行 57kg (テイエムシバスキー)
0000.06.25 阪神 京橋特別 芝2000m(良) 9 8 8 01.6(1人) 01着 R2:00.4(33.8) -0.0 上村洋行 57kg (ダノンスパシーバ)
0000.10.08 京都 大原S 芝2000m(良) 13 6 9 01.8(1人) 01着 R1:56.8(34.5) -0.2 上村洋行 57kg (ワルキューレ)
0000.11.20 新潟[5] 福島記念 GIII 芝2000m(重) 18 5 9 01.9(1人) 01着 R1:59.1(34.3) -0.1 上村洋行 56kg メイショウカンパク
2012.01.05 中山 中山金杯 GIII 芝2000m(良) 16 3 5 02.0(1人) 16着 R2:08.1(42.6) -8.7 上村洋行 57kg フェデラリスト
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す

血統表[編集]

アドマイヤコスモス血統サンデーサイレンス系 / Northern Dancer 4×3=18.75%、Almahmoud 5×5=6.25%、Lady Angela 5×5=6.25%) (血統表の出典)

アドマイヤマックス
1999 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ダイナシュート
1982 栗毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
シャダイマイン *ヒッティングアウェー
*ファンシミン

*アドマイヤラピス
1992 鹿毛
Be My Guest
1974 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
What a Treat Tudor Minstrel
Rare Treat
母の母
Elevate
1985 鹿毛
Ela-Mana-Mou *ピットカーン
Rose Bertin
Sunny Valley Val de Loir
Sunland F-No.1-l

脚注[編集]

  1. ^ a b c 福島記念 G3|重賞ウイナーレポート”. 競走馬のふるさと案内所. 2014年6月5日閲覧。
  2. ^ コスモス芝適性十分で連勝濃厚/新潟11R”. nikkansports.com (2011年5月21日). 2014年6月5日閲覧。
  3. ^ びっくりレコードでコスモスV/京都10R”. nikkansports.com (2011年10月8日). 2014年6月5日閲覧。
  4. ^ 中央競馬レコードタイム 京都競馬場 -芝コース-”. 日本中央競馬会. 2014年6月5日閲覧。
  5. ^ a b 東日本大震災で福島競馬場が被災したため
  6. ^ 【福島記念】アドマイヤコスモス7連勝で重賞初V”. スポニチ Sponichi Annex (2011年11月21日). 2014年6月5日閲覧。
  7. ^ 【中山金杯】1番人気も…アドマイヤコスモス骨折”. スポニチ Sponichi Annex (2012年1月6日). 2014年6月5日閲覧。
  8. ^ アドマイヤコスモスが完走することになった理由。”. 上村洋行オフィシャルブログ 「うえちんのひとごと」 (2012年1月7日). 2014年6月5日閲覧。
  9. ^ 骨折コスモスはボルトによる接合手術成功”. nikkansports.com (2012年1月11日). 2014年6月5日閲覧。
  10. ^ アドマイヤコスモス急死 けい養先で病状悪化”. スポニチ Sponichi Annex (2012年3月23日). 2014年6月5日閲覧。
  11. ^ コスモス悲劇…骨折の症状悪化で安楽死”. nikkansports.com (2012年3月23日). 2014年6月5日閲覧。
  12. ^ 【騎手引退】上村洋行 22年間の真実(4) - 「先生のために勝ちたい」自分を追い込んだ執念のGI”. netkeiba.com競馬コラム (2014年3月13日). 2014年6月5日閲覧。

外部リンク[編集]