アゾフ大隊

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アゾフ連隊の部隊章
アゾフ連隊の義勇兵

アゾフ連隊ウクライナ語: Полк Азов)は、ウクライナ内務省管轄の国家警備隊である[1]。もとはアゾフ大隊であったが、後に連隊に昇格した。2014年5月の創設当初は義勇兵部隊であったものの、ドンバス危機以降の11月からは、国家警備隊として機能するようになった[2]。義勇兵は黒い制服を着用することがあり、それ故「メン・イン・ブラック」(ロシア連邦側の武装集団「リトル・グリーンメン」に対抗したもの)という異名を持つ。

概要[編集]

黒海北部にある内海のアゾフ海に近いドネツク州マリウポリに本部を置く。

連隊のメンバーは東ウクライナのロシア語を喋る者達によって構成され[3]、また、ドネツクルガンスクの反ロシア主義者からも人員を集めている[4]。ただし、現在はキエフなど西ウクライナの住民も紛争の激化から多く参加している。初期司令官は右派団体「Social-National Assembly」および「Patriot of Ukraine」を率いていたAndriy Biletskyで[5]、いくつかの活動を経て2014年9月にはマリウポリでの戦闘[6]に参加した。

装備の多くは政府軍と同じであり、その大部分はAK-74であるが、中にはIMI タボールやウクライナの国内軍需産業であるRPC Fort社製の銃器、豊和M1500といった西側諸国の武器も見られる。また、FASTヘルメットイギリスドイツの軍服が使用される場合もある。

また、キエフで募金活動を行うなど、ウクライナ国内で社会的福祉事業にも従事している[7]

ナチズムとの親和性[編集]

米通信社ブルームバーグやロシアのロシア・トゥデイによると、アゾフ連隊はナチス・ドイツの象徴であるハーケンクロイツの旗を掲げ、部隊章にはナチス親衛隊が用いた紋様「ヴォルフス・アンゲル」を用いているという[8]。また、これらの理由から、米議会はアゾフ連隊に対して訓練および対空ミサイルを供与する計画を取りやめた[8][9]

しかし、アゾフ連隊は公に外国人排斥を主張しているわけではなく、「自分達はネオナチではない」と主張している[8]。また、アゾフ連隊の支援者であるIhor Kolomoyskyi[10]は、ウクライナ在住ながらイスラエル国籍を持つユダヤ人である。

脚注[編集]

  1. ^ Margarete Klein (2015年4月). “RUFS Briefing No. 27: Ukraine's volunteer battalions – advantages and challenges (PDF)”. Swedish Defence Research Agency. 2015年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月1日閲覧。
  2. ^ Clarification as to the status of Special Forces "Azov"” (ウクライナ語). ngu.gov.ua (2015年4月23日). 2016年6月23日閲覧。
  3. ^ Ayres, Sabra (2014年7月24日). “Driven by far-right ideology, Azov Battalion mans Ukraine's front line” (英語). Al Jazeera America. http://america.aljazeera.com/articles/2014/7/24/ukraine-azov-battalion.html 2016年6月23日閲覧。 
  4. ^ Dorell, Oren (2015年3月10日). “Volunteer Ukrainian unit includes Nazis” (英語). Usatoday.com. https://www.usatoday.com/story/news/world/2015/03/10/ukraine-azov-brigade-nazis-abuses-separatists/24664937/ 2015年6月25日閲覧。 
  5. ^ “Andriy Biletsky: Avakov - man system, but the system I think is negative” (ウクライナ語). Ukrayinska Pravda. http://pda.pravda.com.ua/articles/id_7123983/ 2016年10月18日閲覧。 
  6. ^ Fergal Keane (2014年9月5日). “Ukraine crisis: Heavy shelling in hours before ceasefire” (英語). BBC. http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-29086403 2014年9月7日閲覧。 
  7. ^ 仲野博文 (2014年12月29日). “栄華と凋落、混沌が支配したウクライナの1年 原油とルーブル暴落は情勢変化の引き金になるか”. DIAMOND online. http://diamond.jp/articles/-/64418 
  8. ^ a b c “ナチス・ドイツの「象徴」を掲げるウクライナ義勇軍…米国がミサイル供与をやめた理由”. 産経WEST. (2015年6月22日). http://www.sankei.com/west/news/150622/wst1506220006-n1.html 
  9. ^ “米議会、ウクライナのネオナチ大隊への軍事支援を禁止”. Sputnik日本. (2015年6月12日). https://jp.sputniknews.com/us/20150612447842/ 
  10. ^ Damien Sharkov (2014年9月10日). “Ukrainian Nationalist Volunteers Committing 'ISIS-Style' War Crimes” (英語). Newsweek. http://www.newsweek.com/evidence-war-crimes-committed-ukrainian-nationalist-volunteers-grows-269604 2015年3月28日閲覧。 

リンク[編集]