アシュバートン男爵

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アシュバートン男爵(第1期)ダニング家の紋章
アシュバートン男爵(第2期)ベアリング家の紋章。現在の当主ジョン・ベアリングガーター騎士団員であるため「Honi soit qui mal y pense」の文字の入った青いガーターが入っている。

アシュバートン男爵: Baron Ashburton)は、イギリス男爵位。

2度創設されており、1782年ジョン・ダニンググレートブリテン貴族として叙されたのが最初の創設である。ダニング家が絶えた後の1835年に銀行家財閥ベアリング家アレクサンダー・ベアリング連合王国貴族として叙されたのが2度目の創設である。以降その男系男子によって現在まで世襲されており、2016年現在の保有者は第7代アシュバートン男爵ジョン・ベアリングである。

歴史[編集]

ダニング家[編集]

ホイッグ党所属の庶民院議員ジョン・ダニング(1731–1783)1782年3月27日グレートブリテン貴族カウンティ・オブ・デヴォンにおけるアシュバートンのアシュバートン男爵(Baron Ashburton of Ashburton in the county of Devon)」に叙されたのが最初の創設である。彼は王権拡大を狙うジョージ3世に抵抗し、1763年ウィルクス運動を支持したり、1780年4月に「国王の影響力が増大してきた。現在も増大中であり、削減されなければならない」という決議案を出したことなどで知られる[1]

初代男爵の死後、生存している唯一の息子であるリチャード・ダニング英語版(1782–1823)が第2代男爵位を継承したが、彼は子供を残さなかったため、彼の死とともに第1期アシュバートン男爵位は廃絶した[2]

ベアリング家[編集]

第2期は、初代アシュバートン男爵(第1期)ジョン・ダニングの妻エリザベスの甥にあたるアレクサンダー・ベアリング(1774–1848)1835年4月10日連合王国貴族カウンティ・オブ・デヴォンにおけるアシュバートンのアシュバートン男爵(Baron Ashburton, of Ashburton in the County of Devon)」に叙されたことにはじまる[3][4]。彼は銀行家財閥ベアリング家の出身であり、ベアリングス銀行を経営しつつ庶民院議員も務めた。以降彼の男系男子によって2016年現在まで世襲されている[4]

6代アシュバートン男爵アレクサンダー・ベアリング(1898–1991)と2016年現在の当主である7代アシュバートン男爵ジョン・ベアリング(1928-)はともにベアリングス銀行の経営者として活躍し、ガーター勲章を受勲している[5][6]

本邸はハンプシャー州ノーシントン英語版にあるレイクハウス(Lake House)[4]。家訓は「困難の中での不屈の精神(Virtus In Arduis)」[4]

歴代アシュバートン男爵[編集]

アシュバートン男爵 第1期 (1782年)[編集]

アシュバートン男爵 第2期 (1835年)[編集]

家系図[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ トレヴェリアン(1975) p.52
  2. ^ Lundy, Darryl. “Richard Barré Dunning, 2nd Baron Ashburton” (英語). thepeerage.com. 2015年2月15日閲覧。
  3. ^ Lundy, Darryl. “Alexander Baring, 1st Baron Ashburton” (英語). thepeerage.com. 2015年2月15日閲覧。
  4. ^ a b c d Heraldic Media Limited. “Ashburton, Baron (UK, 1835)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年2月8日閲覧。
  5. ^ Lundy, Darryl. “Alexander Francis St. Vincent Baring, 6th Baron Ashburton” (英語). thepeerage.com. 2015年2月15日閲覧。
  6. ^ Lundy, Darryl. “John Francis Harcourt Baring, 7th Baron Ashburton” (英語). thepeerage.com. 2015年2月15日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]