アカデミー・ドゥ・ラ・グランド・ショミエール

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グランド・ショミエールの入り口
受講申込書

アカデミー・ドゥ・ラ・グランド・ショミエール(Académie de la Grande Chaumière)は、モンパルナス界隈、パリ6区にある美術学校である。1904年頃設立された。スペイン出身のクラウディオ・カステルッチョ(Claudio Castelucho:1870-1927)を創立者とすることもある[1][2]グランド・ショミエール通りフランス語版(rue de la Grande Chaumière)14番地にあるのが名前の由来である。

概要[編集]

スイス人画家ステットラー英語版(Martha Stettler:1870-1945)が最初の校長を務め、1909年から、ロシア(現在のラトビア)出身のダンネンベルク英語版(Alice Dannenberg:1861–1948)とカステルッチョやフランスの画家、リュシアン・シモンが共同校長を務めた[3]

同じ私立の美術学校アカデミー・ジュリアンなどと比べて月謝が安く、ほとんどがモデルに払われる費用と冬の時期の暖房費用程度であったとされる[4]

オープンなシステムで、好きな期間だけ、たとえ数時間だけでも入学でき、モデルのスケッチを行い、教師のアドバイスを受けることも受けないことも自由であった。モデルが5分毎にポーズや場所をかえる"Croquis à cinq minutes" という授業も人気であった。

人物[編集]

教員[編集]

出身者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Académie de la Grande Chaumière” (カタルーニャ語). Gran Enciclopèdia Catalana. 2016年11月11日閲覧。
  2. ^ (fr) in "La Semaine à Paris", Gallica, Bnf
  3. ^ Stettler, Adelheid Fanny Martha” (ドイツ語). SIKART Lexikon zur Kunst in der Schweiz (1988年). 2016年11月11日閲覧。
  4. ^ Sullivan, Michael Art and Artists of Twentieth Century China ISBN 978-0-520-07556-6 p.38