アエディリス

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アエディリスラテン語: aedilis)とは、古代ローマ政務官職のひとつ。按察官(あんさつかん)、造営官などと訳される。主に公共建築の管理、ローマの祭儀の管理を行う。

概要[編集]

同様の任務を持ちながらアエディリスは2種類が存在し、一方はプレブスのみが就任可能であったのに対して、他方は最初は就任がパトリキに限定されていたものの後にプレブスにも開放された。両者はあくまで別の公職であり同僚の関係にはなかった。後者は神聖性を表し権威の象徴である象牙の椅子(クルリス)の使用が許されており、アエディリス・クルリスと呼ばれた。これは日本語ではアエディリスの訳語に上級をつけて訳されることが多い。対して前者の「プレブスのアエディリス」は平民をつけて訳される。

歴史[編集]

アエディリスという公職は護民官と同じ紀元前494年と同時期に設置された。もともとは護民官を補佐する公職であったが、後にこの公職は主に政治的な野心のある若者が就任し、ローマ人が誉れとした「クルスス・ホノルム」の手始めとして利用された。とくにアエディリス・クルリスは将来的にはコンスルに就任するには必ず通らねばならない公職と位置づけられていた。

紀元前44年にはガイウス・ユリウス・カエサルによってローマへの穀物流通を管理する専門のアエディリス職が設置されている。

任務[編集]

アエディリスの権限、義務は、

  • 都市機能の管理
  • 流通機能の管理
  • 祭儀の管理
  • 公共建築の管理と補修
  • 治安、都市機能の監視と法の違反者に罰金を課す権限
  • 物価安定の監視と、不安定な際の介入権
  • ローマの祭儀および政治家個人の催し物(剣闘士試合など)の管理調整

などであった。