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アウトレットモール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
屋外型アウトレットモール(千歳アウトレットモール・レラ北海道千歳市

アウトレットモール: outlet mall、または、outlet centre)とは、流通業(小売業)の形態のひとつで、衣料品アクセサリー、大型日用品などの商品を低価格で販売する複数の直接販売店舗(アウトレットストア、アウトレット店)が集積したショッピングモールのこと。

概要

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テナントの中心が専門店や百貨店などで販売されている有名ブランド品を低価格で販売するアウトレットストアで構成されるショッピングセンター(ショッピングモール)である[1]。買い手にとっては一ヶ所でさまざまなブランド品を安く購入できるというメリットがある[1]

従来型のショッピングセンターに類似するが、ブランドがより高級であることが特徴。中にはメイスリッチ英語版の展開する「ファッション・アウトレット・コンセプト」のように屋内型のモールも存在する[2]

アメリカ合衆国では、サイモン・プロパティ・グループの展開する「プレミアム・アウトレット」は全米で67店舗を展開し、業界の首位を保っている[3]

歴史

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1970年、アメリカのアパレルメーカー・VFコーポレーション英語版が複数店舗形態によるアウトレットストア(アウトレットモール)をペンシルベニア州レディングに開店[4]。この業態により、メーカーは小売業に参入し消費者に商品を直接販売できるようになったことで、従来の流通に比べてより多くの利益を得られるようになった[4]。一方で、従来販売を手掛けてきた百貨店チェーンストアとの関係を悪化させないように、大都市でのアウトレットモール整備は避けられ、百貨店からは離れた、幹線道路沿いリゾート施設付近などに建設された[4]

1980年台から90年代にかけて、アウトレットモールは全米に急速に広まった。アメリカにおけるアウトレットモールは1-2ヘクタールの小売面積を有し、段階的に5ヘクタールほどにまで拡張出来るようになっている。平均的な施設面積は216,000平方フィートになる[5]。2003年には、アウトレットモールは全米で260の施設が150億ドルの売り上げを達成した。

アメリカにおけるアウトレットセンターの数は1988年には113ヶ所だったものが1991年には276箇所と倍増、さらに1997年には325箇所にまで増加した[5]

アウトレットモールの業態はアメリカ合衆国内にとどまらず、カナダでは1980年代後半にオンタリオ州ミシサガディキシー・アウトレットモール英語版が建設され、続いて1999年にオンタリオ州ヴォーンヴォーン・ミルズ英語版、2013年にはオンタリオ州ハルトンヒルズトロント・プレミアムアウトレット英語版が開業した。ヨーロッパではイギリスの小売事業者マッカーサーグレン・グループ英語版が13箇所のアウトレットモールをオープンし、総テナント数1,200店舗以上、小売面積3百万平方フィート(約30ヘクタール)を有する。オックスフォードシャービスター英語版近郊に位置するビスターヴィレッジ英語版は国外、特に中国からの観光客の立ち寄りスポットとして利用されており、バッキンガム宮殿に次ぐ中国人観光客を集めているという[6]日本でも1990年代半ばからアウトレットモールの業態が展開されている[5]

日本のアウトレットモールの歴史

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日本ではつくば万博(1985年開催)跡地を再利用したショッピングモールが始まりとされる。1993年(平成5年)に埼玉県入間郡大井町(現:ふじみ野市)に日本初の大型アウトレットモールとしてアウトレットモール・リズムが開業[1][7](2011年に閉業)。これを機に地方を中心に建設が進んで、2000年代以降、全国に数十か所のアウトレットモールが開店するに至った。

日本のアウトレットモールの多くは、高速道路や幹線道路沿いの郊外、または観光地に立地している。近年は、高速道路のインターチェンジと専用通路で直結されているものもある(あみプレミアム・アウトレット等)。都心部の正規品流通店舗との競合を避け、通常店舗の分布が少ない地域にアウトレット店を置くことで広域から一定の集客を得るためと、そもそもの土地代の安さによって安値販売を成立させるためである。基本的に自家用車での来客を想定した立地ではあるものの、公共交通機関での来客を想定しバスターミナルを併設する例もある(佐野プレミアム・アウトレット等)。

アウトレットモール・リズムを始め、日本の多くのアウトレットモールでは、モール建物内などにフードコートや飲食店街を併設しており[1][7]、地方ごとに特色のあるメニューを提供する店舗が入居している。

日本のアウトレットモール

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日本では「三井アウトレットパーク」(三井不動産)と、「プレミアム・アウトレット」(三菱地所・サイモン)が共通の店名で全国展開を行っているほか、不動産各社などが運営を行っている。

北海道

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東北地方

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関東地方

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中部地方

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近畿地方

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中国地方

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九州地方

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沖縄

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開業予定のアウトレットモール

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閉店・閉鎖・業態変更した日本の主な元アウトレットモール

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北海道地方

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東北地方

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関東地方

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中部地方

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近畿地方

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中国地方

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九州地方

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脚注

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  1. 1 2 3 4 アウトレットモール』 - コトバンク
  2. Marcerich Leasing (英語). Macerich (2019年7月10日). 2025年6月22日閲覧。
  3. Simon Mall Locations (英語). Simon. 2025年6月22日閲覧。
  4. 1 2 3 Hartshorn, Truman Asa (1992). Interpreting the City: An Urban Geography (2nd ed.). New York: John Wiley & Sons. p. 374. ISBN 978-0-471-88750-8 2023年7月25日閲覧。
  5. 1 2 3 A Survey of Outlet Mall Retailing: Past, Present and Future”. insead.edu. 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月15日閲覧。
  6. Morris, Hugh (2017年10月3日). “What Chinese tourists really like about Britain” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235 2025年7月18日閲覧。
  7. 1 2 アウトレットモール「リズム」初のオープンモール誕生”. 日食外食レストラン新聞 (1994年5月23日). 2025年7月28日閲覧。
  8. 九州最大の店舗数を誇るアウトレットモール「(仮称) 三井アウトレットパーク 福岡」建築着工「マリノアシティ福岡」跡地に2027年春開業予定 - 三井不動産・福岡地所(共同発表) 2025年11月5日(2025年11月5日閲覧)
  9. ショッピングセンターの名称決定のお知らせ”. イオンモール (2012年2月22日). 2012年3月2日閲覧。

関連項目

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