アウガ

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フェスティバルシティ・アウガ
Festival City AUGA
AUGA.JPG
しんまち商店街と中央古川通りとの交差点から見たアウガ(2011年5月)
情報
用途 市場・店舗、図書館、男女共同参画センター
設計者 久米設計
施工 清水・東海・奥村・阿部重建設工事共同企業体
建築主 青森駅前再開発ビル(株)・青森市
事業主体 青森駅前再開発ビル(株)・青森市
管理運営 青森駅前再開発ビル(株)
構造形式 CFT・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造
敷地面積 9,686 m²
建築面積 7,114 m²
延床面積 54,505 m²
階数 地下1階・地上9階・塔屋1階[1]
駐車台数 522台[1]
着工 1999年9月
竣工 2001年1月
開館開所 2001年1月26日
所在地 030-0801
青森県青森市新町1丁目3番7号
座標 北緯40度49分38.1秒 東経140度44分9.2秒 / 北緯40.827250度 東経140.735889度 / 40.827250; 140.735889
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アウガ(AUGA)は、青森県青森市新町青森駅東口前に立地する複合施設である。正式名称は「Festival City AUGA(フェスティバルシティ・アウガ)」。

概要[編集]

「青森駅前第二地区第一種市街地再開発事業」によって総事業費184.6億円をかけて建設され、2001年平成13年)1月開業[1][2]。正面はニワトリをイメージしている。

連結した再開発ビル(地下1階、地上9階)と駐車場棟(地上8階)が主要な建築物である。再開発ビルの地下1階は、従前に当地にあった「駅前市場(市場団地)」の各店舗等が入居した「新鮮市場」になっており[3][4]、1階から4階までが商業施設(閉鎖中)、5階から6階が「青森市男女共同参画プラザ・カダール」、6階から9階が「青森市民図書館」(9階は書庫)となっている。

空洞化した中心市街地に賑わいをもたらす「コンパクトシティ」構想の施設の1つであり、2007年には路面電車を活用している富山市とともに全国で初めて改正中心市街地活性化法の認定を受けるなど、コンパクトシティの象徴として位置づけられ、全国から自治体や商店街関係者の視察が相次いだ[5]。その後、一時は駅前への来客数を増加させ、再開発の成功例とみられたものの(「新町商店街」)、2015年度決算において大幅な債務超過となり事実上の経営破たん状態に陥ったことが判明、経営の問題が深刻化しており(後述)、責任を取って当時の鹿内博市長が辞任する事態に発展した。

ビルの運営建て直しのため、2017年(平成29年)2月28日までに1階から4階までの商業スペースに入居していた36店舗は営業を終了した[6][7]。跡地には、2018年(平成30年)1月を目処に青森市役所のうち市民の来訪が多い部署を移す予定[8][9]

営業中の店舗・施設[編集]

2017年(平成29年)3月1日時点で営業中の店舗・施設は以下の通り。1階から4階の旧商業スペースは閉鎖中。

9階
  • 青森市民図書館(書庫)
8階
  • 青森市民図書館(専門ライブラリー)
7階
  • 青森市民図書館(ポピュラーライブラリー、児童ライブラリー)
6階
5階
  • 男女共同参画プラザ「カダール」
  • 青森市まちなか保健室
1階
地下1階
  • 「新鮮市場」
  • レストラン・食堂全6店舗

名称の由来[編集]

名称の由来
名称 由来
外国語 日本語 津軽弁
標準語
アウガ
(AUGA)
Attraction(引きつける力)
Upbeat(上昇、陽気)
Gusto(心からの喜び)
Amusement(娯楽、楽しみ)
会う(Au)
うれしい(Uresii)
げんき(Genki)
あたたかい(Atatakai)
会うが
(会おうよ)
カダール 語る かだる
(仲間になる)

「アウガ」は、Attraction(引きつける力)、Upbeat(上昇、陽気)、Gusto(心からの喜び)、Amusement(娯楽、楽しみ)の四つの英単語の頭文字からつけられ「いつも笑顔と喜びにあふれ、多くの人びとが引きつけられる魅力的な場所」をイメージしている。また、日本語の「会う(Au)、うれしい(Uresii)、げんき(Genki)、あたたかい(Atatakai)」の頭文字や、津軽弁の「会うが」(標準語で「会おうよ」)も含まれている。

男女共同参画プラザ「カダール」は、市民からの公募で決定[10]。津軽弁の「仲間になる」という意味の「かだる」と、共に語り合うという意味が込められており、男女が共に参画し、語り合う場である「男女共同参画プラザ」の目的をわかりやすく表した親しみのもてる名称である[10]

沿革[編集]

1977年、青森商工会議所が青森地域商業近代化実施計画を策定したことから始まる。1980年代後半にはダックシティ(現:さくら野百貨店)、その後西武百貨店(現:そごう・西武)が、資本参加していた松木屋の老朽化にともなう移転改装も兼ねてキーテナントとして開業する予定だったが[11][12]、ダックシティの親会社であるマイカル(現:イオンリテール)は出店断念、西武百貨店は出店を辞退した。

2015年度決算において、アウガは減損会計適用の影響も受けて約23億8,500万円の債務超過に陥っていることが判明しており[13]、事実上の経営破たん状況にある[5]

開業当年である2001年の売り上げは計画を大きく下回る約23億円で、約2億5,000万円の最終赤字を計上している[5]2008年5月には既に、アウガを運営する第三セクターの「青森駅前再開発ビル」が多額の債務をかかえ厳しい状況に陥っていることが判明。店舗の売り上げが予想に反して伸びなかったのが原因で、筆頭株主である青森市は23億円ある債務を8億円で買い取る案を金融機関に提示。当初金融機関は事実上の債権放棄になるため難色を示していたが、最終的には買い取り案を受け入れた[要出典]。2012年度上半期(4月 - 9月)は通常ベースで初の黒字(525万円)を計上した[14]ものの、2013年度上半期は1,501万円の赤字に転落[15]、2015年度の売上高は約14億円まで減少し、同年度の決算では減損会計を適用して資産の価値評価を切り下げた結果、約27億円の最終赤字を計上することになった[5]

「青森駅前再開発ビル」の法的整理については、鹿内市長就任中は修繕積立金の一部を当面の経営支援にあてる条例案が市議会で否決されるなど[16]、具体的な解決策を決めることができなかった。市長選挙を経て小野寺晃彦が市長に就任してからは、2017年2月に商業テナントを閉鎖・同年3月の「青森駅前再開発ビル」解散が決定し[6]、青森市は約17億円の債権放棄を行う[9]

年表[編集]

かつて出店していた主なテナント[編集]

4階 :「KIDS & FAMILY & IT」フロア。

  • アイ・プラザ(青森市情報プラザ)
  • JTBトラベランド
  • 100円ショップシルク(100円ショップ)
  • AugA PRESTO(ファミリーアミューズメント)… 新町商店街唯一のゲームセンターだった(2009年3月時点)。

3階 : 「ACTIVE FASHION」フロア。

2階 : 「CASUAL & BEAUTY」フロア。

  • ASH D.N.A(美容室)
  • しんまち眼科
  • ユアコンタクト
  • ジェイエステティック
  • 弁護士法人アディーレ法律事務所 青森支店

1階 : 「CITY FASHION」フロア。

  • INDEX(ファッション)
  • SPC(靴)
  • Clambon cafe

CM[編集]

「アウガのバーゲン、アウガのバーゲン・・・」のフレーズが、青森県内のCMで流れる。

イメージキャラクターは、ネコの「ニャン」。手書き風のタッチで、癒し系のキャラクターである。CM内では、何度も声優が変わっている。

その他[編集]

  • 5階の「インナーパーク」と呼ばれるガラス張りの広場には水車時計が設置されており、そこの周りにあるテーブルでは、青森駅に発着する列車を待つ学生や休憩する人が多い。また、待ち合わせ場所としてもよく利用され、デートスポットにもなっている。
  • 正面入口の前には噴水のモニュメントがあり、そこも待ち合わせ場所としてよく利用される。冬期は凍結防止のため、水が止められている。
  • 2010年4月1日、エレベーター口付近の青森駅方面車線に青森市営バスの「アウガ前」停留所が設けられた。

周辺[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 2-2 再開発における取り組み方策 (PDF) (国土交通省)
  2. ^ <アウガ公共化>破綻、再生…市に説明責任(河北新報 2016年10月17日)
  3. ^ 2. 近世青森の誕生 (PDF)あおもりかいどう会議
  4. ^ 津軽海峡・想い出の旅紀行 第二回「街ある記 青森県青森市・前編青函フェリー 2003年6月28日)
  5. ^ a b c d 森晋也 (2016年7月25日). “(列島追跡)青森駅前活性化の顔、破綻 「虚像」露呈、市長辞職へ”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社. http://www.nikkei.com/article/DGKKZO05162690S6A720C1ML0000/ 2016年7月26日閲覧。 
  6. ^ a b “「アウガ」来年2月末閉店、三セク解散へ”. 東奥日報. (2016年10月4日). http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20161004018397.asp 2017年1月23日閲覧。 
  7. ^ <アウガ>商業スペース閉鎖 16年で幕(河北新報 2017年3月1日)
  8. ^ 全国で増える商業施設跡への市役所入居 経営破たんの青森アウガ、最終決着は”. ZUU online (2016年12月27日). 2017年1月23日閲覧。
  9. ^ a b アウガの青森市役所窓口 来年1月オープン”. 東奥日報 (2017年1月31日). 2017年3月7日閲覧。
  10. ^ a b 男女共同参画プラザ(カダール)(青森市)
  11. ^ 「JR青森駅前再開発、西武百、出店を断念 業績不振で投資負担重く」(日経流通新聞 1994年5月24日)
  12. ^ 「JR青森駅前、柱消えた再開発事業 ホテルが計画撤回、西武百も出店辞退」(日経流通新聞 1994年5月31日)
  13. ^ “青森)アウガ債務超過23億円、減損会計導入で”. 朝日新聞. 朝日新聞社. (2016年6月28日). http://www.asahi.com/articles/ASJ6W5RH3J6WUBNB006.html 2016年7月26日閲覧。 
  14. ^ 青森「アウガ」上半期で初の黒字 - 東奥日報、2012年10月23日
  15. ^ 駅前商業施設「アウガ」赤字転落1500万円…青森 - 読売新聞、2013年11月21日
  16. ^ “青森市長、辞職へ 青森駅前再開発ビルの三セク経営破綻”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社. (2016年6月30日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB29H95_Z20C16A6L01000/ 2016年7月26日閲覧。 
  17. ^ a b c 平成22年度 建設水道常任委員会行政視察報告書 (PDF) (成田市)
  18. ^ a b 平成27年度 青森市第三セクター経営状況基本情報シート 法人名称 青森駅前再開発ビル株式会社 市所管部課 経済部商店街振興課 (PDF) (青森市)

関連項目[編集]

  • AOSSA(アオッサ) - アウガ開業から6年後の2007年に開業した福井駅前の再開発ビル。アウガをモデルに開発されており、名前の由来(「アオッサ=会おっさ」も福井弁で「会おうよ」の意味)、商業施設と公共施設が一体になった構造など共通点が多い。
  • ラジオシティアウガ - エフエム青森2013年開始のラジオ番組。月曜から木曜にかけてはアウガのサテライトスタジオから公開生放送をする(祝日に当たる場合は放送休止)。

外部リンク[編集]