ボーン・トゥ・ラヴ・ユー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
フレディ・マーキュリーシングル
初出アルバム『Mr.バッド・ガイ
B面 ストップ・オール・ザ・ファイティング
リリース
規格 7" single
12" single
録音 1984年
ジャンル ポップ・ロック
ディスコ
時間
レーベル イギリスの旗CBS
日本の旗CBS・ソニー
作詞・作曲 フレディ・マーキュリー
プロデュース フレディ・マーキュリー
ラインホルト・マック英語版
チャート最高順位
フレディ・マーキュリー シングル 年表
ラヴ・キルズ
(1984)
ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
(1985)
メイド・イン・ヘヴン
(1985)
ミュージックビデオ
「I Was Born To Love You」 - YouTube
テンプレートを表示
ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
クイーンシングル
初出アルバム『メイド・イン・ヘヴン
リリース
規格 CD single
録音 1985年、1995年
ジャンル ロック
時間
レーベル 東芝EMI
作詞・作曲 フレディ・マーキュリー
プロデュース クイーン
チャート最高順位
  • 45位(オリコン、1996年)
  • 1位(オリコン洋楽チャート、2004年)
クイーン シングル 年表
トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー
(1996)
ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
(1996)
レット・ミー・リヴ
(1996)
メイド・イン・ヘヴン 収録曲
  1. イッツ・ア・ビューティフル・デイ
  2. メイド・イン・ヘヴン
  3. レット・ミー・リヴ
  4. マザー・ラヴ
  5. 「マイ・ライフ・ハズ・ビーン・セイヴド」
  6. ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
  7. ヘヴン・フォー・エヴリワン
  8. トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー
  9. ユー・ドント・フール・ミー
  10. ウインターズ・テイル
  11. 「イッツ・ア・ビューティフル・デイ (リプライズ)」
  12. 「Yeah」
  13. 「TRACK 13」
ミュージックビデオ
「I Was Born To Love You」 - YouTube
テンプレートを表示

ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」(原題:I Was Born To Love You)は、イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルであったフレディ・マーキュリー1985年に発表した楽曲で、同年に発表されたソロアルバム『Mr.バッド・ガイ』に収録された。

1991年のフレディ他界後、クイーンのメンバーが1995年に発表したアルバム『メイド・イン・ヘヴン』にて、新たなアレンジを加えたバージョンを制作、収録した。

日本での評価[編集]

日本では1980年代後半にノエビアのテレビコマーシャルでフレディのソロバージョンの音源が使用されたが[2]1996年キリン一番搾り生ビール[2]アサヒスーパードライ[2]2011年カップヌードル[2][3][注釈 1]のテレビコマーシャル、さらには2004年のTVドラマプライド』の主題歌[2]としてクイーンバージョンが使用された。「プライド」の主題歌として起用されたことがきっかけとなりクイーンが再評価、『ジュエルズ』という日本限定のベスト・アルバムが150万枚以上を売り上げるほどの大ブームとなった。

このため日本では「ウィ・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」、「ボヘミアン・ラプソディ」などと並ぶクイーンの代表曲とされ、2005年の来日ツアーでも、アンコールでアコースティック・ギターのみの伴奏によるブライアン・メイロジャー・テイラーデュオによる演奏が披露された。またQUEEN + Adam Lambertの来日公演では毎回、クイーンバージョンがアダム・ランバートの歌唱で行われている。

DVD版の『ジュエルズ』では、フレディ版のMVとクイーンのライブ映像を繋ぎ合わせたMVが収録されている。

プロ野球選手稲葉篤紀は、北海道日本ハムファイターズの選手時代に得点のチャンス時のテーマ曲として使用し、プロボクサー田中恒成は入場曲に使用している。

曲のアレンジ[編集]

終始8ビート。フレディのソロ・バージョンは、「テクノポップ」とも形容できる、シンセサイザー打ち込みを多用したと思われるシンプルな構成になっている。イントロヴォーカルから始まる。

また、クイーンのアルバム『メイド・イン・ヘヴン』に収録されたものは、効果音からスタートし、バックで演奏されているそれぞれの楽器の音の厚みも増している。ギタードラムベースはそれぞれブライアン・メイロジャー・テイラージョン・ディーコンが演奏している。また、フレディのアドリブ・ボーカルは、クイーンの曲「カインド・オブ・マジック」や、フレディのソロ曲「リヴィング・オン・マイ・オウン」から流用している。

パーソネル[編集]

ソロ・バージョン

クイーン・バージョン

シングル収録曲[編集]

フレディ・マーキュリー[編集]

7" single
  1. ボーン・トゥ・ラヴ・ユー - I Was Born To Love You (Mercury)
  2. ストップ・オール・ザ・ファイティング - Stop All The Fighting (Mercury)
12" single
  1. ボーン・トゥ・ラヴ・ユー (旋風ミックス) - I Was Born To Love You (Extended Mix) (Mercury)
  2. ストップ・オール・ザ・ファイティング - Stop All The Fighting (Mercury)

クイーン[編集]

  1. ボーン・トゥ・ラヴ・ユー - I Was Born To Love You (Mercury)

チャート[編集]

フレディ・バージョン[編集]

チャート (1985年) ピーク
ドイツ 10
イギリス 11
オーストリア 20
スイス 24
日本 55
アメリカ 76

クイーン・バージョン[編集]

チャート ピーク
1996年 日本 45
2004年 40 (Re-Entry)

日本でのタイアップ[編集]

バージョン タイアップ 備考 時期 出典
フレディ・バージョン ノエビア化粧品 CF・イメージ・ソング 1985年 [4]
クイーン・バージョン キリン一番搾り」CMソング 1996年 [5]
フジテレビ系ドラマ『プライド』主題歌 2004年 [6]
アサヒ飲料『SUPER H2O』CMソング 2006年 [7]
アサヒビールアサヒスーパードライ」CMソング 2009年 [2]
日清食品カップヌードル」CMソング 歌詞が変更され、ボーカルをGary Mullenが担当している。 2011年 [8]
SUBARUIMPREZA』「人生を輝かせるクルマ篇」CMソング 2019年 [9]

カバーしたアーティスト[編集]

アーティスト 収録作品 発売日 備考
ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
坂上忍 SUMMER STORM 1985年7月21日 日本語詞は売野雅勇
本田美奈子 ザ・ヴァージン・コンサート IN BUDOKAN 1986年2月20日 これがきっかけでブライアン・メイとの交流が始まった。
ロニー・ロメロ Raised On Radio 2022年4月15日発売 [10]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ バックの演奏はそのままに歌詞がカップヌードルに関係したものに変更され、ボーカルをGary Mullenが担当している。映像は実際のMVを使用

出典[編集]

  1. ^ クイーン アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー - goo 音楽 (Release information - Queen - I Was Born to Love You)” (Japanese). music.goo.ne.jp. 2008年6月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f “フレディ・マーキュリー、当初「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」は気に入らず”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2011年1月15日). https://www.barks.jp/news/?id=1000067012 2019年6月15日閲覧。 
  3. ^ “日清カップヌードル「この味は、世界にひとつ。」、第5弾はフレディ・マーキュリー”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2011年1月1日). https://www.barks.jp/news/?id=1000066778 2019年6月15日閲覧。 
  4. ^ 昔のノエビアのCM曲”. CDジャーナル (2003年1月7日). 2019年10月18日閲覧。
  5. ^ アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラブ・ユー”. ORICON NEWS. 2019年10月18日閲覧。
  6. ^ プライド”. テレビドラマデータベース. 2019年10月18日閲覧。
  7. ^ クイーン / アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー”. CDジャーナル. 2019年10月18日閲覧。
  8. ^ 日清カップヌードル「この味は、世界にひとつ。」第5弾CM曲は?”. CDジャーナル (2011年1月5日). 2019年10月18日閲覧。
  9. ^ @queen40jpのツイート(1185032791823486976)
  10. ^ 引く手数多の実力派シンガー、ロニー・ロメロがソロ名義でカヴァー・アルバムを4月にリリース!”. BURRN! ONLINE. 2023年2月1日閲覧。

外部リンク[編集]