アイヴァー伯爵

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アイヴァー伯爵
Earl of Iveagh
Coronet of a British Earl.svg
Earl of Iveagh
創設時期 1919年9月30日
創設者 ジョージ5世
貴族 連合王国貴族
初代 エドワード・ギネス(初代アイヴァー子爵)
現所有者 エドワード・ギネス英語版(4代アイヴァー伯)
相続人 アーサー・ギネス(エルブデン子爵)
相続資格 初代伯の直系の嫡出の男系男子
付随称号 アイヴァー子爵、エルブデン子爵、アイヴァー男爵、(キャッスルノックの)準男爵

アイヴァー伯爵: Earl of Iveagh [ˈaɪvə]ダブリン俗音[ˈaɪvi][1])は、連合王国貴族伯爵位。

ビール醸造会社ギネスの所有者・経営者エドワード・ギネス1919年に叙されたのに始まる。

経歴[編集]

初代アイヴァー伯爵に叙されるエドワード・ギネス(1847–1927)は、ビール醸造会社ギネス所有者・経営者の初代準男爵サー・ベンジャミン・ギネスの三男として生まれ、1868年から兄アーサー・ギネス英語版(後のアーディーローン男爵)とともに父の跡を継いでギネスの共同所有者となり、1876年に兄から権利を買い取って単独の所有者・経営者となった人物である[2]1885年5月27日(ダブリンにおけるキャッスルノックの)準男爵(Baronet "of Castleknock, co. Dublin")1891年1月19日ダウン州におけるアイヴァーのアイヴァー男爵(Baron Iveagh, of Iveagh in County Down)1905年12月8日ダウン州におけるアイヴァーのアイヴァー子爵(Viscount Iveagh, of Iveagh in County Down)1919年9月30日にはアイヴァー伯爵(Earl of Iveagh)サフォーク州におけるエルブデンのエルブデン子爵 (Viscount Elveden, of Elveden in the County of Suffolk)に叙せられた(すべて連合王国貴族爵位)[3][4]

初代伯の死後、初代伯の長男ルパート・ギネス(1874–1967)が2代伯爵を継承した[3]。ギネス会長職も彼が継承した[5]。なお初代伯の三男ウォルター・ギネス(1880-1944)も保守党の政治家となって1932年にモイン男爵に叙せられている。この男爵家も2016年現在まで存続している[6]

2代伯の長男エルブデン子爵(儀礼称号)アーサー・ギネス(1912-1945)は第二次世界大戦で戦死したため[7]、1967年に2代伯が死去するとエルブデン子爵アーサーの遺児であるベンジャミン・ギネス英語版(1937-1992)が3代伯爵位を継承した[6]。またその前の1962年からベンジャミンは引退した2代伯の後を継いでギネス会長にも就任しており、1986年まで務めた[8]

3代伯の死後はその長男エドワード・ギネス英語版(1969-)が4代伯爵位を継承した。2016年現在の当主も彼である[6][9]

本邸はサフォークエルブデン英語版にあるエルブデン・ホール英語版。モットーは「私の希望は神の中にあること(Spes Mea In Deo)」[6]

現当主の保有爵位・準男爵位[編集]

現当主エドワード・ギネス英語版は以下の爵位・準男爵位を保有している[6][9]

  • 第4代アイヴァー伯爵 (4th Earl of Iveagh)
    (1919年9月30日勅許状による連合王国貴族爵位)
  • ダウン州におけるアイヴァーの第4代アイヴァー子爵 (4th Viscount Iveagh, of Iveagh in County Down)
    (1905年12月18日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • サフォーク州におけるエルブデンの第4代エルブデン子爵 (4th Viscount Elveden, of Elveden in the County of Suffolk)
    (1919年9月30日の勅許状による連合王国貴族爵位。法定推定相続人儀礼称号)
  • ダウン州におけるアイヴァーの第4代アイヴァー男爵 (4th Baron Iveagh, of Iveagh in County Down)
    (1891年1月19日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • (ダブリン州におけるキャッスルノックの)第4代準男爵 (4th Baronet "of Castleknock, co. Dublin")
    (1885年5月27日の勅許状による連合王国準男爵位)

歴代当主一覧[編集]

初代アイヴァー伯爵エドワード・ギネス

(キャッスルノックのギネス)準男爵 (1885年創設)[編集]

(Sir Edward Cecil Guinness, 1st Baronet, 1847–1927)
1891年にアイヴァー男爵に叙される

アイヴァー男爵 (1891年創設)[編集]

(Edward Cecil Guinness, 1st Baron Iveagh, 1847–1927)
1905年にアイヴァー子爵に叙される

アイヴァー子爵 (1905年創設)[編集]

(Edward Cecil Guinness, 1st Viscount Iveagh, 1847–1927)
1919年にアイヴァー伯爵に叙される

アイヴァー伯爵 (1919年創設)[編集]

(Edward Cecil Guinness, 1st Earl of Iveagh, 1847–1927)
(Rupert Edward Cecil Lee Guinness, 2nd Earl of Iveagh, 1874–1967)
((Arthur Francis) Benjamin Guinness, 3rd Earl of Iveagh, 1937–1992)
((Arthur) Edward Rory Guinness, 4th Earl of Iveagh 1969-)

法定推定相続人は現当主の息子エルブデン子爵(儀礼称号)アーサー・ベンジャミン・ジェフリー・ギネス (Arthur Benjamin Geoffrey Guinness, Viscount Elveden, 2003-)

家系図[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ Arthur Guinness and Dublin's Iveagh legacy
  2. ^ マンスフィールド 2012, p. 150-151.
  3. ^ a b Heraldic Media Limited. “Iveagh, Earl of (UK, 1919)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年9月6日閲覧。
  4. ^ Lundy, Darryl. “Edward Cecil Guinness, 1st Earl of Iveagh” (英語). thepeerage.com. 2016年9月6日閲覧。
  5. ^ マンスフィールド 2012, p. 277.
  6. ^ a b c d e Heraldic Media Limited. “Moyne, Baron (UK, 1932)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年9月6日閲覧。
  7. ^ Lundy, Darryl. “Major Arthur Onslow Edward Guinness, Viscount Elveden” (英語). thepeerage.com. 2016年9月6日閲覧。
  8. ^ マンスフィールド 2012, p. 299-302.
  9. ^ a b Lundy, Darryl. “Arthur Edward Rory Guinness, 4th Earl of Iveagh” (英語). thepeerage.com. 2016年9月6日閲覧。

参考文献[編集]

  • マンスフィールド, スティーヴン『ギネスの哲学 地域を愛し、世界から愛される企業の250年』英治出版、2012年。ISBN 978-4862761149

関連項目[編集]