アイスリーゼンヴェルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
アイスリーゼンヴェルト
Eisriesenwelt Werfen Austria 02.jpg
洞窟の内部
アイスリーゼンヴェルトの位置を示した地図
アイスリーゼンヴェルトの位置を示した地図
オーストリア内の位置
所在地ヴェルフェン英語版
(オーストリア ザルツブルク州)
座標北緯47度30分11秒 東経13度11分25秒 / 北緯47.502940度 東経13.190250度 / 47.502940; 13.190250座標: 北緯47度30分11秒 東経13度11分25秒 / 北緯47.502940度 東経13.190250度 / 47.502940; 13.190250
総延長42 km
標高1,656 m
発見1879年
地質氷穴英語版
洞口数1
アクセス一般公開
一般公開1920年
観光洞部の総延長1,000 m
訪問者数年間 200,000人
ウェブサイト公式ウェブサイト

アイスリーゼンヴェルト(Eisriesenwelt、ドイツ語で「氷の巨大な世界」の意)[1][2]は、ザルツブルクの南約 40 km のオーストリア ヴェルフェン英語版にある石灰岩氷穴英語版である。 この洞窟はアルプス山脈テンネン山群英語版にあるホッホコーゲル山の内部にある。 この洞窟は延長が 42 km 以上ある世界最大の氷穴であり[3]、年間約 200,000 人の観光客が訪れる[3]

地質[編集]

洞窟下部のゼブラ模様状の石灰岩の層

テンネン山群は第三紀後期から更新世ヴュルム氷期にかけて形作られた。この山塊はオーストリアアルプス英語版山塊の一つで、ザルツブルクアルプス最大のカルスト台地であり、アイスリーゼンヴェルトは台地の縁にある。 この洞窟の延長は 42 km あるが、観光客の立ち入りが許される最初の 1 km だけが氷におおわれている。残りの部分は石灰岩で形成される。

アイスリーゼンヴェルトは山を侵食して流路を形作るザルツァハ川により形成された。 洞窟内の氷の組成物は冬の間に洞窟内に吹き込まれた雪が解けることにより生成される。[4]

洞窟の入り口は一年中開いており、冬の寒風が洞窟に吹き込み、内部に雪が凍結する。夏には、洞窟内部からの冷たい風が入口に向かって吹き、氷の組成物の溶融を防ぐ。

歴史[編集]

アイスリーゼンヴェルトの最初の公式の発見はザルツブルク出身の自然科学者であるAnton Posseltによる1879年のものであるが、彼は洞窟の最初の200mを調査しただけである。 彼の発見以前は、洞窟は地元民に知られるだけで、彼らは洞窟が地獄の入口であると信じていたため調査しようとは考えなかった。1880年にPosseltは彼の発見を登山雑誌に発表したが、報告はすぐに忘れられてしまった。

ザルツブルク出身の洞穴学者Alexander von Mörkドイツ語版はPosseltの報告を覚えている数少ない人物の一人だった。 彼は、1912年以後何回かの探検を指導し、すぐに他の探検家が続いた。Von Mörk は1914年に第一次世界大戦で戦死し、彼の遺灰を入れた壺が洞内の窪みに置かれている。 1920年に探検者のためのForscherhütteという名称の小屋が作られ、最初の登山道が建設された。 その直後から洞窟は急に人気を集め、旅行者が訪れ始めた。その後、Dr. Oedl Houseという名称の他の小屋が作られ、ウェルフェンとタンネックからの道が作られた。

1955年に索道が設置され、90分の登り道が3分へと短縮された。現在、洞窟はオーストリア森林会社ドイツ語版が所有しており、1928年からザルツブルク洞窟探検協会にリースされている。森林会社は入場料の一部を受け取る。

訪問[編集]

洞窟の入り口

この洞窟は、毎年5月1日から10月26日まで入ることができる。 入場時刻は 7月と8月は9:00 a.m. から 4:30 p.m. までで、5月・6月・9月・10月は、 9:00 a.m. から 3:30 p.m. までである。 洞窟内の気温は、氷点以下であり、温かな服装が必要である。 洞窟内の写真撮影は禁止されている。

ツアーは洞窟の入り口から始まり、中央にPosselt Towerという名前の鍾乳石があるPosselt Hallという名称の大きなホールに入る。ポッセルトタワーを過ぎると一つはAnton Posseltの探査の最遠点を示す灰色のクロスマークが洞窟の壁に書かれている。この地点から最大の氷の成長の領域を表す巨大な組成物で25メートルの高さがあるGreat Ice Embankmentが見える。次に、北欧神話の巨人から名づけられたヒュミル キャッスルがある。 ここには、フリッグ ベールあるいはアイスオルガンと呼ばれる鍾乳石がある。

次に、ツアーは洞窟内でも最も大きなホールの一つであり、von Mörkの遺灰が置かれているAlexander von Mörk Cathedralに入る。ツアーの最終地点は、入口から1km、地下400mにある氷の宮殿である。 訪問者はここからこれまで来た道を入口まで戻ることになる。 洞窟のツアーに要する時間は約1時間15分である。

画像[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ World of the Ice Giants, Werfen”. Planetware Inc. (2006年). 2006年7月31日閲覧。
  2. ^ 中世の城と巨大氷穴 - ヴェルフェン”. オーストリア政府観光局. 2018年5月13日閲覧。
  3. ^ a b Jochen Duckeck (2005年10月4日). “Showcaves of Austria: Eisriesenwelt”. 2006年7月31日閲覧。
  4. ^ Jim Johnson (1999年4月1日). “World's Largest Ice Caves Offer Summer Wonderland”. 2006年7月31日閲覧。

外部リンク[編集]