わりと本格的 絵心教室

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わりと本格的 絵心教室
ジャンル 絵画レッスン
対応機種 ニンテンドーDSi(ニンテンドーDSiウェア
開発元 Headstrong Games(Kuju Entertainment)
発売元 任天堂
人数 1人
メディア ダウンロード販売
発売日 前期
アメリカ合衆国の旗 2009年9月14日
日本の旗 2009年11月18日
欧州連合の旗 2009年12月25日
後期
アメリカ合衆国の旗 2009年9月28日
日本の旗 2009年11月18日
欧州連合の旗 2010年1月8日
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
ESRB: E
その他 使用ブロック数
前期 113ブロック
後期 124ブロック
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わりと本格的 絵心教室』(わりとほんかくてき えごころきょうしつ)は、2009年11月18日任天堂から発売されたニンテンドーDSiウェア。開発はKuju EntertainmentのHeadstrong Gamesブランド。日本国外版のタイトルは『Art Academy: First Semester』、『Art Academy: Second Semester』。前期・後期の2つに分けて配信されている。

2010年6月19日に全てのニンテンドーDSで使用できるパッケージ版『絵心教室DS』(えごころきょうしつディーエス)も発売された。2012年9月13日には続編であるニンテンドー3DS版『新 絵心教室』(しん えごころきょうしつ)が発売された。

2013年8月8日にはWii U版の『絵心教室 スケッチ』(えごころきょうしつ スケッチ)が配信された。

概要[編集]

制作背景[編集]

タイトルにもある通り、絵の描き方についてアドバイスを交えながら実践して学ぶことができるソフトであり、絵の初心者でも進んで絵を描く楽しさを学ぶことができる。公式サイトの関係者コラムでは、アーティスト経験と教習経験のある開発スタッフ達と、絵に関して初心者、あるいは素人な開発・販売スタッフ達のやり取りを反映している事が記されている。スタッフは、プレイしたユーザーが本作を通して絵画、または絵を描くことへの興味を持ったのなら、ユーザー自らが実際の絵画に触れてみたり、さらに深く学んで見ることも勧めて提案している。

ペイントツールとしての仕様[編集]

レッスンとしてのツールと同時に、アクリル絵具[1]を想定して再現した鉛筆画水彩画風のアナログ系ペイントツールとしても機能する。あくまで実際の画材で描くような感じを意識しているため、レイヤー機能アンドゥリドゥ機能は実装されていない(ただし、アンドゥについてはレッスンで類する補助はある(下記の「絵のレッスン」の節を参照))。スポイト機能は実装されているが、採取した色は混色を作る際のサンプルとして使われ、採取した色をそのまま使用することはできない。PC用の機能的なペイントツールと比較すれば不便な点はあるが、緻密な絵画を描くことができる潜在性を持っている[2]

鉛筆は硬度(濃度)が3種類のもの(2H、HB、2B)と消しゴム(細・太の2種)が選択でき、鉛筆を立てる・寝かせる書き方をボタンで選択可能。消しゴムは、1回でさっと消える様なものではなく、段階を経て薄く薄く消えるようになっている。そのため、練り消しゴムのように消す感覚で使用することも可能。絵筆は、平筆と丸筆がそれぞれ細・中・太の3種類用意されている[3]。鉛筆と消しゴムを使用するときは鉛筆モード、絵筆と絵の具を使用するときは水彩モードと呼ばれ、鉛筆モードから水彩モードに移行することはできるが、逆に水彩モードから鉛筆モードにすることはできない仕様である。

絵の具は10色用意されている。この10色の色はパレット上で色を混ぜることができ、10色までストックすることが可能。水を使ってキャンバス上の色を滲ませ、ぼかしたり色を滑らかにすることもできる。また、絵の具の量や水の量も3段階の調節可能である。パレットには色の三原色(サブトラクティブ・ミクシング。今作では赤、青、黄)から2、3次色を挟んで作られたカラーサークルが表示可能で、色を混ぜて作る際、「ある色にある色をどのくらいの濃さで加えると、このような色合いと明度に変化する」といった具合に直観的に変化する色が分かるようになっている。前述のスポイト機能で得た色は、カラーガイドとしてカラーサークル上でピンの形で表示される。

画面は、一段階の拡大やグリッドを表示することが可能で、細かく描いたりモチーフを図りながら描いたりする際の手助けになる。DSのボタンの一部は操作のショートカットとして機能する。

絵のレッスン[編集]

絵のレッスンは、講師役の「ビンス」の指示の元、鉛筆・絵筆画、陰影・明暗・ハイライトの付け方や色の質感・補色、モチーフのとらえ方、遠近法など、基礎的な物から順にステップアップしていく構成。前期の方は基礎的な物を6レッスン、後期はより高度な描写法を4レッスン通して学ぶ。これ以外にも、復習のためのミニレッスンがいくつか用意されている。

流れは、レッスンで学ぶ要素についての説明から入り、その後ビンスが実写を元に少しずつ描いていく手本の絵をモチーフに見ながら、アドバイスを受け進めていく。手本にするモチーフを実物に切り替えることもできる。説明はプレイヤーの任意で進められ、描いていく絵の出来はソフト側で判断せず、プレイヤーの判断に任せられる。途中でうまくいかなくなった場合は、いったん説明段階をさかのぼって説明を聞き直し、描き直せるようになっている。

ビンスがレッスンで説明する内容は、絵を描くための説明以外にも、実際の画家が用いた手法や概念を挟んで説明することもある。

フリーペイント[編集]

フリーペイントモードは、前期・後期ともに共通して収録されているモードで、自由に絵を描くことができる。DSiカメラで撮影した写真を、アルバムから参考画像として読み込み、モチーフにすることができる。補助機能としてカメラで撮影する際、グリッドを表示することができる。また、参考画像はモノクロ、アウトライン、光と影、ぼかしの4種類のフィルタがかけられるようになっており、線を抽出した絵を描くなどの練習画像として使うことができる。

絵の保存[編集]

描いた絵は、DSi本体のアルバムに保存することができ、SDメモリカードに移すこともできる。これにより、メモリーカードを通して描いた絵をパソコンに保存したり、ウェブにアップロードすることができる。アルバムに保存する際、額縁となるフレームを設定可能。また、作業途中の絵も、レッスン・フリーペイントごとに1つだけ保存することができ、同様にSDカードから他の記録媒体に移すことができる。

なお、一度完成させて保存した絵を、フリーペイントモードで上書きして描くことはできない(参考画像にして、見ながら真似ていくことはできる)。

絵心教室DS[編集]

絵心教室DS
ジャンル 絵画レッスン
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 任天堂
人数 1人
メディア DSカード
発売日 日本の旗 2010年6月19日
欧州連合の旗 2010年8月6日
オーストラリアの旗 2010年9月23日
韓国の旗 2010年10月14日
アメリカ合衆国の旗 2010年10月25日
対象年齢 CERO: A
売上本数 日本の旗 33万本[4]
世界 190万本 [4]
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絵心教室DS』は、2010年6月19日に価格2,800円(税込)で発売された、ニンテンドーDS用ソフトとしてまとめられたパッケージ版である。同日に値下げされると共に新カラー3色が発売されたニンテンドーDSiLLに合わせて出された。DSiウェア版2本の内容にフレームとミニレッスンを数点追加して収録しているが、若干仕様が変更されている。

モチーフ用の写真が数十点収録されており、カメラ機能の無いDSでもDS画面内のモチーフとして表示することができる。DSiは従来通りカメラの機能を使うことができる。絵の保存はDSカード内になりSDカードに移すことはできなくなったが、完成した絵や撮影した写真は約80枚程度まで保存でき、途中保存の絵も各3枚まで保存できるようになっている。

なお、体験版としてリンゴの絵を描くレッスンを、他のDSに配信することができる。

初回出荷本数は少なかったが、ほぼ完売する高セールスとなり[5]、任天堂の調査では顧客満足度も高かった事が述べられている[6]

テレビCMでは、女性芸人のイモトアヤコが出演していた。なお、テレビCMのうち最初期に公開されたものでは、イモトの後姿が僅かに映るのみで誰が出演しているのか判別出来ず、その後に公開されたCMで「絵を描いていた」「絵の題材となっていた女性がイモトだった」と判明するという連続構成になっていた。

みんなのニンテンドーチャンネルではオリエンタルラジオの中田敦彦と藤森慎吾が出演。自由体験のはじめて編、中田が波、藤森がリンゴのレッスンを体験するレッスン編、お互いの顔を同時に描きながらデッサンし合う実戦編の3部構成となっている。

新 絵心教室[編集]

新 絵心教室
ジャンル 絵画レッスン
対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 任天堂
人数 1人
メディア 3DSカード
ダウンロード販売
発売日 日本の旗 2012年9月13日
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
売上本数 日本の旗 3万5000本
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新 絵心教室』は、2012年9月13日に任天堂から発売されたニンテンドー3DS用ソフト。

使える画材も前作より増え、鉛筆、絵の具に加え、色鉛筆、パステルも使用出来るようになった。キャンパス、紙も選べるようになった。

また、ダウンロードコンテンツで追加レッスンを購入できる。各150円(税込)。

脚注[編集]

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  1. ^ N.O.M 2010年6月号 No.143 :絵心教室であなたも画伯に! 気軽に始める絵画のレッスン - 3.実際の絵画との違いの冒頭より
  2. ^ 開発スタッフが、本ソフトで描いた絵をインターネット上で見て、その出来具合に驚いていたことが書かれているN.O.M 2010年6月号 No.143 :絵心教室であなたも画伯に! 気軽に始める絵画のレッスン
  3. ^ 開発初期では、絵筆の太さが各6本設定されていたりとかなり詳細な物になっていたが、レッスンでの初心者への配慮や使いこんでいく筆が実際にも限定される事を考慮して3本に収まっている N.O.M 2010年6月号 No.143 :絵心教室であなたも画伯に! 気軽に始める絵画のレッスン
  4. ^ a b 任天堂株式会社2011年3月期決算説明会(2011年4月26日開催)参考資料” (日本語). 任天堂 (2011年4月26日). 2011年4月29日閲覧。
  5. ^ MD松尾のヒット解析 : ラブプラス、モンハン、ときメモ……注目作目白押し 「絵心教室」大欠品” (日本語). 毎日新聞デジタル (2010年6月22日). 2011年10月20日閲覧。
  6. ^ 任天堂株式会社 2010年6月29日(火) 第70期 定時株主総会” (日本語). 任天堂株式会社 (2010年6月29日). 2011年10月20日閲覧。

同系ソフト[編集]

関連項目[編集]

  • シガタケ
    • 本ソフトを使用した緻密なイラストをインターネット上にアップロードして話題に。その後、本ソフト公式サイト上の映像企画に参加。なお、上記アーティストになろう!シリーズについても、それで描かれたイラストがアップロードされている。

外部サイト[編集]