ゆずソフト

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ゆずソフト
ジャンル アダルトゲーム
企業名 株式会社ユノス
審査 ソフ倫
デビュー作 ぶらばん! -The bonds of melody-
2006年7月28日
最新作 千恋*万花
2016年7月29日
公式サイト Yuzu-Soft Official WEB PAGE
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ゆずソフト(Yuzu-Soft)は、株式会社ユノスのアダルトゲームブランドである。開発室を大阪府大阪市に置いている。

沿革[編集]

創業スタッフはFamishin、こぶいちむりりん、天宮りつ、煎路、ろど、の6名。この全員がかつてはスタジオメビウスに所属しており、『SNOW』といった作品の開発に携わっている。

Famishinがこれまでやったことのないゲームを作りたいと考えて退職、同僚だったむりりん・こぶいち・ろども辞めることになったため、共に同人ブランドを立ち上げた[1]。その後Famishinから声をかけられた煎路が加わる[1]。ブランドデビュー作の『ぶらばん! -The bonds of melody-』を作る際にグラフィッカーが足りなかったため、制作終了後に当時フリーだったモドキに声をかけ、入社となった[1]

同人サークル『チームエグゾーダス』を結成、2005年12月30日に同人ゲーム『しょうよん! コドモ☆ちゃれんじ』をコミックマーケット69で発売(のち有料ダウンロード販売)。

この「チームエグゾーダス」を母体にFamishinを代表として法人化、ブランド名を現在の「ゆずソフト」に定め、2006年7月28日に『ぶらばん! -The bonds of melody-』でデビューした。「チームエグゾーダス」の方は2007年10月31日をもって活動を停止し、ホームページも閉鎖された。

なお社名の由来は、名前を決める議論中にゆずサワーを飲んでいたことと、柑橘系のものを名前に入れると売れるような気がしたからである[1][2]

特徴[編集]

作品企画は、まず週一のスタッフ会議で全員が企画書(A4用紙2~3枚程度)を出し、新作の場合はそのまま全員で数日間話し合い、まとまった企画を新作として発表する[1]。『ぶらばん! -The bonds of melody-』(Famishin)、『E×E』(天宮)、『夏空カナタ』(ろど)は企画者がそのままディレクターとなったが、『天神乱漫 -LUCKY or UNLUCKY!?-』はむりりんが企画を出したものの原画とディレクターの兼業は厳しいため、煎路がディレクターを務めた[1]

アダルトゲームブランドとしては数少ない、一度も発売延期を実行せずに開発を遂行している組織。その一方で多くのユーザーからファンディスクの要望があるようだが、「過去には振り返らない」という方針を持ち、携帯ゲームに移植されてシナリオを追加した「天神乱漫」を除けば、そのような措置は一切取らない姿勢を取っている[2]

第6作目「DRACU-RIOT!」の発売を期に、2011年10月末に公式サイトをリニューアル。ブログなどのコンテンツの参加にはTwitterのアカウントを介したユーザー登録が必須となった。公式サイトは第8作目「サノバウィッチ」の制作発表、第9作目「千恋*万花」の情報公開を期にリニューアルされた。

作品[編集]

ぶらばん! -The bonds of melody-
第1作目の作品で、2006年7月28日に発売された。
E×E(エグゼ)
第2作目の作品で、2007年6月1日に発売された。
夏空カナタ
第3作目の作品で、2008年5月23日に発売された。
天神乱漫 -LUCKY or UNLUCKY!?-
第4作目の作品で、2009年5月29日に発売された。
のーぶる☆わーくす
第5作目の作品で、2010年12月24日に発売された[3]。ゆずソフトの5周年記念作品でもある[4]。本作は、一般市民である主人公が大企業の御曹司の影武者となって名門校に通い、そこで出会った女性達と恋仲になるという物語である[5]。2010年の美少女ゲーム年間売り上げランキングでは『Getchu.com』による集計で11位を獲得し[6]、『Getchu.com』の美少女ゲーム大賞2010では総合部門で7位となった[7]
DRACU-RIOT!
第6作目の作品で、2012年3月30日に発売された[8]。アクア・エデンという人間と吸血鬼が共存する海上都市が舞台であり、人間から吸血鬼となった主人公が種族の壁に戸惑いながら、人間や吸血鬼の少女と恋愛をする物語である[9]。本作では新規顧客開拓のため、漫画化・パンフレット配布・ガレージキットの制作・スマートフォンアプリの無料配信などが試みられた[10][11]。2012年の美少女ゲーム年間売り上げランキングでは『BugBug』による集計で2位を獲得し[12]、『Getchu.com』の美少女ゲーム大賞2012では総合部門で2位となった[13]。本作には3種の漫画が存在し、それぞれ季野このき河南あすか牛乳リンダが作画を行った[14][15][16]
天色*アイルノーツ
第7作目の作品で、2013年7月26日に発売された[17]。作品のコンセプトは「キャラ萌え」であり[18]エルフやセリアンスロープ(獣人)などの架空の種族が住む空に浮かぶ島を舞台としている。シナリオは、空に浮かぶ島で教鞭を執る主人公が生徒や同僚の女性たちと恋仲になるという展開である[19]。2013年の美少女ゲーム年間売り上げランキングでは『BugBug』による集計で1位を獲得し、『BugBug』の「2013年読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング」では総合部門で5位となった[20]。美少女ゲーム雑誌では、キャラクターデザインや恋愛描写に関して好意的な意見が寄せられた[21][20]。本作は、季月えりかによる漫画がKADOKAWAから発売されている[22]
サノバウィッチ
第8作目の作品で、2015年2月27日に発売された。
千恋*万花
第9作目の作品で、2016年7月29日に発売された。
RIDDLE JOKER
第10作目の作品で、2018年3月30日に発売される予定。

スタッフ[編集]

  • 代表・音楽・音響効果担当
    • Famishin:ゲームマニアであり、名義も「ファミコンしんちゃん」という幼少時代のあだ名に由来している[23]
  • 原画担当
  • シナリオ担当
    • 天宮リツ:媒体や作品によっては「りつ」と平仮名で表記されることがあり、これについては本人は「何で両方あるのか自分でも分からないからどちらでもいい」と語っている[2]
  • グラフィック担当
    • 煎路:『天神乱漫』『天色*アイルノーツ』ではディレクターも担当。2015年12月31日にて退社し、今後は外注としてかかわっていく予定[24]
    • モドキさん:2006年11月入社
  • HPデザイン・ムービー・その他雑務担当
    • ろど:名義は本人が好きな映画監督「ロドリゲス」から取っている[25]。ゆずソフト以外にも『ナツユメナギサ』を初めとするSAGA PLANETSの作品のムービーも製作している。『夏空カナタ』『DRACU-RIOT!』『サノバウィッチ』ではディレクターも担当。

ゆずソフト所属ではない関係者[編集]

  • 声優
    • 榊原ゆい:『ぶらばん!』から『DRACU-RIOT!』までの歴代作品の主題歌を担当(『夏空カナタ』のみエンディング)。初期にはヒロイン役等でも出演。
    • みる:『ぶらばん!』から『のーぶる☆わーくす』までの歴代作品に連続出演[26]。作品発売前のカウントダウンフラッシュでは、彼女が演じた歴代のキャラが総出演する回が必ずあった。また両者とも、インターネットラジオ『オーラの滝』のパーソナリティを務めた。
    • 夏野こおり:『夏空カナタ』から『天色*アイルノーツ』までの5作品に連続で出演していた。『ゆず生らじお』1周年記念放送会では、特別コメントを寄せた。
  • シナリオライター
    • 玉沢円:『夏空カナタ』参加。
    • 北川晴:『天神乱漫』、『のーぶる☆わーくす』参加。
    • J・さいろー:『のーぶる☆わーくす』、『DRACU-RIOT!』[27]、『天色*アイルノーツ』参加。
    • 姫ノ木あく:『DRACU-RIOT!』[27]参加。
    • 鏡遊:『天色*アイルノーツ』参加。
    • 紺野アスタ:『天色*アイルノーツ』参加。
    • 保住圭:『サノバウィッチ』参加
    • 籐太:『サノバウィッチ』、『千恋*万花』参加
  • SD原画家
    • セレビィ量産型:『天神乱漫』参加。
    • こもわた遙華:『のーぶる☆わーくす』、『DRACU-RIOT!』[27]、『天色*アイルノーツ』、『サノバウィッチ』、『千恋*万花』参加。
  • その他
    • よう太:イラストレーターだが、『E×E』においてアニメパートを担当。
    • Angel Note:音楽制作チーム。歴代ゆずソフト作品の主題歌、BGMの編曲などを担当。
    • ダニー・チュー:「Culture:Japan」のMCで有名な所謂「オタク文化」に良識を持つ人物。『DRACU-RIOT!』制作に連動し、技術力を提供して公式サイトのリニューアルに貢献した。

ゆず生ラジオ[編集]

第6作『DRACU-RIOT!』を期にニコニコ動画で配信され始めた生放送番組。スタッフのろどが顔出しで番組を進行し、同業のFamishinと煎路が裏方から進行を補佐していた[28]が、煎路の退社などもあり現在はろどのみで放送を行っている。 放送日は基本的に毎週金曜日。放送時間は新作発表から発売直後までの繁忙期(1期、3期、5期、7期)は午後9時半から、新作発売後から次回作発表までの閑散期(2期、4期、6期)は午後7時半から1時間。

ゆず・ぱら[編集]

正式名称は「ゆずソフトパラレルヒロインズ」。

2013年から2014年9月30日まで稼働した、ゆずソフトの歴代作品のヒロインを扱ったソーシャルゲーム。プラットフォームはMobage

ゲームそのものに性的な描写はないが、「Mobage」登録時の生年月日から自動逆算されて、18歳未満はプレイできない仕様になっている(「ゆず生」でのろど曰く「一部のイラストでボディの線がくっきりしちゃってる」)。

メインイラストレーターのこぶいちむりりんこもわた遙華に加え、多数のイラストレーターがゲストとしてイラストを提供している。また自社のキャラクターソングや、他社の雑誌の付録にスペシャルカードのシリアルコードを同封させたりといくつかコラボを実現している。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f TECH GIAN(2010年8月号) pp.92-95.
  2. ^ a b c 「のーぶる☆わーくすオフィシャルビジュアルファンブック」スタッフ座談会より。
  3. ^ 『PUSH!!』第17巻第2号(2011年2月号)、114頁。
  4. ^ 『TECH GIAN』第14巻第10号(2010年8月号)、86-95頁。
  5. ^ 財閥御曹司の影武者となって、お嬢様たちとセレブな学院生活を楽しもう! 『のーぶる☆わーくす』12月24日発売!”. Game-Style (2010年11月1日). 2016年3月4日閲覧。
  6. ^ Getchu.com :PCゲーム館 2010年・年間セールスランキング”. Getchu.com. 2016年3月4日閲覧。
  7. ^ Getchu.com 美少女ゲーム大賞2010 総合部門-投票結果発表-”. Getchu.com. 2016年3月4日閲覧。
  8. ^ 『PUSH!!』第18巻第1号(2012年1月号)、100-101頁。
  9. ^ 『PUSH!!』第18巻第3号(2012年3月号)、48-49頁。
  10. ^ 『PUSH!!』第18巻第4号(2012年4月号)、28-35頁。
  11. ^ 『TECH GIAN』第16巻第7号(2012年5月号)、57-61頁。
  12. ^ 「2012年読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング」。
  13. ^ 美少女ゲーム大賞2012 -総合部門投票・結果発表- Getchu.com”. Getchu.com. 2014年12月12日閲覧。
  14. ^ Dracu-riot! (メディアファクトリー): 2012|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”. 国立国会図書館. 2014年12月13日閲覧。
  15. ^ ドラクリオットHONEY! = DRACU-RIOT!HONEY! (アース・スターエンターテイメント): 2012|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”. 国立国会図書館. 2014年12月13日閲覧。
  16. ^ DRACU-RIOT!Canopus (KADOKAWA): 2013|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”. 国立国会図書館. 2014年12月13日閲覧。
  17. ^ 『PUSH!!』第19巻第4号(2013年4月号)、52-59頁。
  18. ^ 『DENGEKI HIME』第13巻第11号(2013年8月号)、12-19頁。
  19. ^ 空に浮かぶ不思議な島で、可愛い教え子に囲まれたイチャラブ教師生活を満喫しよう! 『天色*アイルノーツ』7月26日発売!”. Game-Style (2013年6月7日). 2014年12月1日閲覧。
  20. ^ a b 「2013年読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング」。
  21. ^ 「編集部㊙座談会2013」。
  22. ^ 『天色*アイルノーツ』(漫画版)、182頁。
  23. ^ 『TECH GIAN』2011年1月号、81頁。
  24. ^ お知らせ”. 2015年12月10日閲覧。
  25. ^ 本人がツイッター上で発言。
  26. ^ 。『ぶらばん!』から『のーぶる☆わーくす』までの通算5作品出演は、『天色*アイルノーツ』時点で、『夏空カナタ』から連続出演の夏野こおりと同数
  27. ^ a b c DENGEKI HIME』2011年12月号、アスキー・メディアワークス、30頁
  28. ^ 当初は「ゲスト」と自称していたもののほぼ毎週参加することから、「レギュラーゲスト」と呼ばれていた

参考文献[編集]

のーぶる☆わーくす
  • 「のーぶる☆わーくす」、『TECH GIAN』第14巻第10号、株式会社エンターブレイン、2010年8月、 86-95頁。
  • 「のーぶる☆わーくす」、『PUSH!!』第17巻第2号、株式会社マックス、2011年2月、 114頁。
DRACU-RIOT!
  • 「DRACU-RIOT!」、『PUSH!!』第18巻第1号、株式会社マックス、2012年1月、 100-101頁。
  • 「DRACU-RIOT!」、『PUSH!!』第18巻第3号、株式会社マックス、2012年3月、 48-49頁。
  • 「DRACU-RIOT!」、『PUSH!!』第18巻第4号、株式会社マックス、2012年4月、 28-35頁。
  • 「DRACU-RIOT!」、『TECH GIAN』第16巻第7号、株式会社エンターブレイン、2012年5月、 57-61頁。
  • 「2012年読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング」、『BugBug』第22巻第4号、サン出版、2013年4月、 124-137頁。
天色*アイルノーツ
  • ゆずソフト 『天色*アイルノーツ』 KADOKAWA、2014年ISBN 9784040662770(漫画版)。
  • 「天色*アイルノーツ」、『DENGEKI HIME』第13巻第11号、アスキー・メディアワークス、2013年8月、 12-19頁。
  • 「天色*アイルノーツ」、『PUSH!!』第19巻第4号、株式会社マックス2013年4月、 52-59頁。
  • 「2013年読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング」、『BugBug』第23巻第4号、マガジン・マガジン、2014年4月、 122-133頁。
  • 「編集部㊙座談会2013」、『BugBug』第23巻第4号、マガジン・マガジン、2014年4月、 149-155頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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