ゆうゆうバス (熊谷市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

熊谷市ゆうゆうバス(略称:ゆうゆうバス)は、埼玉県熊谷市が企画・運営しているコミュニティバス。6系統を民間乗合バス事業者3社に委託して運行している。

概要[編集]

熊谷駅南口・籠原駅南口・熊谷スポーツ文化公園(くまがやドーム方面)・熊谷市役所(市役所前)・妻沼行政センター大里行政センター江南行政センターなどを結ぶ路線を束ねたものである。

一般路線や他のコミュニティバスとの乗り継ぎについて[編集]

周辺市町との接続について
周辺市町へは一切乗り入れず、行田市のJR行田駅まで約500メートルという近距離に停留所があるが、乗り入れたり、ルート上最短距離の位置に停留所を設けるなどの乗り継ぎ対応は行っていない。
なお、ソシオ流通センター駅は行田市と共同開設であることから、さくら号に加え、行田市内循環バス西循環コースが乗り入れている(特別に乗り継ぎを考慮したダイヤというわけではない)。
また、かつては、長島記念館に吉見町町内巡回バスが乗り入れ、ひまわり号と乗り継ぎ可能にしていた時期があったが、乗り継ぎ客は多くなく、終了している。ただし、2016年より、熊谷市地域公共交通会議に吉見町が参加し、再度連携について検討している。
一般路線バスとの接続について
一般路線バスも基本的に熊谷駅籠原駅以外では乗り継ぎできないが、後に妻沼聖天前では朝日自動車の施設に乗り入れるようになった。
また、ゆうゆうバスの路線図に一般路線バスの路線・停留所も記述されており、徒歩での近隣の停留所を利用した乗り継ぎが可能となっている(ダイヤが接続されているわけではない)。

歴史[編集]

前身[編集]

旧熊谷市ゆうゆうバス[編集]

旧熊谷市のゆうゆうバスは、下奈良時花-上之荘-市役所前-熊谷駅南口-運動公園-籠原駅南口-別府荘間を往復するブルーのバス・ムサシトミヨ号と、上之荘-熊谷駅南口-市役所前-熊谷駅南口-運動公園-籠原駅南口を往復するピンクのバス・さくら号の2系統を運行していた。

1994年7月20日にオープンした屋内プール(現 アクアピア)のオープンを機に翌7月21日に試験運行を開始した熊谷運動公園送迎バス(無料)がルーツとなる。この送迎バスは熊谷駅方面を回る東コースと籠原駅方面を回る西コースが設定され、協同観光バスに委託されていた。その後、1997年7月には、市内循環バス(無料)の試験運行を開始、東側3コースと西側2コースが設定された。1999年10月1日に100円の運賃を設定し、ルート変更をした上で秩父鉄道観光バスへの委託に変更(運行主体として委託)、正式スタートとなった。また2000年4月には、車両が置き換えられた(新市となり、2014年に秩父鉄道観光バスが撤退するまで使用)。愛称「ゆうゆうバス」この時から設定(市民公募)された。さらに、旧熊谷市・旧妻沼町・旧大里町の合併決定に伴い、2005年4月1日に改正を行い、ブルーのバスの起点と終点を結ぶ延伸ルートを循環バスの無かった旧妻沼町経由で設定、循環路線化し、ムサシトミヨ号を反時計回りに新設のグライダー号を時計回りに設定、現行のルートに変更となる。

旧大里町ひまわり号[編集]

大里町のひまわり号は、熊谷駅南口-大里町役場(当時)-長島記念館を結んでおり、旧大里町民の生活の交通手段となっていた。かつては、熊谷駅北口と旧大里町域を結ぶ路線バス・熊谷駅-大里吉見線(東武鉄道直営時代の東武バス運行)があったが、利用者減により廃止された。しかし、生活の交通手段だったバスが廃止されたのは痛手で、旧大里村が自主運行で村営バス「ひまわり号」として1994年4月より運行を開始した。後に町内の観光バス事業者北斗交通に運行を委託している。さらに、旧熊谷市・旧妻沼町・旧大里町の合併決定に伴い、2005年4月1日からは北斗交通を運行主体に変更した。なお、埼玉県より「市町村廃止代替貸切バス路線確保対策費補助金」の交付を受けており、それは現在でも続いている。つまり、ひまわり号は正確には廃止代替バスになる。

2005年10月-2018年9月[編集]

2005年10月1日以前に旧熊谷市域で運行していた同名のバスと、旧大里郡大里町のコミュニティバスをそのままひとくくりにしたコミュニティバスである。合併後は、2009年度から2010年度にかけて開催された地域公共交通会議での協議と「熊谷市地域公共交通総合連携計画」のパブリックコメントの募集を経て、2011年10月1日より、現行路線の一部変更と新規路線2路線(国際十王交通に委託)を追加した。 2014年4月1日からは、さくら号・グライダー号・ムサシトミヨ号の運行会社が、秩父鉄道観光バスから協同観光バス(現協同バス)に変更され、一部ルートが変更された。

2018年10月-[編集]

2018年10月に、これまでのグライダー号・ムサシトミヨ号が同じ区間の時計回りと半時計回りの関係だったのをやめ、さくら号も含めて区間の分割や変更を行い、新車両も活用して路線を新しく作り直すレベルの大規模再編を実施予定[1]

  • グライダーワゴン」:ワゴン車両1台を新規導入、下記2系統を運行
    • 妻沼循環(5本)
      妻沼地域東部を循環し、路線バスとの結節も図る。
    • 妻沼行政センター - 別府荘 - 籠原駅北口(5往復)
      旧グライダー・ムサシトミヨ号の妻沼地域西部と籠原地区を結ぶ区間を継承するが、籠原駅南口発着を止め、今後整備が完了する妻沼側に近い籠原駅北口へ乗り入れる形に変更する。
  • グライダー号」:下記区間を運行するよう再編
    • 妻沼行政センター - スポーツ文化公園 - 熊谷駅(5往復)
      旧グライダー・ムサシトミヨ号の妻沼地域東部と熊谷駅を結ぶ区間を継承するが、速達性を重視し、停留所を大幅に減らし、通過となる停留所はグライダーワゴンでカバーするが、乗り継ぎについては考慮しないとしている。
  • ムサシトミヨ号」:下記2系統の運行をするよう再編
    • 熊谷駅 - 久下 - 上之荘(4.5往復)
      元のルートから離れ、旧さくら号の熊谷駅以東の区間を往復する。
      これにより、ムサシトミヨ号が「ムサシトミヨ保護センター入口」停留所を経由することになる。
    • 籠原駅 - 久保島 - 熊谷駅(4往復)
      旧さくら号とグライダー・ムサシトミヨ号の一部区間を統合・継承。
  • さくら号」:下記区間を運行するように再編
    • 籠原駅 - 三尻 - 熊谷駅(8往復)
      旧さくら号の一部区間を継承し、直実号の減便分をカバー。
  • 直実号」:利用者の少ない朝夕を減便して7便とし、時計回りルートのみの片循環に戻す。
  • 「ひまわり号」「ほたる号」については、変更しない。

料金[編集]

  • 運賃は100円均一。未就学児、障害者手帳所持者とその介助・付添人1人、ゆうゆうパス70を所持する70歳以上の運転免許返納者は無料。
  • 全線共通1日乗車券は300円、車内で購入する。
  • PASMO等は使用できない(2011年10月参入の国際十王交通は一般路線バスにPASMOを導入しているが、ゆうゆうバスには導入していない)。
  • PASMOの代わりに2015年1月10日より回数券を導入、1000円で11回分、車内で購入する。

路線[編集]

主な経由地を記載 いずれの路線も朝・夕夜間を中心に一部区間をショートカットする便がある。詳細は時刻表を参照。

第1系統 さくら号[編集]

運行事業者:協同バス(本社)
2014年3月31日までは、秩父鉄道観光バス行田自動車営業所が運行していた。
  • 上之荘 - ソシオ流通センター駅(2017年4月1日より) - 熊谷流通センター中央 - 久下 - 熊谷駅南口 - 運動公園 - 三尻 - 籠原駅南口
    同ルートを往復する。市立熊谷図書館の移動図書館車の愛称もさくら号である。
    2011年10月1日より、久下・大井地区に停留所4ヶ所を追加。
    2015年1月10日より、熊谷駅南口-市役所方面-熊谷駅南口間のルートに乗り入れる便を1日上下1本ずつに削減、市役所方面へのアクセス手段を直実号主体に変更。
    2017年4月1日より、時刻表上、全便が市役所方面に乗り入れていない(当該停留所の時刻が空欄)ように見えるが、路線図上はルートが残っている。また、ソシオ流通センター駅や熊谷流通センター方面への乗り入れを開始。
    • なお、籠原駅南口方面行きは1便が久下公民館始発で運動公園-籠原駅南口間ショートカット・5便がソシオ流通センター駅止まり、上之荘方面行きは2便が熊谷駅南口止まり、5便が無くなっており、他の路線と比べても不規則な運行となっている。

第2系統 グライダー号・第3系統 ムサシトミヨ号[編集]

運行事業者:協同バス(本社)
2014年3月31日までは、秩父鉄道観光バス行田自動車営業所が運行していた。
  • 妻沼行政センター - 上之荘 - 熊谷駅南口 - 運動公園 - 籠原駅南口 - 別府荘 - 妻沼行政センター
    このルートの通り運行する(時計回り)グライダー号。このルートを逆周り運行する(反時計回り)ムサシトミヨ号。
    2011年10月1日より、妻沼地区を中心に各地に停留所追加(一部停留所は、日中のみの経由)、その内「妻沼聖天前」停留所は朝日自動車の路線バス停留所との共用。
    2015年1月10日より、流通センターに乗り入れ(1日各1本ずつのみ。従来流通センターに乗り入れていた路線バス熊谷駅-流通センター-行田折返し場線が廃止されたことに伴う)及び道ヶ谷戸、市ノ坪南に停留所を追加。
    2017年4月1日より、流通センター乗り入れを廃止、一部停留所を移転・新設した。

第4系統 ひまわり号[編集]

運行事業者:北斗交通(本社)
  • 長島記念館 - 大里行政センター - 熊谷駅南口
    同ルートを往復する。なお、熊谷駅南口行きの始発便および2便目は、健康スポーツセンター前・太陽の園入口は通過する。
    2011年10月1日より、保健センター前・村岡東・福島病院南の3停留所を追加(保健センター前停留所は朝夕は通過)。
    長島記念館行きは、方向幕を「大里」(英表記:TO OHSATO)としている。


第5系統 ほたる号[編集]

運行事業者:国際十王交通熊谷営業所

2011年10月1日運行開始。

  • 江南行政センター - 熊谷駅南口 - 江南行政センター - 籠原駅南口 - 江南行政センター
    同ルートの片道循環(物理的には熊谷駅南口 - 江南行政センター - 籠原駅南口間の単純な往復であり、1回の乗車で駅を跨いで利用する必要性はない。乗務員休憩等は2駅側で行われていて、特に3便では籠原駅にて一旦車庫に引き上げて2時間近く休止となる)。
    2017年4月1日より、一部停留所を新設。
    2018年4月より、一部時間帯の渋滞による運行遅延の対応で、2・3便で所要時間を延長し、その代替として、6便の江南行政センター - 籠原駅南口間の往復を廃止(行政センター-熊谷駅-行政センターで終了)。

第6系統 直実号[編集]

運行事業者:国際十王交通熊谷営業所

2011年10月1日運行開始。

  • 熊谷駅南口 - 星川通り・鎌倉町通り - 市役所 - 熊谷駅東口 - 星川通り - 熊谷駅南口
    同ルートの右回り便(→の方向)と左回り便(←の方向)を交互に運行。
    従来は同ルートの片道循環(時計回り、現右回り)であったが、2015年1月10日に偶数便を反時計回りの左回り便に変更し、利便性を向上(たたし、1台のバスで便ごとに進行方向を切り替えているだけであり、右回りと左回りを目的地に合わせて選択することはできない)。さくら号に代わり、市役所方面のアクセス主体路線となる。
    2017年4月1日より、母子健康センターへの乗り入れを開始。

その他[編集]

運休・運転変更日について[編集]

  • 1月1日-1月3日の間運休となる(2011年10月の再編前は、さくら号・グライダー号・ムサシトミヨ号は12月29日-1月3日の間、ひまわり号は1月1日-1月3日の間となっていた)。
  • 毎年8月に開催される熊谷花火大会開催時に、熊谷駅南口ロータリーが閉鎖されることに伴い、その時間に熊谷駅を発着するひまわり号が全区間運休になる。その他路線もその時間帯は、熊谷駅南口を経由しない。

そのほか[編集]

市担当部署[編集]

  • 総合政策部企画課企画調整担当

使用車両[編集]

2016年3月現在、全路線とも日野ポンチョ(2代目ロング2ドア)を使用している。 2018年10月より、ワゴン車両を1台投入する計画となっている[2]

路線毎に、公募して市が指定した専用のデザインが施された専用車両各1台(ひまわり号は2台)を各運行事業者がそれぞれ所有し、毎日運用しており、予備車は用意していない。 そのため、修理・点検等で使用できない場合の代車は各社が汎用的に用いる一般車両となっている。

また、熊谷市は、『ラグビーワールドカップ2019』開催地のひとつであるため、2017年より、全車両が希望ナンバー「2019」のワールドカップ特別仕様ナンバープレートに変更されている。

  • さくら号は、路線名の元となった桜色をベースに桜の花びら、熊谷うちわ祭やニャオざねなどがデザインされている。
  • グライダー号は、青い空をイメージした薄い青色をベースに路線名の元となったグライダーや妻沼聖天山、刀水橋、えんむちゃんといった妻沼地域をイメージしたデザインとなっている。
  • ムサシトミヨ号は、元荒川の清流をイメージした水色をベースに路線名の元でデフォルメされたムサシトミヨがデザインされている。
秩父鉄道観光バスが運用していた旧さくら号
秩父鉄道観光バスが運用していた旧ムサシトミヨ号(左)・旧グライダー号(右) 秩父鉄道観光バスが運用していた旧ムサシトミヨ号(左)・旧グライダー号(右)
秩父鉄道観光バスが運用していた旧ムサシトミヨ号(左)・旧グライダー号(右)
秩父鉄道観光バス時代、さくら号ではいすゞエルガミオ(小型タイプ)、ムサシトミヨ号では三菱ふそうエアロミディ(小型タイプ)、グライダー号では日野・リエッセを使用していた。
  • ひまわり号は、青色をベースに名称の元となったヒマワリがデザインされている。車両後部には運行する北斗交通の観光車両にデザインされている北斗七星の星座も描かれている。
旧ひまわり号
2016年2月17日までは、いすゞ エルガミオ及び三菱ふそう・エアロミディ(共に小型タイプ)を旧大里町時代より使用していた。エアロミディは2台体制にする際に追加投入したもの。(エルガミオと比べて)車歴の浅いエアロミディが代車用として車籍が残されている。
  • 直実号は、日本有数の暑さとなる夏をイメージした赤色をベースに路線名の元となった鎌倉時代の武将・熊谷次郎直実星川の写真、あついぞ!熊谷のマスコットであるあつべぇがデザインされている。
  • ほたる号は、紫色をベースに名称の元となった江南地区のホタルが飛び交っている様子がデザインされている。
    直実号・ほたる号の代車は、国際十王交通所有の一般乗合車両のうち、いすゞ・エルガミオ(小型タイプ)を使用。
    運行開始当初、ポンチョにデザインが施されるまでの間の仮車両として、直実号に日野・リエッセ(国際十王交通標準デザイン)を使用していた(ほたる号の仮車両はエルガミオ)。

その他の市企画バス[編集]

ゆうゆうバス扱いではないが、熊谷市が企画して、毎年紫陽花の季節に運行されている無料バスがある。 籠原駅と妻沼地区を往復する。

小さないい旅 無料シャトルバス
協同観光バスに委託

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]