やすらぎの郷

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やすらぎの郷
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜 - 金曜 12:30 - 12:50(20分)
放送期間 2017年4月3日 - 9月(予定)
放送国 日本の旗 日本
制作局 テレビ朝日
製作総指揮 五十嵐文郎(テレビ朝日)
演出 藤田明二
阿部雄一
池添博
唐木希浩
脚本 倉本聰
プロデューサー 中込卓也(テレビ朝日)
服部宣之(テレビ朝日)
河角直樹(国際放映
出演者 石坂浩二
浅丘ルリ子
有馬稲子
五月みどり
野際陽子
加賀まりこ
藤竜也
ミッキー・カーチス
八千草薫
山本圭
常盤貴子
松岡茉優
草刈民代
風吹ジュン
名高達男
音声 ステレオ放送(解説放送実施)
字幕 字幕放送
オープニング 中島みゆき「慕情」
外部リンク 『やすらぎの郷』公式サイト
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やすらぎの郷』(やすらぎのさと)はテレビ朝日系列帯ドラマ劇場』(おびドラマシアター)枠(毎週月曜 - 金曜12:30 - 12:50)にて、2017年4月3日から放送中の、同枠第1作となる帯ドラマである[1][2]倉本聰のオリジナル脚本作品。主演は石坂浩二で、浅丘ルリ子有馬稲子加賀まりこ五月みどり野際陽子八千草薫藤竜也ミッキー・カーチス昭和を代表する俳優が共演する。

概要[編集]

俳優歌手ミュージシャン脚本家などの昭和世代にテレビの世界で活躍した人物だけが入居する、東京近郊の老人ホームやすらぎの郷 La Strada(ラ・ストラーダ[注 1])」を舞台に、“家族の絆”・“友情”・“愛情”・“死”などをテーマに、ユーモラスかつシリアスに描く。

テレビ朝日が設けるシルバー向けの新・帯ドラマ枠『帯ドラマ劇場』の第1作として放送されている作品で[3]、脚本家の倉本聰が「夜のゴールデンタイムに若者向けのドラマが数多く放送され、大人の観るドラマが少ない」として本作を企画、その企画を受け入れたテレビ朝日が「大人のための帯ドラマ」枠を新たに創設した[4]。本作は2クールを予定している[5]

『帯ドラマ劇場』枠としての初回かつ同枠第1作である本作品初回の2017年4月3日放送分の視聴率は8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)を記録し、同時間帯[注 2]の前4週[注 3]平均から3.0ポイント上昇、同時間帯の他局の情報・バラエティ番組を上回って、中高齢の視聴者向けの新設枠として好スタートを切った[6][7]

本作初週に限り、後座番組『ワイド!スクランブル・第2部』の冒頭では本作を観た出演者が感想を述べる演出が行われた。

ストーリー[編集]

登場人物[編集]

菊村栄(きくむら さかえ)
演 - 石坂浩二
数多くのテレビドラマの脚本を手掛けた脚本家。愛煙家で、近年の禁煙ブームを嫌っている。
律子が認知症になってからは脚本の執筆も在宅でしか出来なくなったが、認知症が悪化するにすれ在宅での執筆も困難となり、事実上の断筆状態となっていた。しかし、「やすらぎの郷 La Strada」に入居してからは、再会した旧友の俳優陣から脚本を書くよう個人的に頼まれている。また、冴子とマヤからは“栄(えい)ちゃん”の愛称で呼ばれている。
「やすらぎの郷 La Strada」ではヴィラの203号室に入居するが、かつてそこに入居しており、最後には自殺した栗山たかこの件での騒動の末、マヤの提案により部屋の模様替えを行い、たかこが使っていた家具の数々をマヤが手放した物に入れ替えた。
白川冴子(しらかわ さえこ)
演 - 浅丘ルリ子
国民的人気女優。愛称は“お嬢”。かつて203号室で暮らしていたが、栗山たかこの幽霊と思しき怪現象の末、わずか3ヵ月で部屋を代えた。
及川しのぶ(おいかわ -)
演 - 有馬稲子
シャンソン歌手。お酒好き。
水谷マヤ(みずたに -)
演 - 加賀まりこ
きつい口調が特徴の女優。冴子とは犬猿の仲。また、昔から他者の心を読むのに長けており、それを遠慮なく追及するためどんな男とも長続きしなかった。
三井路子(みつい みちこ)
演 - 五月みどり
歌手としてデビューし、女優に転身。栄が脚本を手がけた作品で受賞歴がある。かつて203号室で暮らしていた大女優の栗山たかことは「お姉様」と慕っていた仲であり、彼女と話し合って構想を作った「女の一生」を題材にした、自分が主役の舞台の脚本を書くよう栄に頼む。なお、彼女とたかこが構想を練った「女の一生の3つのターニングポイント」とは、「処女を失う時・男に金で抱かれる時・男に相手にされなくなってから、金で男に抱かれるようになる時」という、栄を仰天させるものであった。
霊感が強いと自称し、203号室での怪現象をたかこや彼女の死後に息を引き取った飼い猫の霊が現象であると主張するが、彼女の霊感絡みの発言の中には脚本を書く気は無いと言う栄に「嘘。書きたいと顔に書いている」と否定したり、怪現象を止める方法として「お姉様の望み通りの脚本を書いて」と頼むという、彼女自身の願望を栄に押し付ける口実じみたものが含まれており、栄からも脅迫かと疑われるなどいささか胡散臭い。
井深凉子(いぶか りょうこ)
演 - 野際陽子
女優。栄や律子とはプライベートでも親交が深い。
高井秀次
演 - 藤竜也
伝説の男優。
真野六郎(まの ろくろう)
演 - ミッキー・カーチス
個性派男優。かつて賭博で何度も捕まったことがある。愛称は“マロ”。
九条節子(くじょう せつこ)
演 - 八千草薫
戦前から活躍する女優。90歳を過ぎても美しさを保っている。愛称は“姫”。
岩倉正臣(いわくら まさおみ)
演 - 山本圭
時代劇で人気を博した男優。自らの主演作「大納言シリーズ」が大ヒットしたことから、愛称はそのまま“大納言”。大納言シリーズには関連作品として「中納言シリーズ」と「少納言シリーズ」がある。
松岡伸子(まつおか のぶこ)
演 - 常盤貴子[8]
「やすらぎの郷 La Strada」のコンシェルジュ
財前ゆかり(ざいぜん -)
演 - 松岡茉優[8]
「やすらぎの郷 La Strada」内にあるバー「カサブランカ」に勤務するバーテンダー。バーの常連客からの愛称は“ハッピー(ちゃん)”。
名倉みどり(なくら -)
演 - 草刈民代[8]
「やすらぎの郷 La Strada」の理事。かつて芸能界のドンと呼ばれた加納英吉の娘。栄に彼と生前の律子が「やすらぎの郷 La Strada」に入居する話を持ちかけてきた。
名倉修平(なくら しゅうへい)
演 - 名高達男[8]
「やすらぎの郷 La Strada」の理事長。みどりの夫で、過去に医大の院長を務めたことのある医師。
菊村律子(きくむら りつこ)
演 - 風吹ジュン[8]
栄の妻。元女優。物語開始の時点で故人。
晩年は認知症にかかっており、最後は過去の出演作品を見ても出ているのが自分だと気付かず、栄が誰なのかもわからなくなるに至って、栄は彼女を殺して自分も死のうと考えるまでに追い詰められるが、その矢先に「やすらぎの郷 La Strada」から連絡が来て、夫婦そろって入居することで話がまとまったが、入居を待たずして亡くなった。

ゲスト[編集]

第1週[編集]

中山保久(なかやま やすひさ)
演 - 近藤正臣
かつて栄と共にテレビの黄金期を築いた戦友の、フリーのテレビディレクター。高齢の身ではあるが、仕事を頼まれると断れない性分で、今なお現役。
侘助(わびすけ)
演 - 小松政夫
栄の小学校時代の同級生で、居酒屋「侘助」を営む。
玉子(たまこ)
演 - 野村麻純
侘助の孫で、「侘助」の従業員。
菊村梢(きくむら こずえ)
演 - 山本舞香
一郎と加奈子の娘で、栄と律子の孫。律子亡き後の菊村家においては最も祖父の栄を大切に思う人物で、仕事や用事で手の離せない両親が夕食を作れない代わりに出前を頼んだのを「断って、私が作る」と言い張るという、祖父に似た頑固な気性の持ち主。
菊村加奈子(きくむら かなこ)
演 - 森上千絵
一郎の妻で、菊村家の嫁。栄が家を引き払う最後の夜を前に、会合があるとの理由で家を離れた。
菊村一郎(きくむら いちろう)
演 - 水津聡
栄と律子の息子。栄が「やすらぎの郷 La Strada」に入居するのに伴い、自分達菊村家の面々が長年暮らしてきた東京の家を譲られるが、栄が家を引き払う最後の夜を前に、仕事があるとの理由で家を離れた。
住職
演 - 坂本長利
おかみ
演 - 福井裕子
大村柳次郎(おおむら りゅうじろう)
かつて映画やドラマで活躍した男優。認知症の妻と共に「やすらぎの郷 La Strada」に入居し、妻に先立たれてからは自らも認知症になりながらも暮らしていたが、栄が入居する数日前に亡くなり、入居したその日に葬儀が営まれた。栄はこの葬儀を終えて戻ってきた冴子たちと、何年ぶりかで顔を会わせることとなった。
出身は茨城県で、同郷の横山大観と縁があり、彼からもらったという絵を生前に節子に譲っていたが、その絵の鑑定を頼まれた栄がこれを莫大な価値がある絵として知られた一品の下絵という、数千万円の価値がある絵ではないかと推理したことで冴子やマヤを巻き込んだ騒動になるが、結局その絵は節子や遺族の柳次のどちらも受け取らず、栄の提案で「やすらぎ財団」で詳細な鑑定をしてもらってから、真偽に関係なく柳次郎ゆかりの品という事で施設内のどこかに展示するという運びとなった。ちなみに認知症になっていた頃は、節子を昔の交際相手と勘違いして、彼女の尻を触ったという。
六郎によると、かつて映画界で活躍していた頃は主人公の正義役を演じていたことから「自分は芝居の中では決して死なない」という信念を抱き、映画の衰退によってテレビに活躍の場を移してから、そこで殺される役を任された時はどんなに演技の中で斬られても中々死なず、ようやくシナリオを受け入れて倒れてから監督がカットの合図を出した際には付き人がすぐさま駆け寄って涙を流したという、頑固なまでのこだわりを持った人物だったとのこと。

第3週[編集]

大村隆次(おおむら りゅうじ)
演 - 久保隆徳
柳次郎の孫で、遺族を代表して彼が晩年を過ごした「やすらぎの郷 La Strada」に遺品整理のためやって来た。茨城県出身。「じっちゃん」と呼んでいた祖父とは異なり、芸能界には入らずに地元で大豆農家を営み、ネギやメロンも栽培しているが、頑固な性格は祖父譲りで、祖父が節子に譲った絵が莫大な価値があると知らされても、「一度譲った物は受け取れない」と言い張り、「こんな高価な物は受け取れない」と主張する節子と譲り合いのまま平行線になるという事態になったが、最後には栄の先述の解決策を呑んで帰宅の途についた。

老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」[編集]

東京の近郊の海沿いに存在する老人ホーム。その存在はテレビ業界では半ば都市伝説のように語られている。

かつて芸能界のドンと呼ばれた加納英吉が、テレビ界で活躍するもテレビ局の社員と違って給料や年金といった安定的な収入を持たず、人気が去り仕事も無くなって苦労しているフリーの人々(栄のような脚本家や、俳優や歌手など)のかつての活躍に報いるための場所として作り上げた、安らかな生活が出来る場所。

入居は施設を運営する「やすらぎ財団」の審査を通過した人間に、財団側から入居を勧誘するというスタイルをとっている。入居の条件は上記の通り「テレビドラマの世界で一時代を築いた芸能人や制作者」であるが、かつてテレビ局の社員として働いていた時期がある人間は、「テレビが昔に比べて人々を沸かせなくなった責任がある」ということで入居資格を与えられない。

元々ゴルフ場があった場所に立地されており、敷地面積は広く、その中にヴィラや食堂、スポーツジムや温泉を利用した大浴場、古い映画やテレビ番組を観賞できる映写室など様々な施設が充実しており、認知症を含めた病人に対する医療設備やスタッフもそろっている。また、ゴルフ場時代の名残として、敷地内の長距離移動に困らぬよう、カートが利用されている。

また、一旦入居すれば食費や光熱費を負担する必要が無く、酒類は敷地内のバー「カサブランカ」で飲むことが出来るが、これのみ有料ながらも一般的な価格帯より低価格である。喫煙については特に規制されてはいないが、最低限のマナーとして副流煙を嫌う人には気を遣って吸うようにとされている。入居初日にこれらの説明を聞かされた栄は笑顔で「まさに至れり尽くせり」と絶賛した。

また「入居=業界からの引退」ではなく、入居者が希望すれば仕事を続けることも出来る。ただし施設の開設当初、興味本位や入居者の経歴に不釣合いな依頼が持ち込まれることが多かったため、現在は「やすらぎ財団芸術委員会」の内容審査を通過した依頼だけが入居者に紹介されるシステムをとっている。

放送日程[編集]

  • 放送期間は制作局のテレビ朝日基準。
放送期間 演出 備考
01週 001 - 005話 2017年04月03日 - 04月07日 藤田明二
02週 006 - 010話 04月10日 - 04月14日
03週 011 - 015話 04月17日 - 04月21日 阿部雄一
04週 016 - 020話 04月24日 - 04月28日 池添 博

総集編等[編集]

  • スペシャルサタデー第1部1・やすらぎの郷スタートSP 大女優ここだけの話 今しか聞けない女子会トーク』
    • 2017年4月1日(土曜日)9:55 - 10:45(テレビ朝日・大分朝日放送の2局同時ネット。このほかテレビ朝日フルネット系列局の一部とBS朝日でも同月3日午前までに遅れネット)
  • 『スペシャルサタデー第1部・やすらぎの郷総集編 #1~#5』
    • 2017年4月8日(土曜日)9:55 - 11:40(テレビ朝日のみ。熊本朝日放送でも当日午後に遅れネット)。本編終了後に、倉本聰・松岡茉優・山下澄人の三者によるプレミアムトークを放送。
  • 『スペシャルサタデー第1部・今からでも間に合う!一挙放送!!・やすらぎの郷・ゴールデンウィーク特別編・前編』
    • 2017年4月29日(土曜日・祝日)10:00 - 11:40(テレビ朝日・北海道テレビの2局同時ネット)。第1・2週を中心に一挙放送。
  • 日曜ワイド・今からでも間に合う!一挙放送!!・やすらぎの郷・ゴールデンウィーク特別編・後編』
    • 2017年4月30日(日曜日)10:00 - 11:50(テレビ朝日系列フルネット24局で同時ネット)。第3・4週を中心に一挙放送。
  • 『日曜ワイド・やすらぎの郷・第5週特別編』
    • 2017年5月7日(日曜日)10:00 - 11:50(テレビ朝日系列フルネット24局で同時ネット)。

スタッフ[編集]

関連商品[編集]

シナリオ[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ イタリア語で「」の意。
  2. ^ (枠縮小前の)『ワイド!スクランブル・第2部』の冒頭20分。
  3. ^ 2017年3月6・13・20・27日。

出典[編集]

  1. ^ テレ朝 勝負の大幅改編、力込める総合編成局長「大きなチャレンジ」 Sponichi Annex 2017年3月7日発行、同日閲覧。
  2. ^ 今週の徹子の部屋 2月2日(木)- テレビ朝日(ウェブアーカイブ) 2017年1月29日閲覧。
  3. ^ “石坂浩二&浅丘ルリ子、31年ぶり元夫婦共演!情報番組からシニア層奪う”. サンケイスポーツ. (2016年6月30日). http://www.sanspo.com/geino/news/20160630/geo16063005050014-n1.html 2016年7月1日閲覧。 
  4. ^ “テレビ朝日、シニア世代向けに帯ドラマ枠を新設 第1弾は倉本聰氏オリジナル作品”. オリコンスタイル. (2016年6月30日). http://www.oricon.co.jp/news/2074293/full/ 2016年7月1日閲覧。 
  5. ^ 情報番組に負けん!石坂浩二、テレ朝の昼ドラで激戦区“殴り込み” SANSPO.COM 2017年2月1日発行、同日閲覧。
  6. ^ シルバー層向け新ドラマ「やすらぎの郷」 横並びトップの8・7%の好発進 Sponichi Aneex 2017年4月4日発行、同日閲覧。
  7. ^ “シルバー狙い大当たり『やすらぎの郷』初回8.7%の好発進”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年4月4日). http://www.oricon.co.jp/news/2088607/full/ 2017年4月4日閲覧。 
  8. ^ a b c d e “シニア世代向け帯ドラマに常盤貴子、松岡茉優、草刈民代ら出演決定”. ORICON STYLE. (2016年12月22日). http://www.oricon.co.jp/news/2083437/full/ 2016年12月22日閲覧。 
  9. ^ “中島みゆき“大人連ドラ”主題歌担当 倉本聰氏が強烈オファー 「マッサン」以来”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2017年3月2日). https://www.daily.co.jp/gossip/2017/03/02/0009960374.shtml 2017年3月2日閲覧。 
  10. ^ やすらぎの郷 上 第1話〜第45話(ヤスラギノサト)”. 単行本. 双葉社. 2017年2月27日閲覧。

外部リンク[編集]

テレビ朝日 帯ドラマ劇場
前番組 番組名 次番組
(枠設置前につきなし)
やすらぎの郷
未定
テレビ朝日系列 月 - 金曜日12:30 - 12:50枠
ワイド!スクランブル・第2部
※12:30 - 13:45
【20分繰り下げ・短縮して継続】
やすらぎの郷
【ここから『帯ドラマ劇場』枠】
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