もんもんドラエティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
もんもんドラエティ
ジャンル バラエティ番組テレビドラマ
出演者 石川ひとみ
沖田浩之
岸田森
辺見マリ
坂上二郎
オープニング スターダストレビュー銀座ネオン・パラダイス
山下久美子赤道小町ドキッ
エンディング 『酒とバラ』
製作
制作 渡辺プロダクションテレビ東京
放送
放送国・地域日本の旗 日本
第1期(第1回 - 第18回)
放送期間1981年10月15日 - 1982年2月25日
放送時間木曜 20:00 - 20:54
放送分54分
第2期(第19回・第20回、第23回 - 第30回)
放送期間1982年3月19日・1982年3月26日、
1982年4月16日 - 1982年6月18日
放送時間金曜 20:00 - 20:54
放送枠テレビ東京金曜8時枠の連続ドラマ
放送分54分
特番その1・特番その2(第21回・第22回)
放送期間1982年4月2日・1982年4月9日
放送時間金曜 19:30 - 20:54
放送枠テレビ東京金曜8時枠の連続ドラマ
放送分84分
テンプレートを表示

もんもんドラエティ』は、1981年10月15日[1]から1982年6月18日にかけてテレビ東京にて全30回放送されたテレビドラマバラエティ番組渡辺プロダクションとテレビ東京の共同制作による番組である。1982年3月19日からは同年3月1日に開局したテレビ大阪でも放送されていた。

概要[編集]

日本に引っ越してきた「ドラキュラ一家(もんもん家)」と隣に住む「翔んでる人間一家(鈴木家)」を舞台としたコメディードラマを中心に、ダンスの振り付けのコーナーやゲストの歌のコーナーなど、いくつかのコーナーを挿入して構成された番組で、タイトルにある「ドラエティ」とは「ドラマ」と「バラエティ」を組み合わせた造語である。主役は「ドラキュラ一家」の一人娘である「もんもんひとみ」と「翔んでる人間一家」の一人息子である「鈴木浩之」で、それぞれ石川ひとみ沖田浩之が演じた。

「ドラキュラ一家」の主であるドラキュラ役は、かつて『呪いの館 血を吸う眼』や『血を吸う薔薇』といった映画で吸血鬼役を演じていた岸田森が担当した。岸田森にとっては自身初となるバラエティー番組へのレギュラー出演となったが、番組終了から半年ほど経過した1982年12月28日に岸田森が食道癌で急逝したため、本作は岸田森にとって毎週放送のテレビ番組でレギュラーを務めた作品の中で生前最後のものともなった。

番組内ではドラマ本編の内容やゲスト出演者とは関係なく、8ミリフィルムを用いて制作された約3分程度のホラー作品を紹介する「お茶の子博士のHORROR THEATER」というコーナーが毎回放送され、作品の監督およびコーナーの進行は手塚眞が務めた。第19回からはコーナー名が「手塚眞のお茶の子シアター」と改題され、アシスタントのポッキー(矢野ひろみ)が同コーナーの担当に加わった。第29回に放送された『月夜の血と薔薇』という作品(監督は小林弘利が担当)には岸田森がドラマ本編と同じようなドラキュラ役として出演し、同コーナーの冒頭でも岸田森が登場して手塚眞とのミニコントを行うことがあった。第14回に放送された『TERROR T.V.』という作品[2]では、作中で殺害される人物役として小説家新井素子が出演しており、他の回においても小中和哉平山夢明河崎実犬童一心などといった後に有名となる映像作家の面々が作中に出演している。

第19回から放送曜日が木曜から金曜へと移動し、第21回と第22回はそれぞれ「特番その1」と「特番その2」と題された84分の特別版(19:30 - 20:54)として放送された。第19回から加わった高田純次美保純にとっては、本作が自身初となるテレビ番組のレギュラー出演作となった。なお、放映回数の表示には正確には「第1回」ではなく「第1」という番組独自となる表記が採用されている。

番組自体は現在に至るまで映像ソフト化されたことはないが、「お茶の子博士のHORROR THEATER」および「手塚眞のお茶の子シアター」のコーナーで紹介された作品群のみは、当時の同コーナーにおける手塚眞と岸田森のミニコントも可能な限り収録した形で、2002年12月にDVDにまとめられて発表された。DVDには手塚眞と原口智生によって20年ぶりに制作された新作も収録されている。

出演者[編集]

レギュラー
  • 石川ひとみ:もんもんひとみ(ドラキュラの娘、隣の鈴木家の息子・浩之に恋している)
  • 沖田浩之:鈴木浩之(鈴木家の一人息子、ひとみからは「ヒロくん」と呼ばれる)
  • 岸田森:ドラキュラ(正式な名は「アルカード」、ひとみと浩之の交際に関して強硬に反対している)
  • 辺見マリ:魔女(ドラキュラの妻、ひとみに人間の男に恋をしてはいけないという魔女の掟を説く)
  • 坂上二郎:先代ドラキュラ(肖像画として登場するひとみの祖父、ひとみと浩之の交際を応援している)
  • 山田邦子:ブス猫 (- 第18回)/ ブリ子(第19回 -)(フランケンと狼男と共にドラキュラ一家に居候するモンスター)
  • 魁三太郎:フランケン(- 第18回)→ 狼男(第19回 -)
  • 笹野高史:狼男(- 第18回)
  • 佐渡稔:フランケン(第19回 -)
  • 柳原ハルヲ:鈴木留吉(- 第18回、鈴木家の父)
  • 木内みどり:鈴木ハツ子(- 第18回、鈴木家の母) / 鈴木くるみ(第19回 -、鈴木家の母)
  • 高田純次:鈴木ハジメ(第19回 -、鈴木家の新しい父)
  • 伊藤つかさ:ひとみの友人
  • 坂上亜樹:ひとみの友人
  • 水森コウ太:警官・別府
  • 山岡甲:警官・釜石
  • チャップ:警官・気仙沼
  • 手塚眞:お茶の子博士(「お茶の子博士のHORROR THEATER」→「手塚眞のお茶の子シアター」担当)
  • 矢野ひろみ:ポッキー(第19回 -、「手塚眞のお茶の子シアター」アシスタント)
  • 小林正岳:エレクトーン占い師
  • ヒップアップ:「ヒップアップの青春アイランド」コーナー担当
  • ザ・ヴィーナス: 「ヒロ & ひとみの THE PARTY」コーナー 演奏担当
  • チャップ & ザ・リリーズ: 「ヒロ & ひとみの THE PARTY」コーナー 「今週のステップ」担当
  • 美保純:「今週のヨイショ」コーナーなど担当(第19回 -)
  • 四季穂: ヨイショギャル(第19回 -)
  • 細川隆一郎:ウッソーおじさん / 政治評論家
  • 大屋政子:解説のおねえさん(第19回 -)
ゲスト

スタッフ[編集]

  • 企画:前原雅勝(渡辺プロダクション)
  • 作・構成:景山民夫、佐藤宗示、水谷龍二
  • 振り付け:土居甫
  • 音楽:スターダスト・レビュー
  • 協力:浅井企画東通
  • 制作協力:フルハウス
  • 演出:奥村隆市(フルハウス)、植木善晴、伊世憲造
  • プロデューサー:宮川鑛一(テレビ東京)、金沢英俊(渡辺プロダクション)
  • 製作:渡辺プロダクション・テレビ東京
「お茶の子博士のHORROR THEATER」・「手塚眞のお茶の子シアター」

ネット局[編集]

この他にも、テレビ東京系列局のない地域では、他系列の局が番組購入で時差放送を行っていた。

楽曲[編集]

主題歌[編集]

挿入歌[編集]

  • 夕暮れのスケッチ
    作詞:根本要、手島昭 / 作曲:根本要 / 編曲:スターダストレビュー / 唄:スターダストレビュー

関連商品[編集]

DVD
  • 『お茶の子博士のHORROR THEATER ~TV「もんもんドラエティ」より~』(ポニーキャニオン、2002年12月18日)

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『テレビ東京20年史』テレビ東京、1984年4月12日、93頁。NDLJP:12275747/51 
  2. ^ DVDに収録された際に『テレビの中の殺人者』という題名に改題されている。

外部リンク[編集]

テレビ東京 木曜20:00枠
前番組 番組名 次番組
ツッパリやすしの60分
(1981年4月16日 - 1981年9月24日)
もんもんドラエティ
(1981年10月15日 - 1982年2月25日)
独占!スター生情報
(1982年4月8日 - 1983年3月24日)
テレビ東京系列 金曜20:00枠
世界おもしろネットワーク
(1981年10月9日 - 1982年2月26日)
もんもんドラエティ
(1982年3月19日 - 1982年6月18日)
プロ野球ナイター中継 または 単発特番
(1982年6月25日 - 1982年10月8日)

お笑いベストテン
(1982年10月15日 - 1982年12月24日)