もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
| もしもこの世が舞台なら、 楽屋はどこにあるのだろう | |
|---|---|
| ジャンル | 連続ドラマ |
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 演出 |
西浦正記 三橋利行(FILM) 下畠優太(FILM) 西岡健太郎 |
| 出演者 |
菅田将暉 二階堂ふみ 神木隆之介 浜辺美波 戸塚純貴 アンミカ 秋元才加 野添義弘 長野里美 富田望生 西村瑞樹(バイきんぐ) 大水洋介(ラバーガール) 小澤雄太 福井夏 ひょうろく 松田慎也 佳久創 俵山峻(スクールゾーン) 佐藤大空 野間口徹 シルビア・グラブ 菊地凛子 小池栄子 市原隼人 井上順 坂東彌十郎 小林薫 |
| 音楽 | 得田真裕 |
| エンディング | YOASOBI「劇上」 |
| 国・地域 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 時代設定 | 1984年 |
| 製作 | |
| プロデュース |
金城綾香 野田悠介 |
| 製作 | フジテレビ |
| 放送 | |
| 放送チャンネル | フジテレビ系列 |
| 映像形式 | 文字多重放送 番組連動データ放送 |
| 音声形式 | ステレオ放送 解説放送 |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 2025年10月1日 - 12月17日 |
| 放送時間 | 水曜 22:00 - 22:54 |
| 放送枠 | フジテレビ水曜10時枠の連続ドラマ |
| 放送分 | 54分 |
| 回数 | 11 |
| 公式サイト | |
特記事項: 初回・第9話・最終話は30分拡大(22:00- 23:24)。 第2話は15分拡大(22:00 -23:09)。 12月3日は『2025 FNS歌謡祭 第1夜』(18:30 - 23:18) 放送のため休止。 | |
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(もしもこのよがぶたいなら がくやはどこにあるのだろう)は、2025年10月1日から12月17日までフジテレビ系列「水曜10時枠の連続ドラマ」枠にて放送されたテレビドラマ[1]。主演は菅田将暉[1]。略称は「もしがく」。
舞台は1984年、渋谷の架空の街「八分坂」で起こる青春群像劇。脚本家の三谷幸喜が、大学時代に渋谷の劇場でアルバイトをしていた時の実際の体験を元にした完全オリジナルストーリーとなる[2]。三谷は民放ゴールデンプライム帯の連続ドラマの脚本を25年ぶりに務める[1]。
本作はシェイクスピアへのオマージュとなっており[3]、タイトルは『お気に召すまま』の台詞「全てこの世は舞台、人は皆役者に過ぎぬ」の本歌取である。また、登場人物の名前や作中の店名などはシェイクスピア作品から取られている[4]。
制作
[編集]企画
[編集]三谷によると、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の前からフジテレビのプロデューサーである金城綾香から連続ドラマの話があったが、令和に生きる人々のセリフや会話を自分が書くのは何か違うと感じていて、歴史劇としての1980年代であれば自分にしか書けないのではないか、というところから本作の企画が始まった[注釈 1][2]。
また、大河ドラマ執筆中に最も参考になったのがシェイクスピアであり、世の中の物語の大半の種はシェイクスピアが蒔いた物だと感じたことから「シェイクスピアがやろうとしたことを現代に置き換えてみたい」という思いも元となっている[5]。
昭和を描くにあたって、『淋しいのはお前だけじゃない』『傷だらけの天使』などの昭和のテレビドラマの雰囲気を再現することも目的としており、主人公の久部三成(菅田将暉)は萩原健一や『淋しいのはお前だけじゃない』の時の西田敏行、倖田リカ(二階堂ふみ)は桃井かおりやいしだあゆみ、オーナー(シルビア・グラブ)は『傷だらけの天使』の岸田今日子をイメージした[2]。
撮影
[編集]脚本は2022年から執筆を始め、2025年春の撮影開始の時にはすでに後半部分まで仕上がっており、撮影中に各俳優のキャラクターに合わせて書き直すなどの調整をしていった。遅筆な三谷が撮影前に脚本を書き終わるのは初めてである[注釈 2][2]。
当時の再現が難しいことや、渋谷の繁華街で長時間ロケが出来ないことから、撮影は千葉県茂原市に街を再現した巨大オープンセットで行われた。三谷によると当時の建造物そのままの配置であり、俳優陣もセットのおかげで演技に集中することが出来たという[6]。
あらすじ
[編集]1984年の秋、劇団「天上天下」の演出家・久部三成は自分が演出するはずだったシェイクスピアの舞台劇『夏の夜の夢』の初日に、あまりの横暴さに劇団から追放されてしまい、行き場を失って彷徨い歩くうちに、渋谷の繁華街・八分坂に迷い込む。無料案内所のおばばから「この街で仲間を得て運命が変わる。ここで一国一城の主になる」と予言を受けた久部は、ひょんなことから街のストリップ劇場の「WS劇場」に照明係として雇われる。
実は1984年の夏に「風営法」が大きく改正され、ストリップが厳しく取り締まられてから、WS劇場ではかつてのようなステージができなくなり、連日満員だった劇場が今はほとんど客もなく、ダンサーやスタッフも次々辞めてすっかり寂れていた。
オーナーのジェシー才賀から「3週間以内に経営を立て直さないと劇場をノーパンしゃぶしゃぶに改装する」と申し渡された支配人の浅野大門は、ここが潮時と悟り、残ったダンサーたちを集めて閉店を告げようとするが、久部はどうせあと3週間で閉店するなら、規制されているストリップの替わりにシェイクスピアを上演することを提案。芝居に何の興味もないダンサーやスタッフらを強引に巻き込んで劇団「クベシアター」を結成し、クベ版『夏の夜の夢』の稽古が始まる。
キャスト
[編集]主要人物
[編集]- 久部三成(くべ みつなり)
- 演 - 菅田将暉[1]
- 劇団「天上天下」の演出家だったがあまりに横暴なため劇団を追放され、転がり込んだWS劇場でシェイクスピア劇団を結成し再起を画策する。常に持ち歩いてる白水社のシェイクスピア全集が唯一の財産。蜷川幸雄に憧れていて、頭に来ると蜷川の真似をして灰皿を投げようとする。理想の演劇を追求するあまり唯我独尊的に突っ走り、嘘をついたり自己中心的な振る舞いが多いが、蓬莱には不安を打ち明けるなど弱さも抱えている。彼が周囲を演劇の世界に引き摺り込んでゆくことで、WS劇場に関わる人々の運命を良くも悪くも大きく変えて行く。
- キャラクター設定と名前の由来はマクベス(久部)+ リチャード三世(三成)でハムレットの要素も入っている[5]。
- 倖田リカ(こうだ リカ)
- 演 - 二階堂ふみ[1]
- WS劇場のダンサー。謎が多く、三島由紀夫を愛読するなどアーティスティックな雰囲気を漂わせる女。シェイクスピアを上演しようとする久部の提案を後押しする。自分に好意がある久部に対しては、思わせぶりな態度を取ったりはぐらかしたりしている。
- 裕福な家に生まれ育ったが父親の破産で転落してしまい、この街を出て行くために男たちを利用しようとしていた。
- 名前の由来はコーデリア(リア王)で、マクベス夫人の要素も入っている[5]。
- 蓬莱省吾(ほうらい しょうご)
- 演 - 神木隆之介[1]
- 駆け出しの放送作家。ラジオで知り合った「コントオブキングス」の台本作家としてWS劇場に出入りしていた。普段はテレビ局でクイズ番組の問題を考える仕事などをしている。控えめながら冷静な観察眼がある。
- クベシアターでは演出助手となり、久部が本音を話せる数少ない相手となる。劇場にお祓いに来た巫女の樹里に一目惚れするが、彼女の眼中には入っていない模様。
- 名前の由来は「ハムレット」の友人ホレイショー[7]。三谷幸喜自身の若いころがモデルでもある[2]。
- 江頭樹里(えがしら じゅり)
- 演 - 浜辺美波[1]
- WS劇場の裏手にある八分神社の巫女。神社の神主・論平の娘。
- 神社の周囲が風俗街であることに嫌気がさしており、WS劇場のダンサーたちにも冷ややかだったが、久部と知り合って、劇場への偏見をからかわれているうちに彼にだんだんと惹かれていき、シェイクスピアの原作本を読むなど劇場に興味を持つ。クベ版『夏の夜の夢』の初日を見てすっかり演劇にハマってしまい、ノートに細かく感想を書いて久部に伝えた事から、クベシアターの舞台運営に携わるようになる。
- 名前の由来は「ロミオとジュリエット」のジュリエット[7]。
WS劇場
[編集]- パトラ鈴木(パトラ すずき)
- 演 - アンミカ[8]
- WS劇場のダンサー。姉御肌のムードメーカーでトニーの恋人。クベ版『夏の夜の夢』ではアマゾンの女王ヒポリタ / 妖精の女王タイテーニアの2役。年齢から来る肉離れを抱えておりダンサーとしては限界を感じていて、演劇に目覚めた恋人のトニーを支えようとする。自身は舞台の穴埋めに彗星フォルモンと即席で組んだ漫才がうまく行ったことをきっかけに、フォルモンとコンビを結成してお笑い芸人に転身した。
- 名前の由来は「アントニーとクレオパトラ」のクレオパトラ[7]。
- 毛脛モネ(けずね モネ)
- 演 - 秋元才加[8]
- WS劇場のダンサー。朝雄のシングルマザー。ストリップという仕事に誇りを持っていて、普通の芝居をやろうとする久部に反発する。しかし朝雄の担任から母親の職業や生活環境を理由に朝雄を児童相談所に預けると言われ、「これからはシェイクスピア俳優になる」と啖呵をきってしまう。大瀬から好意を向けられていても中々素直になれなかったが、朝雄が大瀬に懐いていることもあり、彼と付き合うことになる。
- 名前の由来は「オセロー」の妻デズデモーナ[7]。
- 朝雄(あさお)
- 演 - 佐藤大空[8](2年後:佐藤遙灯[注釈 3][9])
- モネの一人息子。小学1年生。絵が得意で、クベ版『夏の夜の夢』のポスターを描く。母親と彼女の仕事場のWS劇場が大好きで、劇場関係者や八分坂の人たちからは可愛がられている。
- 名前の由来は「ジョン王」のアーサー[7]。
- トニー安藤(トニー あんどう)
- 演 - 市原隼人[8]
- WS劇場の用心棒。パトラの情夫で何となく劇場に居着いていた。強面だが、寝てばかりいてろくに仕事をしていない。パトラの依頼で久部の下に就くこととなる。
- クベ版『夏の夜の夢』ではライサンダー役に抜擢される。最初は乗り気ではなかったが、久部に促されているうちに真剣に舞台稽古に取り組むようになり、ストイックに研鑽を積んでやがて芝居が生き甲斐になって行く。
- 名前の由来は「アントニーとクレオパトラ」のアントニー[7]。
- うる爺(うるじい)
- 演 - 井上順[10]
- WS劇場の客引き。渋谷に精通した調子のいいおっちゃん。昔は漫談家だったが、現在ではステージ衣装を着るとかゆみに襲われる。
- クベ版『夏の夜の夢』では職人のボトム役だが、隙あらば台本を無視した漫談を入れようとしたり、本番に弱く舞台で意味不明の行動をしてしまい、久部を悩ませる。心を入れ替えて真面目に稽古していた矢先、自分が役を降ろされると勘違いして初日打ち上げ会場を飛び出し交通事故に遭ってしてしまう。
- 名前の由来は「ヘンリー八世」のウルジー枢機卿[7]。
- 伴工作(ばん こうさく)
- 演 - 野間口徹[10]
- WS劇場の舞台監督。口数は少ないが、舞台運営にかけては有能で頼りになる裏方。
- 名前の由来は「マクベス」のバンクォー[7]。
- ジェシー才賀(ジェシーさいが)
- 演 - シルビア・グラブ[10]
- WS劇場のオーナーでジェシーコーポレーション社長。いくつも遊興施設を経営していて、その中で採算の取れなくなったWS劇場をノーパンしゃぶしゃぶに改装しようとしている。金に執着しているように見えてステージを見る目は確か。以前は女優で、俳優座に所属し石立鉄男や加藤剛と同期だったらしい。
- 名前の由来は「ヴェニスの商人」のシャイロックの娘・ジェシカ[7]。
- 乱士郎(らんしろう)
- 演 - 佳久創[10]
- ジェシーの秘書。普段は無表情だが、「ノーパンしゃぶしゃぶ」など特定の言葉に反応すると目を見開く癖がある。双子の兄の乱太郎がいる。
- 名前の由来は「ヴェニスの商人」のランスロット[7]。
- 浅野大門(あさの だいもん)
- 演 - 野添義弘[10]
- WS劇場の支配人。元子役。風営法改正以来、寂れた劇場の運営に頭を悩ませているが、裏でぼったくりバーを経営するなどしたたかな面もある。
- クベ版『夏の夜の夢』ではハーミアの父・イージーアス役だが、セリフを覚えられず、あちこちにカンペを仕込む。
- 名前の由来は「アテネのタイモン」の主人公タイモン[7]。
- 浅野フレ(あさの フレ)
- 演 - 長野里美[10]
- 大門の妻。若いころは劇場のダンサーだった。転がり込んできた久部を疫病神扱いし、赤字になった劇場を畳んで実家のある「桑名に帰ろう」が口癖。
- 名前の由来は「アテネのタイモン」の執事フレーヴィアス[7]。
- 毛利里奈(もうり りな)
- 演 - 福井夏[11]
- WS劇場のモギリ。
- クベ版『夏の夜の夢』では蓬莱に頼まれて演出助手の助手になるが、定時になると稽古中でもさっさと帰ってしまう。早く帰るのは原宿で毎日踊っていたからで、クベシアターで開演が遅れる際にはダンスで時間稼ぎをする役を任される。
- いざなぎダンカン
- 演 - 小池栄子[12]
- WS劇場のダンサー。劇場の先が見えなくなったことで照明係のノーさんと駆け落ちしてしまう。
- 名前の由来は「マクベス」のダンカン王[7]。
- ノーさん
- 演 - 大野泰広[13]
- WS劇場の照明担当。いざなぎダンカンと駆け落ちする。
八分坂の人々
[編集]- 大瀬六郎(おおせ ろくろう)
- 演 - 戸塚純貴[8]
- 八分坂派出所に新しく赴任した巡査。
- 家出した朝雄を一緒に捜したことから、モネの生活にいちいち口を出しストリッパーを辞めさせようとして、彼女から煙たがられている。パトロールと称してモネ目当てに劇場に入り浸るうちに芝居のセリフを覚えてしまい、TVに引き抜かれたはるおの代役で「冬物語」のステージに立つと、意外にも見事な演技力を見せる。これがバレて警官をクビになるが、本人は清々しく役者一本で生きていくことを決める。
- 名前の由来は「オセロー」の主人公[7]。
- 風呂須太郎(ふろす たろう)
- 演 - 小林薫[8]
- ジャズ喫茶「テンペスト」のマスター。ご近所のWS劇場の人たちを静かに見守っている。さりげなくシェイクスピアに詳しく、蜷川幸雄ら演劇界の大物とも顔見知り。
- 名前の由来は「テンペスト」の主人公プロスペロー[7]。
- おばば
- 演 - 菊地凛子[10]
- 八分坂にある無料案内所に常駐する年齢不詳のおばば。ことあるごとに久部に予言(助言)を与える。若いころはダンサーで東宝ミュージカルにも出演していたらしい。ダンサー仲間のフレとは現在は茶飲み友達。人手不足でクベシアターの舞台にも引っ張り出される。
- 名前の由来は「マクベス」の魔女[7]。
- 江頭論平(えがしら ろんぺい)
- 演 - 坂東彌十郎[10]
- 八分神社の神主。樹里の父親。WS劇場の常連客。舞台にリボンを投げるのが上手いことから「リボンさん」と呼ばれている。ダンサーであるリカの熱烈なファンで、劇場がストリップからシェイクスピアに鞍替えしてからも連日のように通い詰め、彼女宛に花を送り続ける。
- 名前の由来は「ロミオとジュリエット」のロレンス神父[7]。
- 彗星フォルモン(すいせい フォルモン)
- 演 - 西村瑞樹(バイきんぐ)[11]
- お笑いコンビ「コントオブキングス」のツッコミ担当。「東京ヴォードヴィルショー」出身。WS劇場の幕間にコントをやっている。プライドが高く態度も横柄だったが、内心では売れていない現状に漠然と危機感を感じていた。久部のアドバイスからコンビが上向きになり、彼を信用するようになる。
- クベ版『夏の夜の夢』ではアテネ公爵シーシュース / 妖精の王様オーベロンの2役。相方のはるおが一人だけテレビに引き抜かれた事で孤独になるが、パトラ鈴木と新たなコンビを結成し「お笑いスター誕生」出場を目指す。2年後にはパトラとのコンビで「オレたちひょうきん族」のひょうきんベストテンにも出演している模様。
- 名前の由来は「ヘンリー四世」のフォルスタッフ[7]。
- 王子はるお(おうじ はるお)
- 演 - 大水洋介(ラバーガール)[11]
- お笑いコンビ「コントオブキングス」のボケ担当。フォルモンの後輩で彼をフォローするなど気を遣う性格。父親はポニー田中。
- クベ版『夏の夜の夢』ではディミートリアス役。初日の舞台を見たTVプロデューサーから一人だけバラエティ番組のレギュラーに声をかけられ、悩んだ末にフォルモンとのコンビを解消し、クベシアターを去った。
- 名前の由来は「ヘンリー四世」のフォルスタッフの相方ハル王子[7]。
- 仮歯(かりば)
- 演 - ひょうろく[11][注釈 4]
- 「テンペスト」従業員。店で大声を出す客によく注意をしている。
- 名前の由来は「テンペスト」の主人公の従者の怪物キャリバン[4][注釈 5]。
- ケントちゃん
- 演 - 松田慎也[11]
- スナック「ペログリーズ」のウェイター。
- 演劇は全くの素人だったが、人手が足りないためクベ版『夏の夜の夢』に駆り出され、村人ピーター・クインス役となる。セリフ覚えの悪いうる爺の舞台稽古に根気よくつきあったり、手のかかる是尾のお目付役を任され、だんだんとクベシアターになくてはならない人間になる。
- 名前の由来は「リア王」のケント伯爵[7]。
- 柏尾
- 演 - 俵山峻(スクールゾーン)[16][17]
- 八分坂派出所の警察官。
- 是尾礼三郎(これお れいざぶろう)
- 演 - 浅野和之[18](第5話-)
- かつては日本を代表するシェイクスピア俳優だったが、酒のせいで舞台に穴を開けてしまい今は落ちぶれていた。浮浪者のような格好でクベ版「夏の夜の夢」を見にきた事がきっかけで、久部に請われてクベシアターに加入する。プライドは高いが、メンタルが弱く酒癖は治っていない。しかし舞台に上がると一流の演技を見せ、劇団員たちの手本となる。
- 名前の由来は「コリオレイナス」の主人公[7]。
- トロ / トロ田万吉〈38〉
- 演 - 生田斗真[19](第6話-)
- リカの元情夫のチンピラ。金目当てにリカを歌舞伎町の風俗に売ろうとするが、それを阻止しようとした久部と対決した際に彼の演技の迫力に気押されて引き下がる。その後、久部を倒すために「天上天下」のオーディションを受け、「ハムレット」の主役の座を手にする。
- 名前の由来は「トロイラスとクレシダ」のトロイラス[7]。
劇団「天上天下」
[編集]- 黒崎(くろさき)
- 演 - 小澤雄太[11]
- 「天上天下」の主宰者。劇団をともに立ち上げた久部の才能を認めてはいるが、彼の横暴なやり方に反対し対立する。
- 名前の由来はクローディアス(ハムレット)[5]。
- トンちゃん
- 演 - 富田望生[11]
- 「天上天下」の制作スタッフ。劇団を追われた久部を心配している。
- アキラ
- 演 - 宮原尚之[20]
- 「天上天下」の劇団員。天上天下版『夏の夜の夢』でライサンダーを演じる。
その他
[編集]ゲスト
[編集]第2話
[編集]第4話
[編集]- 清原
- 演 - 坂東新悟[24]
- 八分神社を訪ねる神社本庁の男。
- 楠木
- 演 - 関谷春子[25](第11話)
- 朝雄の担任教師。
- 佐々木
- 演 - 近藤芳正[26]
- 「天上天下」が公演を行っている渋谷の劇場「ジョン・ジョン」のスタッフ。
第5話
[編集]- タブロイド紙記者
- 演 - 宮澤エマ[27](第9話[注釈 6]・第11話[注釈 7])
- クベ版『夏の夜の夢』の初日公演を迎える久部を取材する。
- ズン
- 演 - 林希[28](第1話・第11話)
- 八分坂に集うローラー族の族長。後に「菅刈住区交流センター」の受付(第11話)。
第7話
[編集]第9話
[編集]- 乱太郎
- 演 - 佳久燿[30](第11話)
- 乱士郎にうり二つの兄。
- 蜷川幸雄
- 演 - 小栗旬[31](第10話)
- 久部が尊敬する、日本を代表する舞台演出家。
- 巡査部長
- 演 - 画大[32]
- 八分坂派出所で大瀬を叱責する。
- 刑事
- 演 - 小林隆[33]
- WS劇場に臨場する警部。
- 刑事
- 演 - 瀬戸口祥侑[注釈 7][34]
- WS劇場に臨場する刑事。
- 警官
- 演 - 荒井志郎[35]
- 取り引き現場から劇場に行ったのはトニーだと警部に伝える。
第11話
[編集]- コラおじさん
- 演 - 山崎一[36]
- フジテレビ「スターどっきり(秘)報告」の出演者。
- 松本もなか
- 演 - 松本穂香[36]
- ドッキリをかけられるアイドル。
- 井上ひさし
- 演 - 三谷幸喜[37]
- 日本を代表する演出家、作家。
舞台となる場所、用語とその由来
[編集]- 八分坂
- 渋谷にある架空の街。ジャズ喫茶や風俗店などが並ぶ繁華街。街の名前は「渋谷駅から徒歩8分の場所にあること」と、(街の看板の“Pray speak what has happened(何があったか話してごらん)”のフレーズにも含まれる)「happen」(何かが起こる)に由来する[12][38]。
- 街のモデルはしぶや百軒店[2]。
- WS劇場
- 正式名称はワンダフル・ストリップ劇場。かつては大賑わいだったが、1984年8月に風営法が改正されて以来ストリップが取り締まられ、閑古鳥が鳴く状態となっている。クベシアターになってからは「ワンダフル・シェイクスピア劇場」に改称した。WSはウィリアム・シェイクスピアのイニシャルでもある。
- モデルは渋谷道頓堀劇場[2]。実際に風営法施行後には演劇が行われていた。
- 八分神社(はっぷんじんじゃ)
- WS劇場の裏手に佇む神社。
- モデルは道頓堀劇場裏の千代田稲荷神社[2]。
- テンペスト
- 八分坂にあるジャズ喫茶。ジャズのレコードを聴く場所なので基本的には私語は慎む場所である。WS劇場の関係者がよく出入りしていて、夜は貸切で芝居の打ち上げ会場にも利用されている。
- シェイクスピアの戯曲「テンペスト」と同名。
- グローブ荘
- WS劇場向かいにある古アパート。劇場の従業員やダンサーが住んでいて、空いている部屋は芸人たちの楽屋替わりとなっており、コントオブキングスやうる爺がたむろしている。
- シェイクスピアが使用していた専用劇場の「グローブ座」と同じ名称である。
ロケ地
[編集]- 千葉県茂原市旧ひめはるの里 - 「1984年の八分坂」を再現する巨大オープンセットが建設され、「この街」で芝居が繰り広げられた。[39][40]
- 新田神社 - 八分神社
- 栃木屋(台東区西浅草) - スッカスカ弁当(第11話)
- 袖ケ浦市民会館 - 菅刈住区センター(第11話、クランクアップの撮影が当地で行われた[41])
スタッフ
[編集]- 脚本 - 三谷幸喜[1]
- 音楽 - 得田真裕[42]
- 主題歌 - YOASOBI「劇上」(Echoes / Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)[42]
- 制作プロデュース - 古郡真也(FILM)[1]
- プロデュース - 金城綾香、野田悠介[1]
- 演出 - 西浦正記[1]、三橋利行(FILM)、下畠優太(FILM)、西岡健太郎
- 制作著作 - フジテレビ[1]
放送日程
[編集]| 各話 | 放送日 | サブタイトル[43] | 演出 | 視聴率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 10月1日 | ここは八分坂 | 西浦正記 | 5.4%[44] |
| 第2話 | 10月8日 | 八分坂日記 | 4.4%[45] | |
| 第3話 | 10月15日 | 夏の夜の八分坂 | 4.0%[46] | |
| 第4話 | 10月22日 | 初日前夜 | 三橋利行 | 3.7%[47] |
| 第5話 | 10月29日 | いよいよ開幕 | 下畠優太 | 3.8%[48] |
| 第6話 | 11月5日 | やめてやる今夜 | 西浦正記 | 3.3%[49] |
| 第7話 | 11月12日 | コンビ解散だ | 3.3%[50] | |
| 第8話 | 11月19日 | 対決 | 西岡健太郎 | 3.4%[51] |
| 第9話 | 11月26日 | トニーはまだか | 三橋利行 | 2.8%[52] |
| 第10話 | 12月10日 | さらば八分坂 | 西浦正記 | 3.2%[53] |
| 最終話 | 12月17日 | 思い出の八分坂 | 2.9%[54] | |
| 平均視聴率 3.7%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) | ||||
- 初回・第9話・最終話は22時 - 23時24分の30分拡大放送。
- 第2話は22時 - 23時9分の15分拡大放送。
- 12月3日は『2025 FNS歌謡祭 第1夜』(18時30分 - 23時18分)放送のため休止。
脚注
[編集]書誌出典
[編集]注釈
[編集]- ^ 民放連続ドラマ執筆の間が空いたのは特に理由もなく、昔一緒に仕事をしていたプロデューサーが偉くなって現場を離れていたり、大河ドラマを執筆しているうちにNHK専属のような雰囲気が漂っていたからだという。
- ^ 初めて組む神木隆之介らの個性を知らないまま役を構想したので、神木の身体能力やコメディ向きの個性を知らなかったため、次に神木と組むことがあったらコメディ的な役をお願いしたいと語っている。
- ^ EDクレジットでは佐藤遥灯と誤記
- ^ 本作品への出演以前に『水曜日のダウンタウン』(TBS)への出演で人気に火が点いたが、裏番組である本作品への出演期間中は出演できないため、三谷幸喜は申し訳なく思っているとの旨を明かしている[14]。
- ^ ただし劇中では、この役名で呼ばれる場面はなかった[15]
- ^ アバン
- ^ a b ノンクレジット出演
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l “菅田将暉×三谷幸喜、10月期フジ水10ドラマでタッグ 二階堂ふみ×神木隆之介×浜辺美波共演”. リアルサウンド映画部. blueprint (2025年9月2日). 2025年9月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 三谷幸喜,馬場康夫『【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】【菅田将暉/神木隆之介/二階堂ふみ/浜辺美波】三谷幸喜、民放25年ぶりの連ドラ|舞台は80年代の渋谷|注目のキャスト裏話』(YouTube)ホイチョイ的映画生活〜この一本〜、2025年9月26日。2025年10月11日閲覧。
- ^ “菅田将暉、フジ新ドラマの役は「鎌倉殿の13人」義経と共通する人物像「ショックを受けています(笑)」三谷幸喜氏との2度目タッグに喜び”. モデルプレス. ネットネイティブ (2025年9月24日). 2025年9月25日閲覧。
- ^ a b “ひょうろく「すごい…好き、好き」 小林薫への愛の告白に会場拍手”. マイナビニュース (2025年9月18日). 2025年9月25日閲覧。
- ^ a b c d “三谷幸喜 『もしがく』はシェイクスピアがモチーフ!「久部(菅田将暉)はハムレットからリチャード三世、最後はマクベスに」キャラ設定の深層を明かす”. めざましmedia. フジテレビ (2025年10月7日). 2025年10月22日閲覧。
- ^ “菅田将暉「本当にすごかった」1984年の渋谷の再現セットに感激!他作品からもスタッフが集結し「いいもの作るぞ、という爆発力を感じた」”. めざましmedia. めざましmedia (2025年9月24日). 2025年10月22日閲覧。
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参考文献
[編集]- 『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』KADOKAWA、2025年12月15日。ISBN 978-4-04-738739-3。
外部リンク
[編集]- もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう - フジテレビ
- 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) - X
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(2026年1月14日 - ) |