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みそぎ選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

みそぎ選挙(みそぎせんきょ)は、公知のスキャンダルを抱えた政治家が立候補した選挙

概要

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由来は穢れを清める神事の「みそぎ」から。

選挙においては公知のスキャンダルに関する謝罪と釈明が求められる。有権者に対する演説においては「お詫び行脚」になることが多い(ただし冤罪主張などでスキャンダルを認めていない場合は、身の潔白を訴えることになる)。スキャンダルは自身や議員秘書汚職嫌疑等があげられる。

当該政治家を支持する有権者の投票によって当選をした場合は、政治家が有権者の審判という「みそぎ」を受けたとして、政治責任に一区切りを付けたと主張される。選挙前までに議会において辞職勧告決議の採決や成立が主張されていても、公知のスキャンダルを知った上で有権者が選出した以上は民意の正当性が主張される。しかし、自身の刑事訴訟が終わっていない場合はそれが決着しないと、完全には「みそぎ」を終えたことにはならない。刑事訴訟において実刑判決または公職選挙法違反や政治資金規正法違反や公職にある間に犯した収賄罪あっせん利得処罰法違反で有罪判決が確定して公民権停止となった場合は、公職選挙法第11条と国会法第109条と地方自治法第127条によって公職を失職することになる。

公職選挙法第87条により2000年以降は国会議員が辞職をした後で行われる補欠選挙において、当該補欠選挙の原因を作った前国会議員は当該選挙区には立候補できない規定になっている(参議院議員通常選挙の当該選挙区の改選定数を増やして合併選挙の場合は立候補ができる)。

また、地方公共団体の長(都道府県知事市町村長)の場合、自ら辞職した後に後任を選ぶ選挙へ立候補する出直し選挙は可能であるが、再選された場合の任期は辞職がなかったものとして計算される(別人が当選した場合の任期は通常の4年間となる)。

みそぎ選挙の事例

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日本

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国会議員自身の政治的スキャンダルを受けた後の選挙について記載する。ただし議員本人が刑事告訴されたもののみを記載し、秘書等の周辺者だけが起訴された事件や不起訴となった事件や不倫などの刑事事件とならずとも倫理的に問題ある行為を起こした後の選挙については除外。

過去の国政におけるみそぎ選挙の例
候補者選挙選挙区当落不祥事
罪状裁判進捗状況
有田二郎1955年衆院選大阪1区落選賄賂罪(造船疑獄逮捕及び訴追による地裁公判中
池田正之輔1969年衆院選山形2区当選受託収賄罪(日通事件訴追による地裁公判中
1972年衆院選山形2区落選地裁懲役1年6月追徴金300万円控訴中
岡田五郎1955年衆院選兵庫3区落選賄賂罪逮捕及び訴追による地裁公判中(造船疑獄
岸本義広1963年衆院選大阪5区落選公職選挙法違反
岸本義広選挙違反事件
訴追による地裁公判中
佐藤孝行1976年衆院選北海道3区落選受託収賄罪
ロッキード事件
逮捕及び訴追による地裁公判中
1979年衆院選北海道3区当選逮捕及び訴追による地裁公判中
1980年衆院選北海道3区当選逮捕及び訴追による地裁公判中
1983年衆院選北海道3区当選地裁懲役2年執行猶予3年追徴金200万円控訴中
1986年衆院選北海道3区当選高裁懲役2年執行猶予3年追徴金200万円確定
鈴木宗男2004年参院選北海道選挙区落選斡旋収賄罪
受託収賄罪
政治資金規正法違反
議院証言法違反
鈴木宗男事件
逮捕及び訴追による地裁公判中
2005年衆院選比例北海道ブロック当選地裁懲役2年追徴金1100万円控訴中
2009年衆院選比例北海道ブロック当選高裁懲役2年追徴金1100万円上告中
2019年参院選比例区当選懲役2年追徴金1100万円確定
関谷勝利1955年衆院選愛媛1区当選収賄罪(造船疑獄逮捕及び訴追による地裁公判中
1969年衆院選愛媛1区当選収賄罪
大阪タクシー汚職事件
逮捕及び訴追による地裁公判中
1972年衆院選愛媛1区当選逮捕及び訴追による地裁公判中
田中角栄1949年衆院選新潟3区当選収賄罪(炭管疑獄逮捕及び訴追による地裁公判中[1]
1976年衆院選新潟3区当選受託収賄罪
外為法違反
ロッキード事件
逮捕及び訴追による地裁公判中
1979年衆院選新潟3区当選逮捕及び訴追による地裁公判中
1980年衆院選新潟3区当選逮捕及び訴追による地裁公判中
1983年衆院選新潟3区当選地裁懲役4年追徴金5億円控訴中
1986年衆院選新潟3区当選地裁懲役4年追徴金5億円控訴中
辻元清美2004年参院選大阪府選挙区落選詐欺罪
辻元清美秘書給与流用事件
地裁懲役2年執行猶予5年確定
2005年衆院選大阪10区比例
復活
当選
地裁懲役2年執行猶予5年確定
中村喜四郎1996年衆院選茨城7区当選斡旋収賄罪
ゼネコン汚職事件
逮捕及び訴追による地裁公判中
2000年衆院選茨城7区当選地裁懲役1年6月追徴金1000万円控訴中
2003年衆院選茨城7区当選高裁懲役1年6月追徴金1000万円上告中
2005年衆院選茨城7区当選最高裁懲役1年6月追徴金1000万円確定
楢橋渡1963年衆院選福岡3区落選収賄罪(武州鉄道汚職事件逮捕及び訴追による地裁公判中
1967年衆院選福岡3区落選地裁懲役3年追徴金2450万円控訴中
1969年衆院選福岡3区落選地裁懲役3年追徴金2450万円控訴中
1972年衆院選福岡3区当選懲役2年執行猶予4年確定
西村眞悟2009年衆院選大阪17区落選弁護士法違反
西村眞悟弁護士法違反事件
地裁懲役2年執行猶予5年確定[2]
橋本登美三郎1976年衆院選茨城1区当選受託収賄罪
ロッキード事件
逮捕及び訴追による地裁公判中
1979年衆院選茨城1区当選逮捕及び訴追による地裁公判中
1980年衆院選茨城1区落選逮捕及び訴追による地裁公判中
藤波孝生1990年衆院選旧三重2区当選受託収賄罪
リクルート事件
訴追による地裁公判中
1993年衆院選旧三重2区落選訴追による地裁公判中
1996年衆院選三重5区当選訴追による地裁公判中
2000年衆院選三重5区当選最高裁懲役3年執行猶予4年追徴金4270万円確定[3]
真鍋儀十1958年衆院選東京6区落選収賄罪(売春汚職事件逮捕及び訴追による地裁公判中

脚注

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  1. 後に一二審無罪確定
  2. 組織的犯罪処罰法違反では一審無罪確定
  3. 一審では無罪判決

関連項目

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