まつゆき (護衛艦)

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まつゆき
JS Matsuyuki (DD-130) & Abukuma (DE-229).jpg
基本情報
建造所 石川島播磨重工業東京第1工場
運用者  海上自衛隊
種別 汎用護衛艦(DD)
艦級 はつゆき型護衛艦
経歴
発注 1981年
起工 1983年4月7日
進水 1984年10月25日
就役 1986年3月19日
要目
排水量 基準 3,100 トン
全長 130m
全幅 13.6m
吃水 4.19m
機関 川崎ロールス・ロイス オリンパスTM3Bガスタービン 2基
川崎RRタインRM1C 2基
2軸推進、45,000PS
速力 29.7ノット
乗員 200名
兵装 62口径76mm単装速射砲 1門
Mk.15 mod.2 高性能20mm機関砲 2基
GMLS-3 シースパロー短SAM 8連装発射機 1基
ハープーンSSM 4連装発射筒 2基
74式C アスロック8連装発射機 1基
68式C 324mm3連装短魚雷発射管 2基
曳航式デコイ
搭載機 HSS-2B/SH-60J ヘリコプター 1機
C4ISTAR OYQ-5B-1 TDS
81式射撃指揮装置2型-21/12A
SFCS-6A-1 水中攻撃指揮装置
レーダー OPS-14B 対空レーダー
OPS-18-1 水上レーダー
ソナー OQS-4 ソナー
OQR-1 曳航式(後日装備)
電子戦
対抗手段
NOLR-6C ESM+OLT-3 ECM
Mk.137チャフ発射機 2基
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まつゆきローマ字JS Matsuyuki, DD-130)は、海上自衛隊護衛艦はつゆき型護衛艦の9番艦。艦名は「松に降り積もる雪」に由来する。なお、艦艇名としては旧海軍通して初の命名である。

艦歴[編集]

「まつゆき」は、中期業務見積もりに基づく昭和56年度計画2,900トン護衛艦2218号艦として、石川島播磨重工業東京第1工場で1983年4月7日に起工され、1984年10月25日に進水、1986年3月19日に就役し、同日付で第2護衛隊群隷下に新編された第44護衛隊に「やまゆき」とともに編入され、に配備された。

1985年8月13日午後、相模湾での就役前の公試中の際、前日に生起した日本航空123便墜落事故で事故発生時に事故機から離脱し、海上に落下した事故機の垂直尾翼を偶然発見し回収、事故原因解明に大きく寄与した。

1987年遠洋練習航海に参加。

1992年環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加。

1997年3月24日、隊番号の改正により第44護衛隊が第2護衛隊に改称。

1997年、遠洋練習航海に参加。その途上の8月29日、対空射撃訓練中に76mm単装砲が暴発、訓練弾により自艦の艦首に破孔が生じた。原因は砲の部品の加工不良と取り付け間違いと判明した。

1998年3月20日第4護衛隊群第8護衛隊に編入。

2002年、遠洋練習航海に参加。

2003年3月13日呉地方隊第22護衛隊に編入。

2008年3月26日自衛艦隊の大改編により第22護衛隊が第12護衛隊に改称され、護衛艦隊隷下に編成替え。

2010年3月15日、護衛艦隊第14護衛隊に編入され、定係港も呉から舞鶴へ移った。

2012年4月15日午前11時5分ごろ、陸奥湾の夏泊半島の北北東約8キロの海上で、大湊基地から出港した「かしま」「しまゆき」「まつゆき」3隻の練習艦隊見送りのため、低空を展示飛行中だった海上自衛隊第21航空群第25航空隊(大湊)の哨戒ヘリSH-60J(8279号機)(機長・宮永雅彦3佐)が「まつゆき」の左舷格納庫側壁にメインローターを接触させ、墜落した。この事故で宮永雅彦3佐が殉職、「まつゆき」も左舷格納庫の側壁を損傷し、実習幹部を「かしま」に移乗させた後、修理のため一時練習艦隊を離れたが、2週間ほどで修理を済ませ再度練習艦隊に合流した。

2016年1月15日から3月2日までの間、インド海軍主催国際観艦式及び日米豪共同海外巡航訓練に参加する[1]

現在は、護衛艦隊第14護衛隊に所属し定係港は舞鶴である。

歴代艦長[編集]

歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
1 寺西 弘 1986.3.19 - 1987.3.15   まつゆき艤装員長 くらま艦長
2 古賀勝彦 1987.3.16 - 1988.8.24 防大10期 開発指導隊群司令部幕僚 運用開発隊運用開発第5科長
3 北村健造 1988.8.25 - 1989.7.31 防大12期 運用開発隊運用開発第5科長 海上幕僚監部調査部調査第1課
4 渡部貞吉 1989.8.1 - 1991.3.24 防大11期 運用開発隊運用開発第1科長 第1護衛隊群司令部幕僚
5 深田卓夫 1991.3.25 - 1993.8.19 防大17期 第1護衛隊群司令部幕僚 東京業務隊付 1993.7.1
1等海佐昇任
6 石井 奨 1993.8.20 - 1995.10.8   海上幕僚監部調査部調査第1課 はるさめ艤装員長
7 塔岡道夫 1995.10.9 - 1997.9.28 防大17期 海上自衛隊第1術科学校教官
兼 研究部員
第2海上訓練指導隊砲術科長
8 井ノ久保雄三 1997.9.29 - 1999.3.25 防大23期 呉基地業務隊補充部付 海上自衛隊幹部学校付
9 山下万喜 1999.3.26 - 2000.3.23 防大27期 せとぎり砲雷長兼副長 海上幕僚監部防衛部運用課  
10 児玉 功 2000.3.24 - 2001.10.14 防大20期 海上自衛隊第1術科学校教官 第2海上訓練指導隊
11 小野寺功 2001.10.15 -2002.9.19 防大22期 舞鶴地方総監部管理部人事課長 たちかぜ艦長 2002.7.1
1等海佐昇任
12 眞鍋浩司 2002.9.20 - 2003.7.31  防大28期 かしま副長    
13 清水博文 2003.8.1 - 2004.8.30  防大29期 統合幕僚会議事務局第5幕僚室    
14 山中邦明 2004.8.31 - 2005.6.23
15 黒田全彦 2005.6.24 - 2006.8.29 防大34期 海上幕僚監部防衛部運用課 自衛艦隊司令部幕僚  
16 甲斐義博 2006.8.30 - 2007.8.9 防大31期 あさかぜ船務長兼副長 佐世保地方総監部管理部総務課長  
17 小林知典 2007.8.10 - 2008.8.21 防大34期 きりしま船務長兼副長      
18 吉岡 猛 2008.8.22 - 2009.8.2 防大35期 きりしま船務長 統合幕僚監部防衛計画部計画課  
19 井上高志 2009.8.3 - 2010.8.4 東北学院大
43期幹候
護衛艦隊司令部幕僚 海上幕僚監部防衛部防衛課  
20 北川敬三 2010.8.5 - 2011.7.31   海上幕僚監部防衛部防衛課     
21 石田 徹 2011.8.1 - 2012.11.21   統合幕僚監部運用部運用第2課 自衛艦隊司令部幕僚
22 清水 徹 2012.11.22 - 2013.9.30 防大40期 第3護衛隊群司令部幕僚 海上幕僚監部防衛部防衛課  
23 平野一照 2013.10.1 - 2015.5.17   佐世保海上訓練指導隊船務航海科長 舞鶴地方総監部管理部  
24 髙岡 智 2015.5.18 - 2016.8.21 自衛隊体育学校 あさひ艤装員長
25 齋藤一城 2016.8.22 - 海上自衛隊第1術科学校教官

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船』第750号(海人社、2011年11月号)

脚注[編集]

外部リンク[編集]