ぱんほー!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ぱんほー!』は、ゆうきりんによる日本ライトノベルイラスト上田梯子が担当。ホビージャパンHJ文庫刊。

タイトルの「ぱんほー!」は「パンツァー・フォア!」(“Panzer vor!”戦車を前進させよ」の意)の略。

ストーリー[編集]

1945年5月、ナチス・ドイツは首都・ベルリン陥落により敗戦を迎える。一方、枢軸国の一角であった日本は僅かな望みを託してアメリカ合衆国に講和を申し入れるが、アメリカ側の厭戦ムードが後押しする形で大方の予想を覆し日米講和は成立。その結果、第二次世界大戦は平和裡に終了するが日米講和成立と同時に2月のヤルタ会談でアメリカ・イギリスソビエトの3ヶ国が取り決めた領土割譲の枠組みは崩壊、ドイツは新政府が機能停止状態に追いやられると共に連合国側が各々、国内や植民地で勃発した分離独立運動への対処を優先したことも手伝い全土が無政府状態となった。

それから月日は流れ、ドイツには世界各国から腕利きの傭兵やならず者が集まって掠奪を繰り広げる無法地帯化が進む一方であったが、その無法ドイツで潜入取材を試みていたジャーナリスト志望の少年・五色将角は廃墟と化した街で戦車から砲撃を受け、どうにか砲弾の直撃は免れるが戦車から降りて来た少女に愛用のライカを奪われそうになる。

その少女、ヒルデガルド率いるケルベロス隊は軽駆逐戦車ヘッツァーを操る傭兵部隊であった。将角はライカを譲らない代わりに護衛を依頼するが、の入った袋を無くしてしまい本来は4人乗りのヘッツァーに欠けていた装填手として部隊に従事することになる。

そして、将角が加わった新生ケルベロス隊に別の戦車隊を全滅させた姿の見えない《幽霊戦車》の正体を突き止る任務が舞い込んで来る。

登場人物[編集]

五色 将角(ごしき まさずみ)
日本人の少年。16歳。駆け出しのジャーナリストとして南方戦線の従軍取材をした後に日本へ帰国し、日米講和を迎える。その後、ジャーナリストとして名を挙げたい一心で愛用のライカを片手に無法ドイツへの潜入取材を試みるが、ライカ目当てに自分を襲撃したケルベロス隊に護衛を依頼した後に金(ドイツマルクを始めとする貨幣は価値が失墜しており、商取引も貴金属で行われる)の入った袋を無くし、装填手兼炊事担当としてケルベロス隊に入隊する。

ケルベロス隊[編集]

ヒルデガルド・シーラー
恐らくドイツ人の少女。16歳(ケルベロス隊は中途加入の将角を含め全員が同年齢につき、以下省略)。多国籍傭兵部隊・ケルベロス隊の隊長で、同部隊唯一の戦力である軽駆逐戦車ヘッツァーの車長。愛用の銃はワルサーPPK。ナチス・ドイツ時代は「お菓子の家」と呼ばれる施設で過ごしていたらしいがドイツ域内では傭兵は自らの過去について語らず、また他人にも過去を問わないことが不文律となっているため、詳細は謎に包まれている。チョコレートが好物。
帝 亜子(みかど あこ)
操縦手。名前やストレートの黒髪を始めとする外見から日本人ないし日系人と思われるが将角の母国(=日本)を指して「あなたの国」と呼んでいることから日本国籍を捨てた、或いは始めから有していない可能性もあり詳細は不明。普段は沈着冷静だが、極限状態に追い込まれると無謀極まり無い特攻作戦を取りたがる。
カトリーヌ・ブイエ
砲撃手。恐らくフランス人の少女で、巨乳。ヒルデガルドや亜子に比べて楽天的な性格で部隊のムードメーカー的な存在であるが、いわゆるトリガーハッピーであり何かにつけて大砲を撃ちたがる。愛用の銃はモーゼル712

その他の人物[編集]

姉さん(ねえさん)
傭兵部隊の仕事を斡旋する「仲介所」の代表者。右目に眼帯をしている。屈強で知られた黒い森戦車隊を壊滅させた《幽霊戦車》の正体を突き止める任務をケルベロス隊に紹介する。
ハンツ
「工匠」と呼ばれる戦車の整備・補修や物資の調達を請け負う部隊を率いる老人。

書誌情報[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]