はるかなレシーブ

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はるかなレシーブ
ジャンル スポーツビーチバレー
漫画
作者 如意自在
出版社 芳文社
掲載誌 まんがタイムきららフォワード
レーベル まんがタイムKRコミックス
フォワードシリーズ
発表号 2015年10月号 -
巻数 既刊5巻(2018年4月現在)
アニメ
原作 如意自在
監督 窪岡俊之
シリーズ構成 待田堂子
脚本 待田堂子
キャラクターデザイン 小田武士
音楽 ラスマス・フェイバー
アニメーション制作 C2C
製作 はるかなレシーブ製作委員会
放送局 未定
放送期間 2018年夏 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

はるかなレシーブ』は、如意自在による日本漫画。『まんがタイムきららフォワード』(芳文社)にて、2015年10月号より連載中。テレビアニメ化も予定されている[1]

女子ビーチバレーを題材にした漫画。沖縄の海岸を舞台に、ビーチバレーの初心者だが長身でおおらかな性格の大空遥と、小柄なために一度はビーチバレーを挫折した過去を引きずる比嘉かなたの「はるかな」ペアを中心に、ビーチバレーに情熱を捧げる少女たちの青春を描く。

あらすじ[編集]

従姉妹の比嘉かなたの家に同居するため、東京から沖縄へと引っ越してきた大空遥は、家の前の海岸でビーチバレーの試合のための練習をしていた遠井成美らと知り合い、ビーチバレーに興味を抱く。ところが遥は不用意な言葉で成美を怒らせてしまい、過去にかなたと成美がペアを組んでビーチバレーの選手をしていたものの、かなたの挫折により気まずい間柄になっていたという事情を知る。険悪な空気をビーチバレーの勝負で解決することになったことをきっかけに、遥はかなたとペアを組み、競技としてのビーチバレーに向き合っていくことになる。

遥は転校先の沖縄の高校で、かなたと共に部活動としてビーチバレーをすることとなり、ビーチバレー部の部員や、部として参加した試合の対戦相手と親交を築いていく。また、一度はビーチバレーを諦めようとしたかなたも、ビーチバレーの初心者である遥に色々教えるうち、自分の道を模索し、過去のビーチバレー仲間たちとの関係を取り戻していく。

登場人物[編集]

第20話以降は物語開始時から約1年が経過し、登場人物もそれぞれ1学年進級あるいは進学している。登場人物の学年は本編登場時のものを記す。

ビーチバレー部[編集]

遥、かなたらが所属する高校の部活。大会での実績は高いながらも部員数が少なく、学校から部活動として認定される人数に達していなかったため、名義上はバレーボール部(本編未登場)に間借りしている扱いのグループとなっていた[2]。第15話であかりが部員に加わったことで部員が5人になり、正式な部活動として独立する。

「はるかな」ペア[編集]

物語の中心人物。物語開始時点では高校2年生[3]。劇中では「はるかな」ペアと通称されているが、公式大会などでは「大空・比嘉」ペア[4]とも表記される。同い年の従姉妹同士で[3]、遥がかなたの自宅に居候する形で同居生活をしている。自宅の庭先に「かなたビーチ」[5]と通称されている砂浜がある。

大空 遥(おおぞら はるか)
声 - 優木かな[6]
誕生日 - 3月26日[要出典] / 星座 - おひつじ座[要出典] / 血液型 - AB型[要出典] / 身長 - 172cm[7] / 出身地 - 東京都
長身でおおらかな性格で、他人からは何も悩みがなさそうな人物に見られているが[8]、女子高校生としては並外れた長身ゆえに似合うサイズの服や靴が少ないことには悩んでおり[8]、「でかい」と言われることを気にしている[3][8]。スポーツは得意で[3]、バスケットボールや陸上競技の経験はあるが[9]、ビーチバレーに関しては初心者[3]
他人の心を動かすようなエンパシー(共感力)を持っていると評されており[10]、かなたを初めとする周囲の人物の意識を変えていく。
比嘉 かなた(ひが かなた)
声 - 宮下早紀[6]
4月6日生まれ。身長151cm[7]。ビーチバレーの選手としては小柄で引っ込み思案。かつて母親の勧めもあって小学4年生[11]でビーチバレーを始めた当時は長身を武器にしていたものの、その後身長が伸びず、過去の成功体験に固執して意識やプレイスタイルを変えることができずに屈折してしまったという過去を持つ[12]。自分の両親の死をきっかけに[11][13]、かつてのパートナーであった成美と疎遠になってしまい、物語開始時点ではビーチバレーの世界から遠ざかっていた。
前向きだった過去の自分を取り戻したいという想いを持ち[12]、遥に連れられて再びビーチバレーの世界に戻ってきたことで、昔からの知り合いたちとの関係を築き直していく。劇中ではこのことに関して、バレーボール用語であるレシーブ英語: receive)の語源(ラテン語: re + capere)には「取り戻す」という原義があるという、本作の表題に絡めた言及がある[12]

「エクレア」ペア[編集]

第6話から登場。登場時点で高校2年生。劇中では「エクレア」ペア、または「トーマス・トーマス」ペア、ないし単にトーマスペアと呼ばれる。混血で、金髪碧眼の[14]双子姉妹。初対面の際には遥から外国人と誤解された[5]。母親はビーチバレーのプロコーチで[10]、小学生のころから大会で上位に入賞しており[15]、全国大会2位の実績がある[16][17]。漢字表記の名が設定されているものの、漫画中では通常カタカナ表記される。

トーマス・紅愛(トーマス・クレア)
声 - 種﨑敦美[18]
9月7日生まれ。身長171cm[7]。エミリの双子の姉。妹と比べて騒々しくがさつな性格。遥とは似たもの同士なところがあり[12]、意気投合する。部活ではビーチバレーの初心者である遥に対して色々とアドバイスをしたり、特訓に付き合ったりしている。
物語開始より2年前、かなたと成美がペアを解消するのと前後して一時的に成美とペアを組んで成果を出すものの、互いに自己主張が強い性格であったために続かなかった[19]
トーマス・恵美理(トーマス・エミリ)
声 - 末柄里恵[18]
9月7日生まれ。身長168cm[7]。クレアの双子の妹。眼鏡をかけていて地獄耳。生徒会役員を務め[2]、かなたからは「真面目」との評がある[12]。クレアとは口喧嘩が絶えないものの、かなたからは「いいコンビ」と評されている[5]
恥ずかしがりで露出度の高い水着には抵抗感があるが[5][15]、追い詰められていても冷静な性格はクレアから評価されている[7]。「スイッチが入る」と強気な性格に豹変し、クレアも逆らえない[12]

その他のビーチバレー部関係者[編集]

大城 あかり
声 - 木村千咲[20]
第13話から登場。登場時点で高校1年生。ビーチバレー部のマネージャー的な立ち位置を担当する[10]。やや思い込みが激しく、劇中では幾度も勘違いや取り越し苦労で一喜一憂している。
かつて子役アイドルとしてローカルなCMに出演し、地元では「ワクワクシークヮーサーのシーちゃん」として知られた存在であったが[2][9]、本人はCM出演のことを恥ずかしく感じている。登場時にはそのことが原因で周囲との壁を感じており、ビーチバレーで華々しく目立てば友達ができるという考えからビーチバレー部への入部を希望するが[2][9]、次第にビーチバレー部をかけがえのない居場所と認識するようになっていく[21]
マリッサ
第16話から登場し、ビーチバレー部のコーチとなる[10]。クレアとエミリの母親で、かなた、成美の師でもある。アメリカ西海岸でビーチバレーのプロコーチをしており[10]。遥を超える長身[10]、教育方針は厳しく、スパルタ的とも評されているが[10][11]、部員からは感謝されている。

他校のライバルたち[編集]

彩紗・成美ペア[編集]

第1話から登場。沖縄県外在住で「福知山学院」に在校[19]。遥やかなたと同い年。物語冒頭で遥にビーチバレーへの興味を抱かせるきっかけになった相手であり、かなたとはこじれた過去の因縁ある相手。ビーチバレーの高校生チャンピオンで[8]、実力と容姿から、劇中では「ビーチバレー界のアイドル」と呼ばれている[2]

遠井 成美(とおい なるみ)
声 - 島袋美由利[20]
かなたの過去のパートナー。小学4年生の時にかなたのいる小学校に転校。その後かなたに誘われる形で一緒にビーチバレーを始めた間柄であったが[11]、物語開始時点では想いがすれ違い、気まずい間柄になっている。ペア形式の競技であるビーチバレーは互いが対等であり、エースは必要ないという信念を持つが[3]、身長が伸びずスランプに悩んでいたために狙われやすかったかなたを庇って戦い続けているうちに、信念に反してかなたとの実力差が開いてしまったという過去を持つ[22]
クレアやエミリとは、かなたとペアを組んでいたころに切磋琢磨した間柄で[15]、かなたと気まずくなった時期には一時的にクレアとも組んでいた[19]。かなたと「日本一になる」という約束を交わしたことがあり[19][13]、かなたとペアを解消した後は一人で約束を果たすことを決意し[19]、物語開始時点で既にその地位にいる[8]
冷たく刺々しい物言いをするが、彩紗によれば、それは彼女が「シャイ」であるためとされる[22]。砂上での機能性を追求した、ローライズの際どい水着を常用している[8]
過去にかなたと組んでいたときのペア名は「なるかな」[15]
立花 彩紗(たちばな あやさ)
声 - 伊藤かな恵[20]
物語開始時点での成美のパートナー。遥と連絡を取り合い、遥とかなたのペアがうまく行くよう、遥にさまざまな助言を行うが、彩紗自身はそれを、現在のパートナーである成美が、かつて彼女のパートナーであったかなたと関係を取り戻さないためであるとしている。成美やかなたのことを語る際には恋愛のもつれのような比喩を用いており、遥からは「恋人みたい」という印象を持たれている[22]

「あいまい」ペア[編集]

第9話から登場。劇中では「あいまい」ペアと呼ばれる。遥やかなたとは別の高校のバレーボール部に所属する先輩後輩で、ビーチバレーに関しては初心者[23]。レギュラーとして出場したバレーボールの大会で敗退したことをきっかけに、ビーチバレーに転向して成果を出そうとしている。水着売り場でユニフォームとして用いる水着を選んでいた際、同じ水着を取り合った遥と顔見知りになる。その後の第11話では遥がかなたとペアを組んで初めての公共の大会にて、第1回戦の相手として再登場する。

砂川舞(すながわ まい)
登場時点で高校1年生。インドアのバレーボールではリベロを担当しており、そのことに対して強い自負がある[24]。小柄な自分を子供扱いしない愛衣を慕っている[25]
棚原 愛衣(たなはら あい)
登場時点で高校3年生。過去に舞を「バレーボールは大きい人を倒すスポーツ」という文句でバレーボール部に勧誘したものの、それが嘘であることも自覚しており[16]、舞の前でそれを嘘にしないようにと振る舞おうとする[25]
劇中2年目の第22話に再登場した際には大学生になっており、全国大会沖縄予選の審判として登場する。

「ようかん」ペア[編集]

劇中2年目の第20話から登場。「やんばる南高校」の生徒で、日焼けした肌の姉妹。劇中では「ようかん」ペア、または「新垣・新垣」ペアと呼ばれている。登場時点から3年前(=物語開始時点から2年前)の大会で、クレアとエミリのペアに敗れており、年齢差のために3年に1度しかない再戦の機会に勝利することを誓っている[17][4]。雰囲気がクレアとエミリの姉妹と似ており[17]、初対面の際には遥やあかりから、クレアとエミリのファンだと誤解された。第22話では公式大会の第2回戦で遥とかなたのペアと対戦し、本来のパワー系のプレイスタイルを封印して相手に合わせる作戦で戦う[26]

新垣 陽菜(あらがき ような)
登場時点(劇中2年目)で高校2年生[17]。柑菜の姉。眼鏡をかけている。
新垣 柑菜(あらがき かんな)
登場時点(劇中2年目)で高校1年生[4]。陽菜の妹。本来のプレイスタイルでは、強烈なドライブの回転を加えた重いスパイクを切り札としている[4]

書誌情報[編集]

アメリカ合衆国では2018年9月11日にセブンシーズ・エンターテインメントから英語版『HARUKANA RECEIVE』の発売が開始される予定[27]

コラボレーション[編集]

劇中で登場人物たちが使用しているビーチバレー用のボールは、実在のスポーツ用品メーカーであるミカサの製品という設定になっており、劇中に登場するボールにはミカサのロゴが大きく描かれている[28]。これはミカサが様々な漫画作品との間で行っている正式なコラボレーションの一環によるものである[29]。ミカサからもコミックマーケットでの限定グッズとして、本作に関連したノベルティグッズの配布などを行っている[29][30]

テレビアニメ[編集]

『まんがタイムきららフォワード』2017年9月号(2017年7月24日発売)で製作が発表された[1]2018年夏より放送予定[20]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 如意自在 (芳文社まんがタイムきららフォワード」連載)[31]
  • 監督 - 窪岡俊之[31]
  • シリーズ構成・脚本 - 待田堂子[31]
  • キャラクターデザイン - 小田武士[31]
  • サブキャラクター・衣装デザイン - 山田真也
  • 総作画監督 - 小田武士、津幡佳明、松川哲也
  • 助監督 - 髙橋英俊
  • 特技監督 - 池下博紀、千葉茂
  • メインアニメーター - 松尾信之、宝井俊介
  • プロップデザイン - 水村良男
  • 美術設定 - 杉山晋史 (スタジオワイエス)
  • 美術監督 - 一色美緒 (スタジオワイエス)
  • 背景 - スタジオワイエス
  • 色彩設計 - 勝田綾太
  • 画面・3Dディレクター - 向純平
  • 撮影監督 - 桑良人 (スタジオシアン)
  • 撮影 - スタジオシアン
  • 編集 - 柳圭介 (柳編集室)
  • 音響監督 - 藤田亜紀子
  • 音響制作 - HALF H・P STUDIO
  • 音楽 - ラスマス・フェイバー[20]
  • 音楽制作 - KADOKAWA
  • アニメーション制作 - C2C[31]
  • 製作 - はるかなレシーブ製作委員会[31]

脚注[編集]

  1. ^ a b まんがタイムきららフォワード2017年9月号詳細”. まんがタイムきららWeb. 芳文社 (2017年7月24日). 2017年7月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e きららフォワード2016年11月号掲載、第14話。
  3. ^ a b c d e f きららフォワード2015年10月号掲載、第1話。
  4. ^ a b c d きららフォワード2017年9月号掲載、第24話。
  5. ^ a b c d きららフォワード2016年3月号掲載、第6話。
  6. ^ a b 「はるかなレシーブ」キャスト発表、遥役は優木かな、かなた役は宮下早紀”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年1月24日). 2018年1月24日閲覧。
  7. ^ a b c d e きららフォワード2016年5月号掲載、第8話。
  8. ^ a b c d e f きららフォワード2015年11月号掲載、第2話。
  9. ^ a b c きららフォワード2016年12月号掲載、第15話。
  10. ^ a b c d e f g きららフォワード2017年1月号掲載、第16話。
  11. ^ a b c d きららフォワード2017年2月号掲載、第17話。
  12. ^ a b c d e f きららフォワード2016年4月号掲載、第7話。
  13. ^ a b きららフォワード2017年4月号掲載、第19話。
  14. ^ きららフォワード2016年4月号、第7話巻頭カラーページ。
  15. ^ a b c d きららフォワード2017年3月号掲載、第18話。
  16. ^ a b きららフォワード2016年9月号掲載、第12話。
  17. ^ a b c d きららフォワード2017年5月号掲載、第20話。
  18. ^ a b 「はるかなレシーブ」新キャスト発表、双子の姉妹ペアに種崎敦美&末柄里恵”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年2月24日). 2018年2月24日閲覧。
  19. ^ a b c d e きららフォワード2016年7月号掲載、第10話。
  20. ^ a b c d e “「はるかなレシーブ」追加キャストに島袋美由利、伊藤かな恵、木村千咲”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年3月24日). http://natalie.mu/comic/news/274978 2018年3月24日閲覧。 
  21. ^ きららフォワード2017年6月号掲載、第21話。
  22. ^ a b c きららフォワード2015年12月号掲載、第3話。
  23. ^ きららフォワード2016年6月号掲載、第9話。
  24. ^ きららフォワード2016年8月号掲載、第11話。
  25. ^ a b きららフォワード2016年10月号掲載、第13話。
  26. ^ きららフォワード2017年8月号掲載、第23話。
  27. ^ “Seven Seas Lands a Sexy Spike With License of HARUKANA RECEIVE Beach Volleyball Manga Series” (プレスリリース), セブンシーズ・エンターテインメント, (2017年11月13日), http://www.sevenseasentertainment.com/2017/11/13/seven-seas-lands-a-sexy-spike-with-license-of-harukana-receive-beach-volleyball-manga-series/ 2017年11月14日閲覧。 
  28. ^ 第5話以降。
  29. ^ a b “バレーの国際公認球などを製造するミカサ、コミケ出展 創業100周年に向けてTシャツなどのグッズを限定販売” (プレスリリース), ミカサ, (2015年12月10日), https://www.atpress.ne.jp/news/84229 2017年8月16日閲覧。 
  30. ^ “コミックマーケット92にミカサがブースを出展 人気作品や企業とコラボした「ミカサの薄い本」を配布” (プレスリリース), ミカサ, (2017年8月3日), http://www.sankeibiz.jp/business/news/170803/prl1708031032031-n1.htm 2017年8月16日閲覧。 
  31. ^ a b c d e f “ビーチバレーアニメ「はるかなレシーブ」ビジュアル公開、アニメ制作はC2C”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年11月24日). http://natalie.mu/comic/news/258019 2017年11月24日閲覧。 

外部リンク[編集]