なのにあなたは京都へゆくの

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なのにあなたは京都へゆくの
チェリッシュシングル
初出アルバム『なのにあなたは京都へゆくの
B面 今ならあなたと
リリース
ジャンル フォークソング歌謡曲
時間
レーベル ビクターレコード
作詞・作曲 脇田なおみ(作詞)
藤田哲朗(作曲)
チャート最高順位
  • 週間13位(オリコン
  • 1972年度年間75位(オリコン)
チェリッシュ シングル 年表
なのにあなたは京都へゆくの
(1971年)
だからわたしは北国へ
(1972年)
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なのにあなたは京都へゆくの』(なのにあなたはきょうとへゆくの)は、チェリッシュの楽曲。デビューシングルとして1971年9月5日にリリースされた。発売元はビクターレコード

B面曲の「今ならあなたと」ともども、同名のファーストアルバムなのにあなたは京都へゆくの』に収録されている。

解説[編集]

デビュー当時のチェリッシュ(第1期チェリッシュ)は5人組グループであった。松崎好孝・松崎(旧姓・松井)悦子の男女デュオ(第2期)となったのは、翌1972年にリリースされた3作目のシングル『ひまわりの小径』からである。

1971年6月6日日比谷大音楽堂で開催された、第1回「バイタリス・フォーク・ビレッジ 全国フォーク音楽祭全国大会中部地区代表として出場し、「恋人達と」(作詞・作曲:松崎好孝)でグランプリを受賞した。

これにより、ビクターレコードのディレクター深井静史にスカウトされた。メンバーから送られてきたコンサートのライブ・テープの中から、深井が選んだのがこの曲であった。リーダーの松崎好孝はシングル化に当初反対したものの、深井の説得により承諾。しかし「ファルセットで売れたためしはない」という理由で編成会議で没案となり、深井が頭を下げてなんとか発売にこぎつけた[1]。初回プレス枚数は1500枚で、宣伝用のポスターやチラシも制作されなかったが、翌1972年に入ってからロング・ヒットを記録し、累計では35万枚を売り上げた[2]

「私」を捨てて京都へ行ってしまった恋人への想いを歌った失恋ソングで[3]京都ご当地ソングとしても知られる。

2004年には、アニメ『鉄人28号』第15・16回「京都編」のエンディングテーマに起用された[3]

収録曲[編集]

  1. なのにあなたは京都へゆくの (3分17秒)
    作詞:脇田なおみ/作曲:藤田哲朗/編曲:馬飼野俊一
  2. 今ならあなたと (3分20秒)
    作詞・作曲:奥山敬造/編曲:馬飼野俊一

収録アルバム[編集]

ほか

カバー[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 富澤一誠『フォーク名曲事典300曲〜「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話〜』ヤマハミュージックメディア、2007年、136-137頁。ISBN 978-4-636-82548-0
  2. ^ 『フォーク名曲事典300曲〜「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話〜』137頁。
  3. ^ a b なのにあなたは京都へゆくの - 歌ネット

関連項目[編集]

外部リンク[編集]