としまエコミューゼタウン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
としまエコミューゼタウン
としまエコミューゼタウン(2015年5月)
としまエコミューゼタウン(2015年5月)
施設情報
所在地 東京都豊島区南池袋二丁目45番1号
座標 北緯35度43分34.5秒 東経139度43分00秒 / 北緯35.726250度 東経139.71667度 / 35.726250; 139.71667座標: 北緯35度43分34.5秒 東経139度43分00秒 / 北緯35.726250度 東経139.71667度 / 35.726250; 139.71667
状態 完成
着工 2011年9月
建設期間 2012年 - 2015年3月
竣工 2015年3月2日
開業 2015年5月7日
用途 商業施設区役所マンション
建設費 約400億円
地上高
屋上
高さ 189メートル
最上階 49階
各種諸元
階数 地上49階・地下3階・塔屋2階
敷地面積 8,324.91
建築面積 5,319.73 建蔽率64%)
延床面積 94,681.87 容積率1137%)
構造形式 SRC造RC造・一部S造
関連企業
設計 日本設計、外観(一部内観)デザイン協力:隈研吾建築都市設計事務所、ランドスケープデザイン:ランドスケープ・プラス
施工 大成建設東京支店
デベロッパー 南池袋二丁目A地区市街地再開発組合

としまエコミューゼタウンは、東京都豊島区南池袋2015年3月に完成した超高層ビルである。豊島区役所超高層マンションが同居する、日本初のマンション一体型本庁舎である。

概要[編集]

1961年昭和36年)7月に完成した豊島区役所旧庁舎(東池袋一丁目18番1号)は、老朽化による修繕費が増大していた事、区役所業務の拡大で本庁舎・分庁舎A館・B館など7か所に組織が分散し、区民に対するサービス機能が低下している事、バリアフリー対応の遅れ、来庁者用駐車場の不足などの理由で、新庁舎の建設案が計画されていたが、計画は予算の問題などの理由から座礁してしまっていた[1]。2011年の区長選挙において、新庁舎建設を推進する現職が当選し、2013年に工事が開始された。事業者は施行区域内の地権者等などで構成される「南池袋二丁目A地区市街地再開発組合」である。当建物の土地は、豊島区立日出小学校跡地と南池袋児童館跡地などを含む南池袋二丁目45番街区と46番街区を一体化した「南池袋二丁目A地区」を、都市再開発法に基づく市街地再開発事業によって整備した。同再開発事業は、従前資産(土地・建物)と再開発建物の床(権利床)を等価で交換する「権利変換方式」で行われ、新庁舎は従前資産を権利変換して取得した権利床のほか、再開発組合から保留床の一部を購入して確保した[2]。2015年度グッドデザイン賞、2017年度第58回BCS賞[3]受賞。

建物詳細[編集]

プロジェクトのコンセプトは「自然と建物の共存」。高層ビルであるが、あまり主張しすぎない建物を目指して設計された。設計・監理は日本設計、外観(一部内観)デザイン協力を隈研吾建築都市設計事務所、ランドスケープデザインをランドスケープ・プラスが担当した。

また、環境対策にも力が入っており、樹木の様なビルをイメージし、緑が積極的に取り入れられている。敷地の周りはおもに落葉樹を植樹し、1階から9階までの外装は、植栽を主とする、太陽光パネルや、日射制御ルーバー、などを組み合わせた「エコヴェール」とよばれる、装置が覆っている。また、9階の屋上に設置される、「豊島の森」には、小川が流れ、ホタルが舞う、芝生や四季折々の木々が植わる空間が誕生する。またそれらは、高層ビル周囲で問題になるビル風の低減にも役立つ。

館内は、吹き抜けを中心に風がとおる爽やかな空間をイメージしている。館内は木材を使用し、やさしさを感じさせる雰囲気となった。施設においては、LED照明や熱循環システムが採用される。

また、先端のIT技術を駆使した、区役所業務効率化も今回の目的となった。庁舎は「345日区民に開かれた庁舎」となる。また案内コンシェルジュを設けたり、需要の高い業務課を下層階に集めたり、個人情報をITで管理し、用のある部署に転送して負担を軽減するなど、来庁者が速やかに用を済ませられるような工夫がされている。部署間でも書類をデータ転送することで、職員の負担を軽減する。

一階には区民スペースが設けられ、催事、防災時には配給などに使用できる。折りたたみステージ、照明なども完備されているので、ミニコンサートも開ける。回廊には、ミミズクアートが飾られ、小学校の図工や美術家のちょっとした特別展も実施可能。9階には前述した通り、豊島の森が整備され、区民環境学習に役立てられる。また、カフェコーナーも設置される。

区議会議事堂は、傍聴席を拡大した、木の優しさがあふれる空間となる。また議会が開かれていない時は、民間で貸し切ることもでき、国際級の案件に対しても対応できる設備を有する。

また、当建築物は庁舎などに求められる、「耐震等級Ⅰ」をクリアしている。コンクリートは100年以上の耐久性が保持できるものを使用し、10階に中間免震装置を組み込んで揺れを吸収するシステムを有する。非常用発電機も設置され、72時間の電力供給が可能であるなど、BCPにも対応している。

マンション「ブリリアタワー池袋」[編集]

東京建物・首都圏不燃建築公社が中心として、販売された分譲マンションであり、本建築物の11階から49階を占める。

ゲストサロンは国道建設地を挟んだ向かい側に設置された。発売当初の価格は7000万円台 - 8000万円台中心とかなりの高価格帯だったが、購入希望者が殺到して抽選が実施されるまでに至った。競争倍率は最高約20倍で、購入者の4割が現金購入だった。そして発売から7週間後に全ての部屋が完売した。

池袋地区最高地点にある屋上スカイガーデン、ゲストルーム、コンシェルジュ、一戸一つのトランクルーム、トレーニングサロン、ラウンジなど豪華な設備を有する。

フロア構成[編集]

1階の一部と3階から9階までを豊島区役所が占め、2015年5月7日から業務を開始した。1階の一部と2階が商業エリア、11階から49階までが住宅、10階が中間免震階となる[4]。敷地は豊島区立日出小学校・南池袋児童館の跡地を利用している。

なお、地下には東池袋駅への地下通路が設置されており、駅経由で地下通路を使用すれば、「ライズシティ池袋」・「豊島区立中央図書館」・「あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)」・「アウルタワー」・「池袋サンシャインシティ」へ、の日でも、なしで出かけることが出来る[5]

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 新庁舎整備推進計画、豊島区、2010年11月、4-10頁
  2. ^ 新庁舎整備推進計画、豊島区、2010年11月、25頁
  3. ^ 第58回BCS賞受賞作品(2017年)としまエコミューゼタウン”. 日本建設業連合会. 2017年8月24日閲覧。
  4. ^ 起工式挙行のお知らせ - 東京建物(平成24年2月2日)
  5. ^ 東京メトロ東池袋駅-サンシャインシティ間の地下通路が開通、池袋経済新聞、2011年2月2日

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]