しまなみ海道サイクリングロード

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本州四国連絡橋 > 西瀬戸自動車道 > しまなみ海道サイクリングロード
NCR
しまなみ海道サイクリングロード
(瀬戸内海横断自転車道)
広島県道466号向島因島瀬戸田自転車道線
愛媛県道325号今治大三島自転車道線
総延長 約70km
開通年 1999年
主な
経由都市
広島県尾道市
愛媛県今治市
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
しまなみ海道サイクリングロード
Tatara-gridge201310.JPG
創設 1999年
全長 約70km
所在地 広島県尾道市
愛媛県今治市
指定 NCR
登山口

(ゲートウェイ)

用途 原付道および自転車歩行者道
標高
標高変動 約1,000m(獲得標高)
最高地点 宮窪峠 79m
最低地点 尾道水道 --m
トレイル地図
ルートとゲートウェイ位置

しまなみ海道サイクリングロード(しまなみかいどうサイクリングロード)は、広島県尾道市から愛媛県今治市にある西瀬戸自動車道に併設する長距離サイクリングルート英語版。2019年9月現在ナショナルサイクルルート候補ルート。

かつて正式名称として瀬戸内海横断自転車道が用いられていたが[1]、2019年現在現名で統一されている。通称として、: Shimanami Kaidoあるいは: Shimanami: 島波海道、など。道路管理上では広島県道466号向島因島瀬戸田自転車道線愛媛県道325号今治大三島自転車道線の2つの大規模自転車道からなる[1]

日本初の海峡横断する自転車道[2]。日本で初めて車道の左側に導線としてブルーラインを引いた自転車道[3]。日本の自転車道の中で初めて『ロンリープラネット』『ミシュランガイド』の両方に掲載され[4]、2014年CNNから世界7大サイクリングルートに選定される[5][2]。サイクリストの聖地とも謳われる[6]

2県による広域の産官民連携でサイクルツーリズム振興し、地方創生インバウンド誘致に活かした例[6][7][8][9]

沿革[編集]

背景[編集]

本四架橋の構想は近代から始まり戦後多発した海難事故を契機として架橋運動が活発化した[10][11]。ルート選定に向け、周辺各自治体で建設協議会が結成されるなど地域側から盛り上がっていった[10][11]

本四架橋ルート決定前に、本州(尾道市)と向島(旧御調郡向東町向島町)を結ぶ尾道大橋が整備され1968年供用開始した[12][11]。当時の設計基準で整備された橋で、尾道大橋の幅員は車道が2車線7.5m・歩道が両外側に1.2m [12]と狭く、桁を支えるケーブルが歩道上に固定されている。2013年より尾道大橋は無料開放され、それに伴い現在では車道の交通量が多い。尾道大橋を自転車で渡っても違法ではないが、安全性の観点より「しまなみ海道サイクリングロード」の本州―向島間の通行は、渡船の利用が推奨されている。

尾道駅前渡船乗り場
尾道大橋
尾道大橋


平成の大合併以降の自治体表記になる。越智郡上島町の上島架橋を「ゆめしま海道」といい同様にサイクルツーリズムが展開されている。
平成の大合併以降の自治体表記になる。越智郡上島町上島架橋を「ゆめしま海道」といい同様にサイクルツーリズムが展開されている。

1969年本四架橋は神戸・鳴門ルート(神戸淡路鳴門自動車道)、児島・坂出ルート(瀬戸中央自動車道)そして尾道・今治ルート(西瀬戸自動車道)の3ルートで閣議決定され[10][11]、1973年3ルートの工事実施計画の認可を受けた[13][11]

当初の工事実施計画では他の2つのルートが鉄道道路併用橋を想定していたのに対して尾道・今治ルートは道路単独橋で計画され、結果当初建設費は3ルートの中で最も低かった[10][14][13]。また本州―向島―因島(旧因島市)―生口島(旧因島市・旧豊田郡瀬戸田町)―大三島(旧越智郡大三島町上浦町)―伯方島(旧越智郡伯方町)―大島(旧越智郡吉海町宮窪町)―四国(今治市)を結ぶことから、地域の振興・開発が大きく期待され住民が多い島々を通ることから生活道路としても期待された[10][15][16]。こうしたことから工事実施計画の変更で尾道・今治ルートにのみそれぞれの橋梁に自動車道の他に原動機付自転車道および自転車歩行者道が組み込まれた(尾道大橋に併設する新尾道大橋のみ異なる)[13][16]

一方で1960年代モータリゼーションに伴う交通事故多発を受けて自転車道の整備等に関する法律が成立、1973年から大規模自転車道整備事業が始まり1970年代に全国でサイクリングブームが起きた[17][18]。この時期に島内の一般道での自転車道整備計画が進められた。1980年広島県道466号向島因島瀬戸田自転車道線が、1989年愛媛県道325号今治大三島自転車道線がそれぞれの県道路線認定されている[16]

尾道・今治ルートの愛称が「瀬戸内しまなみ海道」に公募で選ばれた[9]

開通からの振興[編集]

来島海峡大橋馬島IC付近。1999年供用開始。左外側(北側)が自転車歩行者道、右外側(南側)が原付道。
来島海峡大橋馬島IC付近。1999年供用開始。左外側(北側)が自転車歩行者道、右外側(南側)が原付道。
サンライズ糸山。1999年開業。ゲートウェイ(サイクリストの受入施設)の一つ。
サンライズ糸山。1999年開業。ゲートウェイ(サイクリストの受入施設)の一つ。

1999年すべての架橋が終わり広島県と愛媛県が陸続きとなり、公式的にはこの年に瀬戸内海横断自転車道(しまなみ海道サイクリングロード)が全線開通した[16][19]

島内の一般道での通行は無料だったが、橋梁による渡海には通行料がかかった。当時今治には市サイクリング協会があり繁信順一市長以下積極的にサイクリング振興していたのに対して、尾道にはサイクリング協会すらなかった[15]。愛媛県側の沿道にはサイクリングターミナルサンライズ糸山を始め、多々羅しまなみ公園しまなみの駅御島伯方SCパークよしうみいきいき館の4つの道の駅が1999年には存在していた。一方で広島県側の地元紙中国新聞は当時、自転車道の未整備区間も多く標識による案内も乏しかった、と報道している[20]。「自転車も高速道路をず~と走れるんやろ」と自転車道の存在を知らなかった島民もいた[21]

開通に伴い島と島あるいは県境を超えての乗り捨てを可能としたレンタサイクル事業が始まった[16]。これは今治側が主導したものであり[15]、広島県側では県のイベント協会が立ち上げ1999年開幕記念イベント終了後に各市町が引き継ぎ[22]、広島・愛媛各自治体で結成された瀬戸内しまなみ海道周辺地域振興協議会がすべてを取りまとめて運営していた。当初は両県とも盛況した[23][20]。ただ広島県側では当時乗り捨てシステムは利用者数の予測が立てられないとして沿線各市町で対応に温度差があり、拠点づくりやメンテナンスサービスも不十分であった[20]。知名度自体が上がらなかったため事業は苦戦を強いられ[16]、2005年には実績の最低値を記録している[15]

そうした状況下でサイクルイベントを継続的に開催し「しまなみ海道=自転車」のイメージ作りを続けていた[15]。またサイクリングのノウハウは今治側が先行していたが、観光開発のノウハウは尾道側が先行しており、お互い教え合うことで連携を深めていった[15]

しまなみ海道レンタサイクル
貸出実績(台)[24][25]
年度 000000 000000 愛媛 広島
1999
 
57,010 13,000
2000
 
33,929 10,879
2001
 
24,257 10,549
2002
 
21,693 10,469
2003
 
22,522 9,425
2004
 
21,016 9,461
2005
 
19,622 10,274
2006
 
24,089 11,389
2007
 
39,034 11,924
2008
 
41,926 14,531
2009
 
36,335 15,844
2010
 
30,842 17,336
2011
 
36,622 24,327
2012
 
41,122 33,750
2013
 
42,228 39,623
2014
 
57,117 59,186
2015
 
67,012 68,217
2016
 
62,348 78,857
2017
 
66,372 83,368
2018
 
58,304 73,771

2004年には愛媛県側が国土交通省サイクルツアー推進事業モデル地区に指定され、翌2005年から2007年まで愛媛県側で住民参加型モデルコース作り、つまりハードではなくソフト面での事業を展開した[19]

自治体主導による振興[編集]

2006年西瀬戸自動車道のすべてが竣工し、全線開通となった[16]。更に平成の大合併で沿線の愛媛県側が2005年までにすべて今治市に、広島県側が2006年までにすべて尾道市に編入され、2007年には尾道市・尾道商工会議所・今治市・今治商工会議所・上島町で任意団体瀬戸内しまなみ海道振興協議会を新たに設立、連携して観光活用を取り組むことになる[16][9]。この協議会がのちに日本版DMOしまなみジャパンとなる。その中で2007年尾道市長に就任した平谷祐宏シマノを訪ねて協力を取り付けていた[26]

ここで愛媛県側で先行していたソフト事業を協議会(しまなみジャパン)が継続して取り組むことになり[19]、2008年・2009年と2度にわたる社会実験をし問題点を抽出した[9]。そこで一般観光客が迷わないよう案内表示に重点が置かれるようになり[27]、日本で初めてとなるブルーラインによる標示が2009年度しまなみ海道の広島県側で始まり2012年に全線完了[注 1]した[3][28][9]

また2009年愛媛県側で、サイクリストと住民の交流をテーマにまちづくりを展開する組織としてNPO法人シクロツーリズムしまなみが設立されている[29]

2010年、愛媛県知事に中村時広が就任した。中村知事は政策の一つに「愛媛マルゴト自転車道」構想を打ち出し県内に26ものサイクリングコースを設定し県と市が連携して整備した[26][30]。今治市では菅良二市長と連携し、2者はしまなみ海道をサイクリストの聖地とし更に中村知事はその効果を愛媛県全体に広げようとした[26]。つまり2010年代以降は、愛媛県側が主導しそれに広島県側の湯崎英彦県知事・平谷市長が同調し連携を深めた形になる[6][8]。そして国を通さず各自治体長が先頭に立って直接海外に売り込みをかけていった[7]。更に関係する全自治体長が方向性を大きく示したことが住民および民間企業の参入を容易にし、産官民でアイデアを持ち寄りさらなる振興へとつながった[6][8]

また「通行料があってはサイクリストの聖地となりえない」と橋梁における自転車道の無料化に向けて、自治体や地元選出国会議員まで担ぎ出して国土交通省に何度も陳情した[28]。結果2012年からゴールデンウイークから5月末の土日休日限定で試験的に実現[28]、2014年は7月から3月末まで拡大[31]、以降無料化が続いている[32]

海外からの評価[編集]

映像外部リンク
【台湾新聞】20120512-13台日交流瀬戸内しまなみ海道サイクリング

ここで台湾でのサイクルツーリズムのノウハウを持ち[7][33][34]、日本国内でスポーツサイクル販売を強化[35]しようとしていたジャイアントが参入する。その創業者である劉金標は台湾での自転車ブームの火付け役[注 2]であり、その後オランダ・中国と走破し、そして日本を走りたいと思っていた[8][36]。愛媛中村知事が直接売り込んだことでしまなみ海道を走ることになり[注 3]、2012年5月劉は来日し同社CEO羅祥安や台湾の財界人、愛媛中村・広島湯崎両県知事とともに走破した[8][35][37][36][34][38]。劉が走り絶賛したことでしまなみ海道はサイクリンクコースとして世界的に知られるようになる[26][14]。同様に羅[注 4]や2017年から劉に代わってジャイアント董事長となった杜綉珍中国語版[注 5]も評価し、更にジャイアントは販売店を今治・尾道に出店し[26][14]、系列の旅行社Giant Adventureは訪日台湾人向けにサイクリングツアーを主催した[注 6][44]

多々羅しまなみ公園にある「サイクリストの聖地」記念碑。日月潭との姉妹自転車道提携記念とサイクリングしまなみ開催記念として2014年建立された。大島石[45][46]

NPOシクロツーリズムしまなみによると、急激にサイクリストが増えたのは2013年ごろであるという[47]。サイクリストが増えた要因には2014年から始まった国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」の影響もあると考えられている[48][34]

2013年『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』(フランス版)は一つ星評価でShimanami-Kaidoを初めて掲載した[49]。2014年CNNは「7 best bike routes in the world」の一つとしてしまなみ海道を選定した[5][2]ロンリープラネットは2015年9月版『Lonely Planet Japan』にて1ページにわたり特集記事を組み、2016年発行『EPIC BIKE RIDES of the WORLD』にてCycling the Seto Inland Sea(Japan)として選定した[4]

2014年には日月潭サイクリングコース[注 7]と姉妹自転車道協定を結んでいる[24][45]。これにより台湾サイクリスト協会との関係を深めた[9]。2017年スカイスキャナーは「世界で最も美しいサイクリングルート8選」としてしまなみ海道・日月潭をともに選定した[50][51]

来島海峡第一大橋大島側取付道路。1999年供用開始。この場所の写真が2014年CNN記事[5]に用いられている。
2014年開業ONOMICHI U2。NCR認定要件における受入施設例として紹介されている。

こうして海外のツーリストがしまなみ海道を評価しそれに伴ってインバウンド需要が急増し、それが跳ね返る形で日本国内で評価されだしてサイクリストの聖地と呼ばれるようになった[14][7][27]。2018年報道によると、外国人観光客は台湾からが最も多く、香港・アメリカ・オーストラリア・フランスと続く[27]。日本の地方自治体が直接ジャイアントと交渉してタイアップし世界に向けてサイクルツーリズムを売り出した例はしまなみ海道が事実上最初のことであり[37][34]、この成功ののちに琵琶湖一周「ビワイチ」や東北被災地振興「ツール・ド・東北」などが続いている[33]

2016年度スポーツ文化ツーリズム大賞を受賞している[52]。また2016年自転車活用推進法成立、2018年政府がサイクルツーリズムの推進による観光立国を掲げナショナルサイクルルート構想が進められた背景にはしまなみ海道での成功によるところもあり、全国他のサイクルルートもしまなみ海道をモデルケースとして整備が進められている[18][27][53]

路線[編集]

メインルート[編集]

ブルーラインと矢羽。
多々羅大橋主塔から大三島。左外側が原付道、右外側が歩行者自転車道。どの橋でも島内に入ると自動車道から分離する。

全長約70km[54][55][56]。獲得標高約1,000m[56]。西瀬戸自動車道に沿っているのは橋の上だけでありそこは原付および自転車歩行者専用道路、その他は島内の一般道を用いている[57]。最低標高は尾道水道(海面)、最高標高は大島の宮窪峠79m[58]、橋梁部最高が来島海峡第二・第三大橋の78m[59]。路線にはブルーラインや道路看板、矢羽で今治と尾道までの距離表示、などで表示案内は充実している[54]。公表による片道走破時間は、早い人で4~5時間、体力に自信のある人で5~6時間、初心者やゆっくり走って10時間、とされている[55]

多々羅大橋生口島側取付道路。レモン谷の中を通る。
多々羅大橋生口島側取付道路。レモン谷の中を通る。
来島海峡第三大橋今治側。中央のループ橋が自転車歩行者道、左上方向に伸びるのが自動車道。原付道は自転車歩行者道の反対外側を通る。奥に見えるのが今治造船。
来島海峡第三大橋今治側。中央のループ橋が自転車歩行者道、左上方向に伸びるのが自動車道。原付道は自転車歩行者道の反対外側を通る。奥に見えるのが今治造船

特徴的な景観は、瀬戸内海国立公園内の多島美とそれを繋ぐ長大橋である[1][57][9]。最大の魅力は海の上を自転車で渡れることであり、海と島との一体感、空を飛ぶような爽快感、が楽しめる[47][20][57]。気候は瀬戸内海式気候であり、一年を通して温暖で、梅雨・台風以外では降雨は少ない[60]。また沿道には大山祇神社耕三寺などの名所、この地域は村上水軍ゆかりの地でありその博物館など様々な観光施設がある。外国人観光客には、柑橘の畑・漁港・造船所が見える風景も好まれているという[61]。2012年走破した劉金標はルートの感想をこう述べている。

Beautiful scenery. The changing view and rich diversity makes it a great cycling course. With leveled and sloping roads, and areas where one can fancy the view of the sea from the bridge- the course is an extraordinary one by world standards. To add, the bicycle lanes have been constructed very well.
(風光明媚で景色の変化も多様性に富み、サイクリングに非常に適している。平地あり、坂道あり、橋からは海が見渡せる世界でもまれにみるコースで、しかも自転車専用道路が非常によく設計されていますね。)

— 劉金標、[62]

橋の通行料の無料化は、2020年3月31日までは延長が決定している[32][63]。無料化による減収分は、沿道の各自治体(広島県・愛媛県・尾道市・今治市)で構成するしまなみ海道自転車道利用促進協議会および本州四国連絡高速道路(JB本四高速)が負担している[64]。ちなみに原付は現在でも有料である。

一方でネガティブな感想として挙がるのが、橋へ上がるまでの坂、潮風、橋梁とその取付道路以外は島内で生活道路としても用いられている一般道で車・歩行者との分離が不十分である、こと[54][1][65]。橋へ上る坂の他に、大島・因島の道が起伏差が大きい。風はNPO法人シクロツーリズムしまなみによると、強めの風が吹く場合は南西から(今治→尾道方向)が多いという[58]。また橋およびその取付道路は原付および自転車歩行者道であり、原付道と自転車歩行者道が混在する区間と分離する区間が存在する。

以下ゲートウェイあるいは橋と橋の間の目安距離(表記:距離)[66]、橋長[67][59]、海面から自転車道までの高さ(表記:路高)[59]、原付道と自転車歩行者道の混在状況(表記:原付)、かつての通行料[66]と現在推奨されている尾道水道での渡船料金(表記:料金)[68]、ルートの島内における標高値(縦断面図)を示す。

距離 - 3.6km 15.9km 4.9km 7.2km 15.6km 12.7km 9.8km -
Sunrise-Itoyama 0ø.jpg Mushi Island and Komushi Island.JPG 大島
しまなみCR標高1 大島.png
IMGP2981 - panoramio.jpg 伯方島
しまなみCR標高2 伯方島.png
DSC 9814 - panoramio.jpg 大三島
しまなみCR標高3 大三島.png
Tatara Bridge from Ikuchijima.jpg 生口島
しまなみCR標高4 生口島.png
IkuchiBridge1.JPG 因島
しまなみCR標高5 因島.png
Innoshima-bridge-hodou.jpg 向島
しまなみCR標高6 向島.png
Tsuchido Pier of Fukumoto Ferry 3.jpg Gthumb.svg
サンライズ糸山 来島海峡
第三大橋
来島海峡
第二大橋
来島海峡
第一大橋
大島大橋 伯方橋 大三島橋 多々羅大橋 生口橋 因島大橋 (渡船) 尾道駅
橋長 - 1,570m 1,515m 960m 840m 325m 328m 1,480m 790m 1,270m -
路高 78m 78m 58m 39m 34m 41m 48m 35m 58m 0
原付 分離 混在 混在 分離 分離 混在 -
料金 200円 50円 50円 100円 50円 50円 大人100+自転車10=110円(尾道渡船・向島運航)
大人60+自転車10=70円(福本渡船)

サブルート[編集]

大三島盛漁港付近。外周コース。
因島重井東西橋交差点。外周コース。ブルーラインは引かれていないが、案内看板は橋の中間部に設置されている。
映像外部リンク
BICYCLE TOURING IN SHIMANAMI(尾道観光協会)
Vol.1 サイクリストの聖地しまなみ
Vol.13 ちょっと寄り道ゆめしま海道
Vol.6 大島・亀老山(きろうさん)の絶景パノラマ
Vol.8 大三島・鷲ヶ頭山(わしがとうさん)ヒルクライム
映像外部リンク
CYCLE AROUND JAPAN Highlights(NHK WORLD)
Shimanami - Life on the Islands(英語)

しまなみ海道にはメインルートの他にもルートがあり、それらを組み合わせることで初級者向けにも上級者向けにもなる。

外周コース
それぞれの島の環状道にもブルーラインが引かれている[65]。矢羽・案内看板では「日: 外周コース : Island Explorer」とメインルートとは別表記で案内されている。
初級者向けとして、メインルートの一部を外周コースに替えたルート78.2kmをNPOシクロツーリズムしまなみが紹介している[65][59]。これはメインルート上には因島と大島に峠道があり、そこを避けて外周コースを用いることで峠は大島宮窪峠のみになり、距離は長くなるが獲得標高は少なくなる利点がある。
離島サイクリング
周辺の島々、ゆめしま海道(上島架橋)やとびしま海道(安芸灘諸島連絡架橋)と、橋は繋がっていないが船で渡ってから走るという選択肢もある[54][65]。特にゆめしま海道はしまなみ海道と同等のサービスが提供されている。外国人観光客から、うさぎ島として海外で有名になった大久野島への渡船の問い合わせも多い[69]。これらへの船内では輪行なしでそのまま持ち込める。
ヒルクライム
大島亀老山・カレイ山、伯方島開山・宝股山、大三島鷲ヶ頭山、生口島県道372号、因島白滝山・因島水軍スカイライン、向島高見山、などヒルクライムルートも存在する。

以下、その他のモデルコースとして紹介されているものを列挙する。

ゲートウェイ[編集]

ナショナルサイクルルート認定条件におけるゲートウェイは3ヶ所指定されている。

JR尾道駅
広域交通網では、空は広島空港、鉄道は山陽本線山陽新幹線新尾道駅)、海は尾道糸崎港、高速道路は山陽自動車道中国横断自動車道・西瀬戸自動車道。
アクセスは当該記事参照。駐車場は市内中心部の駐車場 - 尾道観光協会を参照。
民営のレンタサイクル店・サイクリストに対応した宿泊施設が構内にある[70]。公営のレンタサイクル拠点は駅前港湾駐車場にある。
サンライズ糸山
アクセスはサンライズ糸山参照。駐車場はアクセスマップ - サンライズ糸山参照、無料駐車スペースを備える。
今治側のレンタサイクルターミナルの拠点であり、宿泊施設も備える。
JR今治駅
広域交通網では、空は松山空港、鉄道は予讃線、海は今治港、高速道路は西瀬戸自動車道。
アクセスは当該記事参照。駐車場は今治市市営駐車場のご案内 - 今治市参照。
公営・民営のレンタサイクル拠点がある。また四国開発フェリーが運営する今治港-大阪港間のフェリーにはサイクリスト向けにサービスを提供するものがある[71]

附帯[編集]

サポートサービス[編集]

映像外部リンク
BICYCLE TOURING IN SHIMANAMI(尾道観光協会)
Vol.2 しまなみサイクルオアシス(CycleOasis)
Vol.5 ドルフィンファーム(DolphinFarm)
Vol.7 橋のふもとの穴場キャンプ場
Vol.9 大迫力の造船所めぐり
Vol.10 癒しのリノベーション施設を巡る
Vol.11 サイクリングの拠点ONOMICHI U2
Vol.12 大三島で小学校に泊まる
Vol.14 アートに触れる生口島
Vol.15 多々羅大橋登頂体験

DMOしまなみジャパン、NPO法人シクロツーリズムしまなみ、広島県、愛媛県が、共通したあるいは独立した取り組みを行っている[1]。またここでの取り組みが広島・愛媛両県の他のサイクルツーリズムに波及している[1]。以下共通のものを列挙する。

しまなみサイクルオアシス
広島県側 / 愛媛県側
沿線の農家・民宿・ガソリンスタンド・小売店・喫茶店・道の駅・寺など、サイクリストが気軽に立ち寄れるおもてなしの場所がボランティアで提供されている。何気ない場所にサイクルスタンドが置かれている[54][57]
しまなみ島走レスキュー
広島県側 / 愛媛県側
しまなみ海道沿いには自転車屋自体が極めて少ない[72]。これは自転車のトラブルに対して地元有志ができる範囲内でサポートを提供している[57]。有料なものと無料なものがあり事前に電話連絡するよう案内されている。
  • レスキューポイント : 持ち込み修理に対応。
  • レスキュータクシー : レスキューポイントや病院に自転車ごと運搬。
しまなみ自転車旅の宿
広島県側 / 愛媛県側
自転車を安全に保管できる、自転車の発送、などのサービスを提供する宿泊施設。
サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)
西瀬戸自動車道には大浜PA瀬戸田PA上浦PA来島海峡SAがあるが、推奨ルートから直接接続されているのは大浜PAのみである。大浜PAは、因島大橋の四国側に渡った直後にルート上に階段が整備されており、そこを徒歩で登ることで直接大浜PAおよびその展望台に行くことが出来る。

運搬サポート[編集]

自分の自転車を持ち込むサイクリストが多く[73][9]、それに対応するサービスも提供されている。途中まで別の交通手段で行きそこからサイクリング、あるいはサイクリングでの途中リタイヤも可能にしている。

宅配輸送
2018年時点で配達輸送サービスを行っているのは4例[74]。所有者が輪行できる形まで分解する必要がある[74]
映像外部リンク
BICYCLE TOURING IN SHIMANAMI(尾道観光協会)
Vol.4 船を使ったサイクリング
本州・四国から瀬戸内海の島々へは、生活航路としての意味合いが強いため自転車持ち込みに対応している船が多い。つまり船を使えば輪行なしで移動できる。また上島町はゆめしま海道(上島架橋)でのサイクリングを推進するため観光客専用自転車船賃無料化事業を行っている。
高速バス停と尾道港・今治港へ船が出ている港
ここでは尾道港からと今治港から発着ししまなみ海道の島へ往復する便のみ記す。
高速バス
鉄道(サイクルトレイン
映像外部リンク
サイクルトレイン運行します! - 愛媛県広報番組
ホームに自転車 - シクロツーリズムしまなみ
  • サイクルトレインしまなみ号 - JR予讃線で春と秋の期間限定で運行されている。直接自転車を持ちこめる。
  • ラ・マルしまなみ - JR山陽本線で春と夏の期間限定で岡山-尾道の下り線のみで運行されている。
空港
広島空港に「サイクル・ハブ」、松山空港に「松山エアポートサイクルステーション」が設けられている。

2018年、日本航空がせとうち観光推進機構の協力で、ロードバイクおよびクロスバイク向けに前輪を外すだけの輪行ボックス「SBCON」(エスビーコン)を開発。モニターを募集し、当地を巡る羽田空港発着ツアーが開催された。自分の自転車を預託手荷物として持ち込む遠方からの旅行者の期待が大きかったものの[77]、空港アクセス自体よりも空港施設内の移動に課題を残す結果となっている[78]

レンタル[編集]

レンタサイクルターミナル
映像外部リンク
We Love サイクリング(愛媛CATVコンテンツ)
E-BIKEアクションしまなみ(解説編)
E-BIKEに乗ってみよう!
公営
しまなみジャパン / 今治市(サンライズ糸山)運営
沿線に「しまなみレンタサイクルターミナル」というレンタルできる場所があり、別途金がかかるがどのターミナルでも乗り捨ても可能[79]。チャイルドシート付きママチャリからクロスバイク、タンデムバイク、電動自転車などがレンタルできる[55]。2019年からE-BIKEアクションしまなみという社会実験が行われている。
  1. 尾道駅(駅前港湾駐車場)
  2. 尾道市民センターむかいしま
  3. 土生港(尾道市営中央駐車場)
  4. 瀬戸田町観光案内所
  5. 尾道市瀬戸田サンセットビーチ
  6. 上浦レンタサイクルターミナル(道の駅今治市多々羅しまなみ公園
  7. 大三島レンタサイクルターミナル(道の駅しまなみの駅御島
  8. 伯方レンタサイクルターミナル(道の駅伯方S・Cパーク
  9. 宮窪レンタサイクルターミナル(宮窪観光案内所)
  10. 吉海レンタサイクルターミナル(道の駅よしうみいきいき館
  11. 中央レンタサイクルターミナル(サンライズ糸山
  12. みなと交流センターレンタサイクルターミナル(今治港
  13. 今治駅臨時レンタサイクルターミナル
映像外部リンク
尾道ベースのE-BIKE動画
Vol.3 電動アシスト付き自転車
民営
  • GIANT運営 - ジャイアントストア尾道・今治支店でもレンタサイクルを行っている。支店間のみで乗り捨て可能、利用料金は上記のものより高く台数も少ないが、ロードバイクを含む様々な自転車をレンタルすることができる(予約もできる)[80]
  • THE RED BICYCLES ONOMICHI運営
  • BETTER BICYCLES運営
  • 瀬戸内案内舎たびたす運営 - 生口島中心にガイドツアーとレンタサイクル事業
  • 尾道ベース - 民営でのE-BIKEレンタル事業

宿泊施設の中には宿泊客向けにレンタサイクルを扱うところもある。また民営で原付などのバイクレンタルを扱うところもある。

イベント[編集]

しまなみ海道では年間を通じて様々な大会やガイドツアーが行われている[81]。オダックス主催のブルベのコースの一部としても、しまなみ海道はたびたび採用されているが、ここでは比較的規模の大きな大会のみを紹介する。

サイクリングしまなみ[編集]

国際サイクリング大会。高速道路を閉鎖し、サイクリングコースとして使用するのが特徴であり、定期的に開催されるサイクリング大会では日本で唯一である[48]。2014年に瀬戸内海国立公園指定80周年およびしまなみ海道15周年記念として、広島県と愛媛県は沿岸部および島嶼地域で博覧会瀬戸内しまのわ2014を開催したが[82][83]、その前年にプレ大会として始まったのが「サイクリングしまなみ」である[83]。2014年から2年に1度開催している。高速道は今治ICから因島南ICまでの区間が使用される。スタートは、今治市の今治IC周辺の今治新都市が使用される。ゴールは、しまなみアースランドが使用される。プレ大会および2014年の第1回は先着順であったが、2016年の第2回から抽選での選考となった。しまなみ海道を往復する走行距離150kmのコースが第3回より設定された。折り返し地点は、尾道の「サイクリングポートみなとオアシス尾道」が使用された。2018年の第3回からは今治側スタートに加えて、尾道側スタートも設定され、尾道側のスタート地点として向島運動公園が使用された愛媛県知事など周辺自治体首長も参加するほか、自民党の谷垣禎一も過去に参加している。地域の学生や自治体職員がボランティアとして開催を支える。台湾を中心に世界各国から参加ツアーが組まれている。地域の観光資源を活用してもらうために、受け付けは前日に行われる。タンデム自転車でも走れるコースも設定されているが、リカンベントは全てのコースで走行不可となっている。

  • 2013年 プレ大会開催。先着順での参加。
  • 2014年 第1回 - 国際サイクリングコースは全て今治スタート。最長100km(今治-生口島間往復)。先着順での参加。
  • 2016年 第2回 - 最長150kmコースが設定される(今治-尾道往復)。参加が抽選となる。
  • 2018年 第3回 - 尾道側スタートが設定される。世界26か国・地域から約7200名が参加。
  • 2020年 第4回 - 10月25日、3500人規模で開催予定。
出典は全てサイクリングしまなみ 公式ページ

しまなみ縦走[編集]

本州四国連絡高速道路とDMOしまなみジャパンが開催するイベント[84]。2019年で第22回目となる[84][84]。2日間の期間中の任意の時間・任意の場所からスタートし、徒歩または自転車で指定されたチェックポイントを通過して認定を得るスタンプラリー[84]。事前申し込み不要で参加無料[84]。ただし、チェックポイントの通過認定時間は7-17時のみ。参加可能な自転車形状には特に規定はない。

しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス[編集]

以前は「瀬戸内しまなみ海道サイクリング尾道大会」と呼ばれ、別名「銀輪パラダイス」という愛称が付けられていた[85]。第3回目の開催となる2014年の大会では1000人が参加し[85]、向島運動公園から大三島を1周して折り返す「大三島100コース」(約116km)と、生口島を1周して向島に戻る「生口島70コース」(67km)の2つのコースを走行した[86]。2017年より「瀬戸内しまなみ・ゆめしま海道サイクリング大会」に変更[85]。その後さらに「しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス」という名称に変更された。主催は一般社団法人 しまなみジャパン。「銀輪パラダイス」時代は、向島運動公園をスタート地点・ゴール地点として使用する尾道発のサイクリング大会であった。しまなみ海道を往復するコースも設定され、今治側のUターン地点としては来島海峡展望館(糸山公園)が使用されていたが、その後今治側スタートのコースも用意されるようになった。2019年からは愛媛県上島町弓削島佐島生名島などをスマホを見ながら巡るサイクルロゲイニングライドコースが設定された。ロードバイク、MTB、ママチャリ、電動アシスト、リカンベント、レンタサイクルなどで走行が可能。タンデム自転車は禁止されている。スタート前日には尾道駅周辺で記念イベントが開催される[85]

グラン・ツール・せとうち[編集]

万田発酵でのイベント

広島テレビおよび因島の万田発酵が主催するサイクリング大会。尾道側スタートのみ。向島運動公園または万田発酵をスタートして今治方面に走行して往復するサイクリング大会。タンデム自転車、リカンベント、電動および電動アシスト付き自転車などでは参加できない[87]。2018年の大会は、1800人が参加予定であったが、今治市の刑務所施設から受刑者が逃走し向島に潜伏する事件があったため中止された[88]

作品・ロケ地[編集]

ここではサイクリングに関係する映画・ドラマを列挙する。

ギャラリー[編集]

Blue pog.svgしまなみ海道サイクリングロード、Black pog.svg西瀬戸自動車道

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 自転車道整備指針である「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」が国土交通省道路局と警察庁交通局によって作成されたのが2012年であり、しまなみ海道のほうが先行している。
  2. ^ 自転車での台湾島一周(『: 單車環島』)を成功させ、台湾一周約968kmの自転車道「環島1号線」の整備(2015年全線開通)に尽力している。
  3. ^ 当初は北海道が有力候補地であったが、東日本大震災が起こったため再検討となり、代わりとしてしまなみ海道に決定した[8]
  4. ^ その景色を「世界一」とまで評し、特に自身の姓が含まれる多々羅大橋を気に入っており、2018年までに3度走破しているほか[39][40]、国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」でも講演を行っている[41]
  5. ^ 彼女も「最も美しい自転車道」と述べている[42]
  6. ^ 同社は台湾で以前から自社インフラと人材を活用したサポート付きの自転車環島ツアーを主催している[43]
  7. ^ 2012年CNNは世界10大ルートに選定[9]、つまり世界的には日月潭のほうが先に知られていた。

出典[編集]

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参考資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]