秋刀魚寿司

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秋刀魚寿司(焼き秋刀魚寿司もある)

秋刀魚寿司(さんまずし)は、秋刀魚(サンマ)を用いた押し寿司で、三重県の志摩半島から和歌山県に至る熊野灘沿岸一帯、奈良県十津川村奈良県旧大塔村で食べられる。主に、祝い事、祭りなどの際に作られる郷土料理である。

秋刀魚を開きにし、軽く塩漬けする。秋刀魚が一本丸ごと入る長方形の枠の中に酢飯を入れ、その上に開きにした秋刀魚を頭を付けたままのせて押した物で、押し寿司の一種である。秋刀魚を開きは背から開く物、腹から開く物と地方により異なる。新宮市などではこれを専門に販売する寿司店が何軒も存在する。秋刀魚の香り付けにはユズダイダイジャバラなどが用いられる。薬味には練芥子が添えられる場合が多い。 特急南紀の車内販売や新宮駅などで駅弁にもなっていたが、業者の撤退や車内販売の縮小により、平成29年秋現在JRの駅弁として売られているのは紀伊勝浦駅改札外に売店を構えるもののみとなっている。

なお、同地方には米飯に秋刀魚を漬けて発酵させたなれずしもあり、これも特産品となっている。おそらく起源としてはこちらの方が古いのではないかと考えられる。中には30年以上発酵させたものを販売している寿司店もある。こうなると飯も魚も全く原型を留めておらず、粥状になっている。

山間部では重要な蛋白源であり、塩漬けされたサンマを使用し最低3か月から1年後に食す事が多い。

前者は酢酸利用の「早すし」後者は乳酸発酵による「なれずし」に分類される。

三重県熊野市産田神社1月10日に行われる例祭の後の直会で出される秋刀魚の寿司が秋刀魚寿司の原形であるとして、熊野市の「さんま寿司保存会」が1月10日を「さんま寿司の日」としている。