さるぼぼ

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さるぼぼのストラップ
さるぼぼの棚(飛騨国分寺
八坂庚申堂のくくり猿

さるぼぼは、飛騨高山など岐阜県飛騨地方で昔から作られる人形飛騨弁では、赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い、「さるぼぼ」は「猿の赤ん坊」の意。近年では、土産として飛騨地方の観光地で多く見られる。

このさるぼぼの源流を辿ると、奈良時代に遣唐使が唐(中国)から伝えた「這子(ほうご)」や「天児(あまがつ)」と呼ばれる形代(日本の人形文化の原点と言われる)が原型であると言われている。最初に当時の貴族の間で”産屋のお守り”として正絹で作られたものが流行し、その後家にある余り布などで作られた物が徐々に民間に広がっていく中で「安産」や「良縁」「子供の成長」「無病息災」などを願うお守りとされていった。

しかし、時代の流れとともに新たな人形が作られたり外国からもたらされたことでこの人形文化が廃れていき、山間部で異文化の影響を受けにくい地域(飛騨地方など)に残ったと言われている。

類例[編集]

庚申堂や付近の家の軒先に猿をかたどった人形を吊す例が見られるが、さるぼぼとは異なり体を屈曲させ頭を垂れた姿勢である。

庚申堂のご本尊「青面金剛」には猿が使えており、その猿をかたどった人形と言われる。

庚申信仰によると、人間の体には三尸(さんし)という虫が住んでおり、人の罪を監視している。60日一度の庚申の日に宿主の人間が眠ると体を抜け出し、天帝に罪を報告しに行く。そのため、三尸が出ていけないように庚申の日は徹夜で過ごし、また三尸の天敵である猿を模した人形(「身代わり猿」「くくり猿」など)を家の軒先に吊るしておくことで災難を避けるという風習があった。

猿の吊し人形には、以下のようなものがある。

その他[編集]

  • 2007年に飛騨のさるぼぼ製造協同組合により「飛騨のさるぼぼ」として地域団体商標に登録され、2008年10月には「飛騨のさるぼぼ」が岐阜県郷土工芸品に指定されている。
  • 飛騨国分寺の庚申堂の横には2007年に「さるぼぼのなで仏」(赤御影石の石像、高さ1m、幅約50cm)が建てられ、そのさらに横の「満願成就の棚」にさるぼぼを返すと、毎年4月の庚申の日に供養が行われる。ここには誰でも無料で返すことができる。
  • 大手コンビニエンスストアチェーンの地元店舗でもオリジナル商品を開発・販売しており、「サークルKぼぼ」「ファミぼぼ」などチェーン名をつけた珍奇なさるぼぼも登場している。
  • 近年、赤いさるぼぼの他に、青やピンクなど様々な色の「風水さるぼぼ」ができている。また、さるぼぼの形も多様化し、「うさぼぼ」や「ねこぼぼ」のような動物とコラボしたもの、妊婦の形をした「子福さるぼぼ」や忍者の格好の「忍者さるぼぼ」など、多種多様な変容を遂げている。
  • 2009年にイメージソング「さるぼぼ☆サルサ」が完成。飛騨高山のお土産物売り場で販売している。

関連項目[編集]

  • 星空へ架かる橋feng) - 飛騨一ノ宮が舞台であるゲーム・アニメ共に、マスコット「にゃんぼぼ」として登場する。
  • ホワイトカラー -アメリカドラマ。登場人物のモジーが、エリザベスへの妊娠のお祝いとして登場する。

外部リンク[編集]

さるぼぼ製造元直営の通販ショップ