さみだれ (護衛艦)

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さみだれ
ハワイ沖を航行中の「さみだれ」
ハワイ沖を航行中の「さみだれ」
基本情報
建造所 石川島播磨重工業東京第1工場
運用者  海上自衛隊
艦種 汎用護衛艦(DD)
級名 むらさめ型護衛艦
母港
所属 第4護衛隊群第4護衛隊
艦歴
発注 1995年
起工 1997年9月11日
進水 1998年9月24日
就役 2000年3月21日
要目
基準排水量 4,550トン
満載排水量 6,100トン
全長 151m
最大幅 17.4m
深さ 10.9m
吃水 5.2m
機関 COGAG方式
主機 IHILM2500ガスタービン × 2基
川崎スペイSM1C × 2基
出力 60,000PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
最大速力 30ノット
乗員 165名
兵装 62口径76mm単装速射砲 × 1門
Mk.15 Mod12 高性能20mm機関砲(CIWS) × 2基
90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B)/ ハープーン4連装発射筒 × 2基
Mk.41 Mod6 VLS (VLA SUM) × 16セル
Mk.48 Mod4 VLS (ESSM 短SAM) × 16セル
HOS-302 3連装短魚雷発射管 × 2基
搭載機 SH-60J/K 哨戒ヘリコプター × 1/2機
C4ISTAR OYQ-9 戦術情報処理装置
OYQ-103 対潜情報処理装置
レーダー OPS-24B 対空
OPS-28D 水上
OPS-20 航海用
81式射撃指揮装置2型-31 × 2基
ソナー OQS-5
OQR-2C 曳航式
電子戦
対抗手段
NOLQ-3-1 電波探知妨害装置
Mk.137 デコイ発射機 × 4基
その他 SLQ-25 対魚雷デコイ
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さみだれローマ字JS Samidare, DD-106)は、海上自衛隊護衛艦むらさめ型護衛艦の6番艦。艦名は「五月雨」に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては旧海軍白露型駆逐艦五月雨」に続いて2代目。

艦歴[編集]

「さみだれ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成7年度計画4,400トン型護衛艦2235号艦として、石川島播磨重工業東京第1工場で1997年9月11日に起工され、1998年9月24日に進水、2000年3月21日に就役し、第4護衛隊群第4護衛隊に編入されに配備された。

2001年5月16日から8月3日の間、護衛艦「ひえい」、「ちょうかい」とともに米国派遣訓練に参加。

2002年9月17日テロ対策特別措置法に基づき、「ひえい」と共にインド洋に派遣。同年12月まで任務に従事し、2003年1月3日に帰国した。

2003年9月4日から8日にかけて護衛艦「しらね」とともにロシアウラジオストックを訪問、8日にはウラジオストック沖で日露共同訓練に参加した。

2004年2月15日、テロ対策特別措置法に基づきインド洋に派遣。同年5月まで任務に従事し、6月29日に帰国した。

2006年環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加。

2008年3月26日、護衛隊改編により第4護衛隊群第8護衛隊に編入された。

同年7月9日オーストラリア海軍主催の多国間海上共同訓練カカドゥ2008に参加するため呉基地を出港する。7月30日に豪・ダーウィンに寄港、8月20日に呉基地に帰投する。

2009年3月14日ソマリア沖の海賊対策のために護衛艦「さざなみ」と共に第1次派遣海賊対処行動水上部隊を編成し呉を出航[1]3月30日オマーンサラーラ沖に到着した夕方から護衛活動を開始し、4月11日には、船員法第14条に基づきアデン湾西部でマルタ船籍商船を追跡していた不審船に対しソマリ語音声で海自艦艇を名乗り、不審船の商船追跡を中止させた[2]。派遣期間中、計41回(121隻)の護衛活動を実施し、8月16日に帰国。

2011年3月7日日中中間線に程近い白樺ガス田付近を警戒監視中のところ、中国国家海洋局所属のヘリコプターが水平約70m、高度約40mまで異常接近し翌8日に日本政府は中国政府に抗議している[3]

2011年6月20日に第9次派遣海賊対処行動水上部隊として護衛艦「うみぎり」と共にソマリア沖・アデン湾に向かい呉基地から出航、34回の護衛を実施し同年12月3日帰国した。

2011年8月1日、編成替えにより第4護衛隊群第4護衛隊に編入された。

2013年11月13日、第17次派遣海賊対処行動水上部隊として「さざなみ」と共にソマリア沖へ向けて出航した[4]。 同年12月10日から、第151合同任務部隊(CTF-151)の活動に初めて参加し、ゾーンディフェンスを行った。また、2014年3月2日には、エンジン故障で漂流中のイエメン船を救助[5]する等の活動をし、同年5月17日に帰国した。

2017年4月23日から護衛艦「あしがら」とともにアメリカ合衆国海軍空母カール・ヴィンソン」(CVN-70)を中心とした空母打撃群とともに共同巡航訓練を実施した[6]

現在、定係港は呉である。

歴代艦長[編集]

歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
1 青木 陽 2000.3.21 - 2001.4.9 防大20期 さみだれ艤装員長 横須賀地方総監部管理部総務課長
2 大原知之 2001.4.10 - 2002.4.21 防大22期 横須賀地方総監部管理部
総務課長
3 種生茂美 2002.4.22 - 2003.10.6      
4 川波辰男 2003.10.7 - 2005.3.24 防大25期 くろべ艦長 海上幕僚監部副監察官  
5 千々岩和雄 2005.3.25 - 2007.3.25 防大22期 舞鶴海上訓練指導隊船務航海科長 海上自衛隊第1術科学校教官
6 大保信一郎 2007.3.26 - 2008.8.24 防大26期 さわゆき艦長  
7 松井陽一 2008.8.25 - 2010.3.24 防大29期 海上幕僚監部総務部総務課 海上自衛隊第1術科学校主任教官
8 内藤裕之 2010.3.25 - 2012.3.11 防大29期 佐世保地方総監部
管理部人事課長
海上自衛隊幹部学校教官
9 保苅秀之 2012.3.12 - 2013.3.31   せとぎり艦長 海上自衛隊第1術科学校主任教官
10 松山秀夫 2013.4.1 - 2013.8.29 防大34期 とね艦長  呉海上訓練指導隊
11 斎藤 貴 2013.8.30 - 2014.8.11 防大32期 むらさめ艦長 大湊海上訓練指導隊
12 菅原 誠 2014.8.12 - 2015.7.22 防大41期 護衛艦隊司令部 自衛艦隊司令部
13 横山成樹 2015.7.23 - 2016.8.7 防大41期 第1護衛隊群司令部幕僚 自衛艦隊司令部
14 岡田裕二 2016.8.8 - 2017 沖縄基地隊総務科長
15 斎藤夕祈雄 2017 - 防大34期 横須賀海上訓練指導隊

乗員不祥事[編集]

2012年5月29日広島県警呉警察署は護衛艦さみだれの水雷長を窃盗容疑で逮捕した。逮捕容疑は3月29日、呉市本通の銀行キャッシュコーナーで、利用者の女性が置き忘れていた現金15,000円入りの財布を盗んだ疑い。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船』第750号(海人社、2011年11月号)

外部リンク[編集]