こいもみじ

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こいもみじ
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 サチイズミ×ふ系141号
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 こいもみじ
開発 広島県
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こいもみじは、1998年(平成10年)に広島県で育成されたイネ(稲)の品種[1]。「ふ系141号」を花粉親、「サチイズミ」を種子親とする交配によって育成された[1]。「恋」や広島の象徴である「」を意味する「こい」に、広島県の県花県木である「もみじ」を組み合わせて命名された[1]

厳しい気候の広島県北部に適する品種として育成された[1]。熟期は極早生で[1]、多収[2]。耐倒伏性や耐冷性に強く[2]いもち病にもやや強い[1]1998年(平成10年)に広島県の奨励品種となっている[2]

千粒重は24.0gで飯米としては大粒[1]。控えめな甘さや粘りとしっかりした粒感が特徴である[2]。食味は良いもののタンパク質含量が低いことから、粒が大きいこともあって酒米としても利用される[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 副島 2017, p. 33.
  2. ^ a b c d 日本食糧新聞社 編 2018, p. 119.

参考文献[編集]

  • 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。ISBN 9784889272666 
  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 

関連項目[編集]