けやき (フェリー)
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| けやき | |
|---|---|
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| 基本情報 | |
| 船種 | フェリー |
| 船籍 |
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| 所有者 |
新日本海フェリー 鉄道建設・運輸施設整備支援機構[1] |
| 運用者 | 新日本海フェリー[1] |
| 建造所 | 三菱重工業下関造船所[1] |
| 姉妹船 | はまなす (2代) |
| 信号符字 | 7KSA |
| IMO番号 | 1028748 |
| MMSI番号 | 431028075 |
| 前級 | はまなす型 |
| 経歴 | |
| 進水 | 2025年4月29日 |
| 竣工 | 2025年11月11日[1] |
| 就航 | 2025年11月14日 |
| 要目 | |
| 総トン数 | 14,157トン[1] |
| 全長 | 199.0m[1] |
| 主機関 | 8,540kW×4基 |
| 航海速力 | 28.3ノット |
| 旅客定員 | 286名 |
| 車両搭載数 |
トラック 約150台 乗用車 約30台[1] |
概要
[編集]就航後20年が経過する舞鶴-小樽航路「はまなす」「あかしあ」の代替船として、三菱重工業下関造船所で建造。2025年4月29日に進水し[2]、進水式では京都府舞鶴市出身の田中彩子が支綱切断を担当[3]。11月11日に竣工し、同月14日の小樽港発便から就航した[4][1][5]。
船名は京都府舞鶴市の市木であるケヤキに由来し、強健で大地にしっかりと根を張り、力強く空に向かって成長していく様子が、関西と北海道を観光と物流で繋ぐフェリーの名にふさわしいとして名付けられた[6]。
建造に際しては「舞鶴~小樽航路に就航する新造フェリーによる省エネ実証事業」として国土交通省及び経済産業省「令和5年度 AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)」に応募し、採択されている[7]。
設計
[編集]2022年から舞鶴 - 小樽航路の新造船計画の検討を開始するも、資材費の高騰により199m級に小型化し積載能力配分を調整しトラックの積載力を維持しつつ貨物需要と旅客設備の快適性向上を両立させる形とした[8]。
国内フェリーでは初採用となるダックテールを有するバトックフロー船尾船型や垂直船首形状など最新鋭の省エネ船型を採用している。またアンチローリングタンクとフィンスタビライザーの併用による省エネ型減揺システムにより推進抵抗を抑えるなどして、従来船比5%の省エネが実現可能となっており[9][10]、小型の揺れにアンチローリングタンクのみを用い大きな揺れになると自動的にフィンスタビライザを併用して横揺れの軽減を図る[8]。また燃料についてはLNGでは補給に2時間程が必要とされ3時間の短い停泊時間の中で長距離航行に必要な量を確保することが困難で停泊時間延長のための高速航行で省エネ効果が低下するとして新燃料を用いず、将来的にバイオ燃料によるCO2削減を目指す方針としている[8]。
スペック面では東京九州フェリーが運行する「はまゆう」「それいゆ」にほぼ準しており、違いとしては全長が200m以下である点と「スイート」の客室が新設された点がある[11]。船首部には新日本海フェリー初の2層吹き抜けのフォワードサロンを備える[12][13]。

船内
[編集]船内の施設は「京都」「歴史」をモチーフとして、上品・優雅かつ温かみのある内装としパブリックスペースには京都や丹後地方にまつわる名称が付けられる[14]。また個人旅行客の増加を反映して、船室は個室を中心とした構成としている[15]。また室温や環境負荷の低減を目的に放射冷却素材「Radi-Cool」を船内外に用いた[16]。
船室
[編集]| クラス | ベッド種別 | 部屋数 | 定員 | 設備 |
|---|---|---|---|---|
| スイート | ツイン | 2名×2室 | 4名 | 展望浴室・トイレ・洗面台・バルコニー・ クローゼット・冷蔵庫・大型テレビ・椅子・ ソファ・テーブル・ドレッサー |
| デラックス | ツイン | 2名×16室 | 32名 | ユニットバス・バルコニー・クローゼット・ 冷蔵庫・テレビ・椅子・小机 |
| ステート | 和洋室 | 4名×8室 | 32名 | シャワートイレ・窓・クローゼット・冷蔵庫・ テレビ・椅子・小机・ソファベッド |
| ツイン | 2名×30室 | 60名 | シャワートイレ・窓・クローゼット・冷蔵庫・ テレビ・椅子・小机 | |
| ウィズペット | 2名×5室 | 10名 | シャワートイレ・窓・クローゼット・冷蔵庫・ テレビ・椅子・小机・ペットケージ | |
| ツーリストS (1名個室寝台) |
ベッド | 8室 | 74名 | テレビ・椅子・小机 |
| ツーリストA (階段式2段寝台) |
ベッド | 22名×2室 | 44名 | 荷物棚 (上下式・対面式各1室) |
| ドライバー室 (1名個室寝台) |
ベッド | 5室 | 30名 | テレビ・椅子・小机 |
設備
[編集]- 6階[17]
- スイートルーム(2室) - ReFa製のドライヤーやシャワーヘッド等を設置[18]。
- デラックスA(16室)
- スクリーンルーム「龍宮」 - 複数壁面を用いたイマーシブコンテンツなどを上映、丹後風土記に記された浦嶋子(浦島太郎)の物語に登場する龍宮城に由来[14]。
- 展望大浴場・露天風呂[14]
- スポーツルーム - ランニングマシン・コードレスバイクを設置。
- 5階[17]
- ステートS(洋室16室・和洋室8室)
- ツーリストS(3室)
- レストラン「しゅてん」 - 大江山に住む酒呑童子の伝承に由来する[14]。
- グリルレストラン「大江山」 - 小倉百人一首に収載された小式部内侍の句に登場する大江山に由来[14]、小式部内侍の歌を壁面に取り入れた[8]。
- ドライバーズレストラン
- オープンデッキ
- 4階[17]
脚注
[編集]- 1 2 3 4 5 6 7 8 三菱造船、大型カーフェリー「けやき」を引き渡し新日本海フェリーおよび鉄道建設・運輸施設整備支援機構向け - 三菱重工業
- ↑ “新日本海フェリー株式会社殿及び独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構殿向け大型カーフェリーの命名・進水式一般見学募集開始”. PR TIMES (2025年3月14日). 2025年4月29日閲覧。
- ↑ “新日本海フェリー新造船「けやき」 進水式にて支綱切断をさせて頂きました!感動しました! おめでとうございます - 田中彩子 Ayako Tanaka”. X (2025年4月29日). 2025年4月29日閲覧。
- ↑ “新造船「けやき」就航日決定! - 新日本海フェリー|舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道を結ぶフェリー航路。” (2025年8月21日). 2025年8月21日閲覧。
- ↑ “船舶紹介 - 新日本海フェリー|舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道を結ぶフェリー航路。” (2020年1月10日). 2025年11月29日閲覧。
- ↑ “新造船「けやき」の命名進水式を実施しました!”. 新日本海フェリー (2025年4月30日). 2025年4月30日閲覧。
- ↑ “更なる内航海運の省エネルギー化に向けて3件の実証事業を採択しました”. 国土交通省 (2023年3月9日). 2025年4月30日閲覧。
- 1 2 3 4 5 船のどころみせどころ 国内初技術詰め込み省エネ運航実現けやき新日本海フェリー三菱重工業 - Compass 2026年1月号(海事プレス社)80-83頁
- ↑ “新造船建造計画について”. 新日本海フェリー (2025年3月17日). 2025年4月29日閲覧。
- ↑ “三菱造船、新日本海フェリーおよび鉄道建設・運輸施設整備支援機構向け大型カーフェリー「けやき」の命名・進水式を下関で実施”. 三菱重工 (2025年4月29日). 2025年4月30日閲覧。
- ↑ “「日本海の最長フェリー航路」21年ぶり新造船の詳細あきらかに 実は「似たスペックの船」がすでに”. 乗りものニュース (2025年3月15日). 2025年4月29日閲覧。
- ↑ “新日本海フェリー、新造船導入 小樽〜舞鶴航路に12月から”. TRAICY (2025年3月14日). 2025年4月29日閲覧。
- ↑ “フェリー新造船情報”. Advectionfog. 2025年4月29日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 新造船「けやき」就航日決定! - 新日本海フェリー
- ↑ 新日本海フェリー新造船「けやき」ついに公開! レストラン2つ、露天風呂&サウナ!? 「海のホテル」でゆく日本海最長1061km - 乗りものニュース
- ↑ 放射冷却素材「Radi-Cool」を新日本海フェリー新造船「けやき」に導入 船の旅もエコで快適に - 日本空港ビルデング
- 1 2 3 【けやき】デッキプラン - 新日本海フェリー
- 1 2 最新鋭フェリー「けやき」に潜入!「没入型スクリーンルーム」「露天風呂」と“高級ホテル”さながらの全貌を公開 - 現代ビジネス
外部リンク
[編集]- 新造船計画について - 新日本海フェリー
- 船舶紹介 - 新日本海フェリー
- MarineTraffic.com ライブ船舶マップ - KEYAKI